【成幸の方程式】3C=SH 1歩の勇気から
豊かで幸せになるための方程式
「成幸」とは、経済的にも心も豊かで健康で幸せでいること
「幸せになりたいですか?」と聞かれて、Noと答える人はいないでしょう。
「豊かになりたいですか?」と聞かれて、Noと答える人もいないでしょう。
「成功したいですか?」と問われると、「成功ってどういう状態になるってことですか?」と聞き返す人もいますし、「別に有名になったり大金持ちになりたいという気持ちはなくて、のんびりゆったり家族や気の合う人だけで暮らしたいだけだよ」という人もいると思います。
もちろん、「私はビジネスで成功したいです」「億万長者になって早くFIREになりたいです」と答える人もいるでしょう。
ちなみに「FIRE]とはファイアーと読み、日本語で言えば『経済的自由人』のことです。
※FIREとは・・・『Financial Independence(経済的自立) Retire Early(早期退職)』のそれぞれの単語の頭文字を並べた造語で、早期リタイアして自由に暮らしている人のことを指します。
アメリカから発生しましたが、近年は日本でも、完全なFIREとはいかなくても、サイドFIREとか、セミ独立とか、好きな時だけ働く、など、お金のために縛られることなく自由に生きられる、ということを求める人が増えました。
その根底にあるのは、仕事オンリーの成功者ではなく、とにかく数億、数十億円と稼げば稼ぐだけ偉いという上昇志向でもなく、かといって、金銭的余裕がないために嫌な仕事をして働き続けないといけない人生なんてまっぴらだ、という意識です。
それは、出世や金銭だけでは幸せではないのだと悟っているということでもあります。
現在、多くの若者が、生活のために好きでもない会社に我慢して勤め、今後上がる見込みもなさそうな低い給料でギリギリの生活をしている現状を、なんとかして変えたい、と思っているからこその憧れのライフスタイルとして、「FIRE」を目標にする人が増えたということです。
『豊かになりたい、でも、ガツガツ働くだけの人生は嫌だ、家族や友人と触れ合う穏やかな時間や趣味や旅行などを楽しむ時間も欲しい、時間に追われることのない自分らしい生き方をしたい』ーーそれらを持てる生き方こそが幸せなのです。
そのような、経済的にも心も豊かで幸せであることを「成幸(せいこう)」と表しているインフルエンサーや作家の方々は何人もいらっしゃいます。
なので私も「成幸」と表現します。
【成幸の方程式】が突然ふってきた
豊かで幸せになりたい、つまり「成幸したい」と誰もが思います。
もちろん、「私はすでに富裕層でなんでもあって、健康で、家族や友人関係も良好で、何の問題もない」という人もいらっしゃるとは思いますが、多くの人はなんらかの悩みや不安を抱えていることでしょう。
2021年9月の現在は、1年以上にわたる「コロナ自粛」の日々で、経済的にも心身も、辛い思い、不安、苦しい生活を強いられている人はとても多いと思います。
なかなか変わらない現状に、先が見えずに心が弱っている人が増えています。
筆者も、やはり毎日自宅にこもる日々が続いており、孤独感や先への不安などでふさぎがちでした。
知らず知らずのうちにストレスが溜まっていたのですが、こんな沈んだ気分のままではいけない、と思ったとき、ふと数年前の、わずか半年ほどのあいだに自分の人生が激変して願いが叶っていったときの経験を思いだしました。
そうだ!あのとき、あのときだって先のことがまったくわからない不安の中だったのに、なぜか私のなかに、この「方程式」が出てきた! そしてその方程式を意識して行動したら、あれよあれよという間に、住む場所から仕事まで激変して、今の私があるのではないか、と。
その「方程式」は、今から3年近く前、たまたま私が仕事の研修で受けていた「PC講師研修」の初日の授業の日に、自己紹介をすることになったときに、パッと頭に沸いてきたのでした。
それこそが『3C=SH』だったのです。
【成幸の方程式】3C=SH
どん底状態こそ、一番のチャンスのとき
「私が今、人生のモットーとしているのは『3C=SHの方程式』です。これは私が作った方程式です」
