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【シン・エヴァ】を見終わっての本当に素直な感想(というかつぶやき)【ネタバレ含む】

『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』初日にみて参りましたー
周りが10代20代の学生さんばかりで、アラフォーアラフィフィはぽつぽつ。

若干場違い感がありながら、「こちとらお前らが影も形もねぇころからエヴァみてんだ!ちきしょうめ!」っと寄席の楽屋の大師匠みたいなことを勝手に思いながら並んでおりました。

ということで、早速ネタバレありの感想。
考察ではなくて、感想と言うかつぶやきというか、徒然なるままに話をしたいです。

まず感想

まずはの感想としてはもうものすごくよかったです。
物凄く良かったし、それでもただ面白いものを見たというよりも「エヴァ見た!」って感じしつつもすごくよいものを見たっという感覚でした。
なんと言うか、エヴァでこんなにスッキリ満足させられるとは(いい意味で)思いませんでした。

もちろん、信者と名乗ってしまうことがあるほど大好きな作品ですし、もう待ちに待った(それこそ四半世紀)最後ですし、延期した次の日は午前中ほぼほぼ仕事が手につかないレベルでショックだったし、新劇がはじまったときは「どんなに辛いことがあっても困難があってもみたびのエヴァの結末を見届けるまでは死ねん」と誓って生きてきました。

でも正直、スッキリ満足できるとはとてもとても思っていなかったです。
なんでしょう。もちろん、まだまだ?なところや、「やりやがったな庵野(監督)!」だったり、あぁーこうなたかーってのはもちろんあるのです。

ただ、そもそもエヴァが全て理解できるなんて思ってないし、理解できなくていいし、まだ一回目だし。

なんていうのですかねー、もぅ、そういう細々したことどうでもよくて、単純に、おもしろくてドキドキして適度にモヤモヤして切なくてほっこりして2時間半が過ぎていった感じで、もぅこれ以上のエンディングなんか想像もできないし、お話としてすごくよかったと言う思いです。

ってか、泣きましたしね!
エヴァで泣かされるとは思ってなかった。それも三度!
(っと、ここまで書いて、序のヤシマ作戦の「待ってください!彼は逃げずに乗りました!」以降のくだりや、破の「行きなさいシンジくん!」のくだりや、Qのカヲルくんの「そんな顔しないでー」のシーンで泣いたことを思い出しましたが、今回劇場で鼻をすするほどの痴態をさらした)
特にやはりヴンダーの上でのクルーやシンジ、ミサトさんとのやり取りにグッと来てしまいましたね。

とにもかくにも、僕としてはもう文句なんぞ出ないほど満足したことをお伝えしたいです。

TVと旧劇と新劇と

あと『Q』を見てすっかり忘れているのですが、新劇はリビルド。
TV版や旧劇の再構成なのですよね?

今回見終わった後、同じく四半世紀エヴァと連れ添った旧友と話したのですが、まずは本当にずっとエヴァと付き合ってきてよかった。ありがとうとうと。
実際今回のシンエヴァやラストを見てもそう思いましたし、南極での戦闘が一段落して以降のアナザーインパクト?アディショナルインパクト?のいたるところの演出にTV版や旧劇版をオマージュした演出が施されていて、僕は勝手に四半世紀付き合ったファンへの監督からのリスペクトや贈り物のように感じました。
本当にずっとエヴァを好きでよかったと思えた時間でした。ほんとうにありがとうございました。

あとですね。何より、わかりやすい笑
「あぁー、テレビ版ではこういうことをやりたかったんだろうなー」「旧劇で庵野監督が言いたかったこと表現したかったことはこういうことかー」というのが随所に感じました。
何か、なつかしいやら、すっきりするやらで、シンエヴァや新劇のストーリーとかお話自体には関係ないのですが、善かったところです。

