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5分で分かる中東放浪記!トルコ編

前回までのあらすじ

セルビアからブルガリアの首都ソフィア。そしてブルガリア中央の山岳地帯へと足を進めた夜舞。ブルガリアとは一体どんな国か何となく把握した後、一路北のルーマニア、モルドバへと進んだ。
黒海沿いを南下していよいよヨーロッパも終わり、未知の中東はトルコへと足を進める。

トルコで夜舞を待ち受ける物とは!

いよいよ欧州放浪記も最終局面。夜舞の旅がまた始まる。

こんにちわ、冒険者の夜舞です。今回からはなんとかヨーロッパを抜ける事に成功したって事で国的には中東。

地理的には一部ヨーロッパが含まれている国トルコ編となっております。

トルコも日本の二倍の大きさを誇る超でかい国ですから10日間では左半分を回るぐらいが限界でした。

カッパドキア含めた東側と黒海沿いはまたいつの日か!
と、いう事でトルコ編です。

トルコ

フランク王国とかいうローマ何の関係もないゲルマン系の国と違ってローマ正当血統のビザンツそしてオスマン帝国という超帝国の地番をそのまま引き継いだのが現在のトルコな訳です。

オスマン帝国末期はそもそも末期の病人と揶揄されるほど弱体化してしまっていて西の列強にいいようにされていたのも今は昔。

国もそれなりに発展してきて、非常に居心地のいい国であったというのが一番の感想です。

まぁ冬だったので山の上はびっくりするぐらい寒かったというのもあるので次行くときはもうちょっと暖かい時に行きたいものです。

トルコはイスラムの国ですが、ソフトイスラムに分類されるのか街中でも女性の方が布を被っている人が少なく、男の人も普通に洋服来ていたのでイスラム色が弱い国…

のように見えてモスクはとんでもなくでかい上に、町中至る所にありました。

とにかくモスクの数と大きさが今まで行ったイスラム系の国の中でも群を抜いて多かった

うまく政教分離が進んでいるって事なんでしょうね。

後、街の中でチャイ飲んでる人が多くてコーヒー飲んでる人が少ないって事でヨーロッパから来ると本当に異国に来たんだと感じさせてくれる国でした。

イスタンブール

ヨーロッパでありアジアである唯一の街イスタンブール。

黒海と地中海をつなぐ要所中の要所である事から古代より栄え、ローマ帝国、ビザンティン帝国、オスマン帝国と東の大国の中心として常に栄えてきた歴史を持つメトロポリタンの名にふさわしい大都会がイスタンブールです。