私は自分の自己紹介のときに、名前や簡単な経歴を話したあとに、ついこのように口走ってしまい、ホワイトボードに【3C=SH】と書きました。
【3C=SH】の意味を説明する前に、なぜ、この方程式がここで頭に浮かんできたのか、経緯を先に簡単にお話しします。
私は当時、その3か月ほど前に勤務先の会社が事件に巻き込まれて倒産し、無職でした。
失業保険の給付金の受給期間だったので、焦らずしっかり次の職を探そうと思っていたところ、アルバイトでPC講師になる話を友人にすすめられ、時給も良かったので、面接に行ったら通りました。
アルバイトはきちんとハローワークに届け出て、制限される時間を守って働けば、その日の分は受給されないが、受給日数が後ろへ延びていくだけと説明を受けていました。
ハローワークに届け出て、その会社が「PC講師になるには、研修を4日間受けて試験に合格しないと認定されないので、受講するように」と言われ、その研修を受けていたのです。
ほかの受講者たちへの自己紹介をするときの私は、「会社が倒産してしまい無職になって失業保険給付を受けているどん底状態」だったわけです。
私は、今後の仕事が何も決まっていない無職のアラフィフでした。
当時まだコロナ前とはいえ、50代女性がそんな良い条件の正社員の職は難しいなと思っていました。
ただ、今でも覚えていますが、なぜか私には悲壮感や不安感がなかったのです。
現在のコロナ禍のような厳しい経済状況ではなかったのも大きいとは思いますが、それでも、さして能力も特技も秀でているわけでもない50代独身女性なのに、なぜか、なんとかなると思っていました。
なぜそれほど楽観的でいられたのか、今思うと、それまでの、当時の勤務先が倒産に追い込まれていったときの約半年間のほうが、ずっとずっと精神的にきつかったからです。
私たち社員は、ある日出社したら一堂に集められ、数名の弁護士が管財人とのことで居並んでいるなかで、当時の社長が会社の倒産を宣言し、そこで突然の終わりを告げられました。
倒産自体は突然ですが、その前の半年ほどのあいだに、会社の経営状況がどんどん悪化していき、噂も流れ・・・わかっていたと言えばわかっていたことだったので、私も企画営業職だったため、なんとか食い止めようと必死で営業したりしていました。
社に見切りをつけた者たちが何人も退職し、給料が遅延され、取引先から前払い決済を求められた時点で、もう先は長くないと腹をくくっていましたが、最後まで何とかしたいという思いもあって必死に対応していたのです。
そのような厳しい半年間が、倒産でスッキリしたと言えばスッキリした後なので、私は、失業保険給付期間になったときには、先への不安よりも今までの厳しい状況からホッとしてしまっていた状態でした。
そんななかのアルバイトでの「講師研修」初日の自己紹介だったので、今までがどん底で、これ以上悪くならない、これからなんとかなるだろう、という楽観でいたのだと思います。
だから「私が今、人生のモットーとしているのは『3C=SHの方程式』です。これは私が作った方程式です」というセリフが出てきたのです。
行き詰った後には、変化しかない
職を失ったアラフィフ独身女性の私は、ひとり身なので自分で稼いで生きるしかありません。
ただありがたいことに、健康であること、老親の父もまだまだ健康であったこと、失業保険給付金も会社倒産のため受給期間も長かったこと、少しは預貯金もあったこと、などから、焦りや不安はあまりなかったのが幸いでした。
私は「もう仕事がなにもなくなっちゃったんだから、変わっていくしかない」と思っていました。
以前の会社で最後まで必死に頑張ったことは、報われなかったけれど自分なりのけじめをつけられたと思えていました。
これが、現在も会社で働いていて転職をするというのなら、「やめて転職するべきか、やめないでとどまるべきか」いろいろと悩むでしょう。
ですが私は、悩みたくてももう会社が無くなってしまった後なので、とどまるべきかと悩む必要がありませんでした。
もう今までとは別の次の道に進むしかないのです。
そのとき、変化(change)というワードが浮かんできました。