あのー、思ったのですが、エヴァっていうのが庵野監督が作ったラーメン屋だったとすると、TV版とかは店主の脊髄やら内臓やらをクセの強いものをやりたいだけぶち込んだけど全然に込めてない感じで、
旧劇とかは煮込みはしたけど人に食わすことを考えてないから「すごく癖があって好きなんだけど癖が強いんだよね癖は」とか「何このクソくせースープ食いもんじゃねぇよ」と言われたりとかの感じだと思うんですよ。
で、今回はちゃんとコクやクセはがっつり残しつつ、ちゃんと新劇を見てたら食べられるようになっていて、食べたら(もちろん好き嫌いはあるけど)うまいしまた来たいなっていう味だと思うんですよね。

そういうことも含めて、本当にエヴァが終わったなぁ
そしてよい終わり方だったなーっと言うのが感想です。


あとは本当に徒然なるままに

あとはもうまだ頭の整理ができていないのですが、ただただ徒然なるままに話をさせてください。

あのーー、結局ゲンドウの願いは死んだ奥さんに会いたいと言う、世界の人々からしたら本当にはた迷惑な願いでしたね。
あのーー、TV版の頃から暗示されてたし、旧劇で明確になって自分ももちろんこの20数年その認識だったのだけれども、改めてああいう風に書かれると「お前のわがままで世界を巻き込んでんじゃねぇよ!」という当たり前の突っ込みをしていたら、確かマリがちゃんと(確か冬月先生に)突っ込んでくれて、僕の中でのマリのかっこよさが10くらい上がりました。

あのーー、別のテキストに書きましたが、加持さんの年齢を越えても加持さんの足元にも及ばない大人にしかなれなかった僕が、Qで作品内の時間が14年過ぎたことで、もう一度今の自分より年上で憧れこれから目指すべき加持さんに会えるかと思ったら、残念ながら亡くなってました。。。
ただ、やっぱり、加持さんかっこよかったですよね?
人類補完計画を止めるのではなく、地球上の生物の種を守ることを目的に動いていたりとか、それでも最後はニアサードを止めるために立ち上がったりとか、それも重々しくなくさらっとやってしまうあたりが本当に加持さんらしくて、改めて惚れました。
加持さんより年下のチルドレンになって「あんな大人になりたいなぁ」と憧れることはもう一生できないですが、少しでも加持さんのようなかっこさを身に付けられるようになりたいですね

それでいて、ミサトさんですよ。Qのときは今まで好きだったミサトさんらしさを見ることができず、しかしそういうミサトさんになってしまうほどのことがあったんだろうと想像するしかなかったのですが、シンエヴァであの頃から好きだったミサトさんを見れてそれも嬉しいやら涙するやらです。
ミサトさんは辛い環境ながら、幸せだったんですかねー
本当にかっこよくて美人で人間らしいミサトさんでした。
最後の姿にしびれました。

あと、マリかわいかったです。マリ。
今まで狂言回してきな役割としてしか見てなかったですけど、何かよかったです。
たぶんなんでよかったかは、これからなんかいか見るなかでわかってくるんだろうなー
あっそういえば、マリの台詞で気づいたのですが、マリとシンジはほとんど接点なかったんですよね。
何か、そういえばそうだよなー、っと改めて気づいてのめり込んでみてたのが一瞬画面の外に意識が飛びましたね。

はぁ~~早く二回目が見に行きたいです。
取りあえず今週末もう一度見に行けそうです。
月曜日はストーリーを追うので精一杯だったので、今度は細かいところを見てこようかなー

蛇足

そういえば蛇足ですが、見終わった後劇場出る間に「なんでバンテリンのCMみたいな人形出てきたり、実写とか出てくんの?なにあれ?わけわかんないんだけど」みたいな若人の話を聞きました。

君たち。一言いいたい。
当時の僕らはAVの映像や、唐突にうつる劇場のオタクたちの顔や、「庵野死ね」という落書きや、声優さんたちの実写映像や、もっと荒いCGの人形、最後にはヒロインの一人に「気持ち悪い」と言われて、
あまりのショックのあまりその後の予定をすべてすっ飛ばして家に帰り、部屋に閉じこもったんだよ?

えぇー、老害や年配のセンチメンタリズムと言われようと、これだけは言っておきたいと思います笑

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