ヨーロッパ周遊の最終地として最初から目標にしていただけに実際に到達できた時の喜びは言葉にはできない物がありました。

街そのものは流石に帝国の中枢として古代から君臨し続けてきたって事でその圧倒的歴史の前にただただひれ伏すのみ。

海峡沿いの丘の上にずらっと並んだモスク。

時々モスクに改造されないで残っている教会。

それらの巨大さと密集具合にはただただ舌を巻くのみでした。

是非とももう一度お金を気にしないでいい身分になった後に今回行けなかったトプカプ宮殿含めて長く滞在してあの空気をもっと感じたい所です。

アジア側から見るヨーロッパ旧市街地。モスクが海沿いでここまで見えるって経験あまりありませんでした。

チャナッカレ

ヨーロッパを抜けていよいよダーダネルス海峡を超えた先にあるアジア側の街チャナッカレ。

目の前にはもちろん海峡を挟んでヨーロッパの地が見得ます。

海峡って言うか下手な川みたいな感じでしたが、もちろん海峡で黒海と地中海をつなぐ大動脈。

と、いう事で遥か古代から栄えていたというかあの狂気と偉人は紙一重で知られるシュリーマンがトロイ遺跡を発掘したというマジモンの神話の地です。

本当にトロイ遺跡見つかったから今では偉人扱いですけど、あれ見つからなかったら確実に狂人ですからね…

まぁ今回は時間なかったので遺跡は諦めましたが、海峡沿いにある街って非常に美しい場所であったという事だけはお伝えしておきます。

夕暮れのダーダネルス海峡。ヨーロッパ側の大地が美しい。

ベルガマ

チャナッカレからバスで4時間。

アレキサンダー大王によってつくられたあまりに巨大な王国も死後3つに分裂。

そのうち真ん中に相当するのがこのベルガマにあったペルガモン王国です。

まぁ最終的にローマの軍門に下る訳ですが、それまではかなりローマ相手に立ち回ったし、繁栄を欲しいままにしていたって事で非常に大きな街であったと言えます。

残念ながらちょっと時間なくて丘の上の遺跡までは見に行けませんでしたが、丘の上から見る遺跡の様子を見ると当時の繁栄が何となく感じられます。

なにより丘の連続した地という何ともローマの好きそうな地って言うのが分かったのはなかなか良かったと言えるでしょう。

街そのものはイスラム化されて久しいのでモスクが大量にあって、入り組んだ石畳になっていたのがメディナっぽくてなかなか面白かったと感じました。

向こう側がペルガモンの遺跡。手前の丘に謎の門があってちょっとテンションが上がりました。

イズミル

ベルガマから2時間。

地中海方面最大の都市。

ギリシャ系住民が多くて問題になっている事で有名なイズミル。

明らかに周辺からしてもトルコの匂いではなくてギリシャの匂いしかしなくてエーゲ海目の前なんだからそりゃギリシャの勢力範囲だよなーと思わせる大都会でした。

でも街の作りはどう見てもイスラム系の国のそれだったので世界の難しさもまた感じます。

まぁギリシャそのものがオスマン帝国直轄地ですからね。

そして周辺地域ときっちり電車で繋がっているので、大イズミル圏として発展しているんだなと知れたのは良かったと思います。

夕日が沈むエーゲ海

テペコイ


セルチュクに行くために乗り継ぎで時間があったので降りてみた街。

別に何があるかって言われると別に何もなかったと言うのが本心です。

しかし、イズミル周辺にそれなりの大きい都市があるって事でイズミルの強さを感じることができたと思います。

街の入り口。こんなのしかなかった

セルチュク

イズミルから2時間ぐらい。
近くにあるエフィス遺跡が有名な観光都市。

エフィスには行ってないのでそちらの話は省略しますが、駅降りた所にどーんとギリシャかローマの柱が並んでいて丘の上に城壁がある姿はなかなか度肝を抜かれました。

丘の上にある聖ヨハネ大聖堂跡地からこの地が遥か昔から重要な場所であった事が分かりますし、丘の上からエーゲ海が見えるのもなかなか良いものでした。

遺跡から見下ろす街の様子

デニズリ

パムッカレへ行くために泊まった町。

ターミナルはめちゃくちゃ大きいのに、別にそれ以外特に目につくものが全くなく本当に経済都市なんだな…って感じたぐらいでそれ以外全く記憶にありません。

パムッカレ直接イスタンブールとかアンタルヤから行けるのでわざわざ寄るほどの街ではないかな…と思います。

街の真ん中にあったでかいモスク

バムッカレ

ローマの遺跡と石灰岩の白い大地に温泉が湧いている事で有名な観光地。

朝行ったら気球がぽつぽつ飛んでいたので、トルコっていうのは至る所で気球を上げているんだな…と思ったり。

ローマの遺跡はよくぞここまで火山灰に埋もれていた訳でもないのに残っているな!ってぐらい圧巻でしたし、雪が積もっているようにしか見えない石灰棚の横を温泉が湧いている光景は日本じゃまずお目にかかれないので人気の観光地であるって事がよく分かります。

入場料がバカ高い事を除けば!

外国人料金でもいくらなんでもやりすぎだろう…としか思えませんでしたし、将来的には遺恨を残しそうな気がする料金設定であったと思います。

雪が積もってるようにしか見えない石灰棚と鍾乳
ローマ時代の円形劇場。

アンタルヤ

トルコの南にある随一のリゾート地という事で有名なアンタルヤ。

冬みたいな内陸部の高山地域と違って11月の中ばなのに昼間は初夏のような過ごしやすい気候に、青い空。

人気のリゾートここにありって感じでしたね。

特に街そのものが崖の上にあって対岸の山がよく見えるので歩いているだけで楽しい。

考古学博物館にも行きましたが、トルコ南方って事で明らかに文化様式が違うのに、ローマ化してからはローマの影響すごいなって思わせる内容でした。

値段の割に合うかは微妙ですが、面白い博物館であったとは思います。

朝の海沿い。高台からの眺めなので非常に美しい。

ウスパルタ

アンタルヤから大体2時間。

1000mぐらいの高地にある街ウスパルタ。

現地の人間みんなイスパルタって言ってるようにしか聞こえませんでしたが、日本語の資料ではウスパルタになっているのでウスパルタで行きます。

街そのものは高地にある街ってぐらいで特に面白い物はありませんでしたが、バラで有名なだけあって至る所にバラのマークとか製品があったのでバラのシーズンに行くとなかなか面白い街なんではないかなっと思います。

街の中央にある噴水とモスク

コンヤ

標高1000m。高地の中にある地方の中枢都市にして遥か昔からいろんな勢力がしのぎを削ってきた街がコンヤです。

特にセルジュク朝の時代に大きく繁栄して、イスラムの一宗派であるメレビィ教団の本拠地にして創始者の霊廟がある歴史のある街でした。

それにしても冬の山の高い場所って事でとにかく寒かったというのが1番の思い出ですけどね。

晴れて日が指してる場所にいると暖かいけど、それ以外が寒い、寒い。

次来る時は秋か夏でお願いしたい所です。

メレビィ教団の本拠地の霊廟

アンカラ

トルコの首都?イスタンブールだよね?

って勘違いしてる人が多い事で有名な首都アンカラ。

今のトルコはオスマン帝国の否定でできた以上はイスタンブールって言うとトルコ人怒るかもしれません。まぁ知りませんけど。

で、何もない所に首都だけ作ったから超計画都市で何もないかと思って行きましたが、普通に色々ありました。

そもそも先史時代から普通に他の街と比べるとあれなだけで栄えていたみたいですし、だからこそここが首都に選ばれたんでしょうね。

何事も思い込みは良くないと改めて感じました。

まぁ寒くてほとんど博物館にこもっていたから実際はそんなに語れる程詳しくないだけですけど!

アンカラ城から見る市街地の眺め

アナトリア文明博物館

入場料280リラ。その価値があるとはちょっと自信を持って言えませんが、今まで行った博物館の中でも上位に入る博物館でした。

流石は首都にある博物館であると自信を持って言えるのがここ。アナトリア文明博物館。

メソポタミア文明の一角であるアナトリア地域の先史時代からの出土品が大量に置いてありますし、解説も充実。

行くだけでこの地域のアレキサンダー大王が来るまでの歴史と文化が大体分かるので、値段は高いですけどオススメの博物館でした。

圧巻の石像コレクション

ここまで読んで頂きありがとうございました。

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冒険者の夜舞でした。

次回はアラブ首長国連邦とトルコ南のキプロスです。


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