変わりたくなくても、以前のままでいたくても、変わらないといけない、変わるしかないのだと。
続いて、機会・チャンス(chance)のワードが出てきました。
これは、変化するってことはチャンスなのではないか?と感じました。
強制終了させられたからこそ変化するしかないのだし、ということは今が底で、チャンスが来るということなんだと思ったのです。
そうすると、「じゃあ挑戦するしかない(Challenge)」と思いました。
この時の私は、このアルバイトの講師の仕事もまずは精一杯やってみよう、何か行動していけばよい仕事につながる、好待遇で社員になる道もある、どんなふうに広がるかわからないから来た仕事はやってみようと思ったのです。
連想ゲームのように、Change、Chance、Challenge と浮かんできたのでした。
チェンジ、チャンス、チャレンジの頭文字の”C”が3つ。
これが「3C」なのです。
Change Chance Challenge
変化(change)を受け入れる
変化を受け入れなければいけない。
今まで当たり前のようにしてきたこと、今までの生活を、そのまま続けられるのならそれはそれで安定していて悪いことではないでしょう。
だが、そうしたくても状況が、自分が望むと望まないとに関わらず変わってしまう時がある。
誰にでも、そのようなことは起こる。
入学、卒業、進学、就職、結婚、出産などの良いことも、そして災害や事故・病気、家族との別れなどの不運な出来事も含め、人の人生は、今までと同じ生活がそのまま継続することはない。
良いこと悪いこと、という尺度ではなく、変化という視点で見れば、すべての人に、いつどう起こるかはわからなくても、変化は起こる。
それならば、その変化を拒否しようとしても無駄で、変化は受け入れるしかないのだと、私は強く思ったのです。
私のそれまでの人生だって、その変化の繰り返しだったのだと。
良い変化のときだけ嬉しそうにすんなり受け入れて、悪い変化のときは嫌だ、受け入れたくないと拒もうとしても、そうはいかないのだ。
変化は受け入れる。
心から、ああ、そうなったのかと、ストンと受け入れること。
チャンス(Chance)をつかむ
変化を受け入れるとは、今までの状況が変わるということなので、その後の「機会」が変わります。
チャンス(Chance)は、日本語で「機会」「好機」とも訳されますが、この「機会」という言葉に重要な意味が含まれています。
「機会」という言葉は、「またの機会に逢いましょう」「次の機会に」などとよく会話で使いますが、その意味は『事をするのに最も都合のよい時機』『好機』です。
何かを起こす・変えるタイミングという意味から『チャンス』の意味になります。
つまり、変化があるとき機会が生まれ、それこそがチャンスになるのです。
変化を恐れるのではなく、変化があったときこそチャンスなのだと気づくことが大切です。
人生がこのチャンスで開ける、まさにその時なのです。
チャンスをつかむということは、なんらかの機会を受け入れて動くということです。
その「機会」がはじめから字のごとくの「チャンス」(良いこと)に見えるか見えないかはわかりません。
「幸運の女神は前髪しかない」ということわざがあります。
女神が自分の前に走ってきたとき、それが幸運かどうかわからなくてもすぐに前髪を掴める人は幸運を掴めますが、迷ったり躊躇していて、女神が走り去ってから、あれが幸運だと気がついても、後ろ髪がないので掴めない、という意味です。
チャンスも幸運と同じです。
チャンスを掴むには、いつ幸運の女神がやってきても良いようにいつでも掴める準備をしておくこと、そして、あれこれ理由をつけて躊躇したりすることなく、勇気を出して行動するしかありません。
挑戦(Challenge)する 何度でも
変化を受け入れ、チャンスを掴みたいなら、挑戦する。
チャンスを掴んだかどうかは、その時にはわからないのです。
何かの機会があったとしても、「これはチャンスですよ、幸運ですよ」と書いてあるわけではありません。
まずは掴んでみる、すなわち行動してみるしかないのです。
行動するといっても、誰かがその幸運の場に連れて行ってくれて「さあ、ここで行動してください、そうすれば成功します」などと導いてくれません。
そんなうまい話があったとしたら、ほぼ詐欺でしょう。
だからこそ「挑戦」なのです。
それが良い話なのかどうなのかなんてわからないからこそ、挑戦しないと先が見えないのですから。
というよりも、あなたがその機会をつかみ挑戦して良い方向へ進めるかどうか、で結果として幸運を掴めた、と後から言うのであって、はじめから「幸運」「成功」として存在しているものではありません。
さらに、挑戦するのは、1回だけではありません。
何かの試験やオーデションを1度受けるだけで大学に入れるとか成功できる、ということもあると言えばありますが、それはその一つの事象でのことであって、成功が自動的に続くわけではないのは当然のことです。
何度でも挑戦しましょう。
1つクリアしても、次に。
挑戦してうまくいかなくても、もう一度。
挫折しても、またもう一度。
3Cが引き寄せるもの = SH
SHとは
私の提唱する『成幸の方程式 3C=SH』のSHは、3Cの継続の結果得られるものです。
小さな変化、大きな変化、日々いろいろなことがありますが、それらを常にチャンスと捉え、前向きに行動し挑戦する姿勢の中で、3Cが自分の生き方の指針となり自信につながっていきます。
その積み重ねが、成果を生み、実績をつくり、経験が自分を強くしてくれます。
経済的にも、心身も、人間関係も、自分が前向きに改善したり挑戦し続けた分だけ返ってきますし、変化と挑戦を楽しめる余裕のある自分になれています。
その人生こそが、豊かで幸せな人生 「成幸」です。
成幸・・・Success & Happiness SH なのです。
成幸の方程式 3C= SH で生きよう
最後に、私のその後を簡単にお話します。
アルバイトのために受けた「PC講師研修」での自己紹介で、ふと舞い降りてきた文字『3C=SH』でしたが、それ以来、この方程式が頭から離れなくなりました。
まったくの偶然ですが、実はその研修当日の夜、以前の仕事で少し関係があった友人と会って食事をすることになりました。
当時の私は、遠方に住んでいたのですが、研修は都内であり、私がたまたまその友人の勤務先の近くに来ていたという偶然が重なったのです。
人の縁とは不思議なもので、その友人に仕事上の協力をしたところ、その友人の仕事の縁からある会社と巡り合いました。
そのときは、その仕事の協力だけだったのでそれで終わっていました。
3ケ月後、私は自分で転職活動をして、都内に引っ越すことにしました。
引っ越しが済んだ直後、なんと、その友人との縁で巡り合った会社から誘われて、そこに入社したのです。
待遇も以前よりは少し下がりましたが大きく下がることはなく、業務は以前の仕事の経験を活かすことができ、やりがいもありました。
まさかアラフィフの私が、地方から東京へ引っ越し、自分の経験を活かせ、ほぼ同待遇で仕事ができるようになっているとは、その1年前の以前の会社が倒産したときには夢にも思っていませんでした。
3C(Change・Chance・Challenge)= SH(Success & Happiness)
わずか半年から1年のあいだのこと、変化を受け入れ、チャンスをつかみ、挑戦し続けたら、自分が生きたかった生活ができていたのです。
チャンスといっても、その時点ではそれがチャンスかどうかはわからず、ただ自分が直感的にやりたい、と思ったから行動したというようなものでした。
また、挑戦といっても、大きな挑戦をしたのではありません。ただ地方での転職活動だけではなく東京での転職活動をしたのと、思い切って引っ越しをしただけのことです。
それでも、今でも確信していることは、3Cをし続けることで道は開けるということです。
いつか気がついたら、成幸(SH)できていました。
今でもそのことが自信になっていて、だから今のコロナ禍の厳しい状況であっても、3Cをいつも意識して続けていればきっとなんとかなると思っています。
変化はなにも恐れることはありません。
変化はチャンスのときなのです。
その一歩の勇気からはじまります。
よま
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