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ひとりぼっちのメルボルン


ノルウェーに旅立つ(未定)前に、オーストラリアでの生活や国内旅行についてまとめていきたい。


わたしのオーストラリアでの目標が『ローカルのカフェでバリスタになること』だった。
その第一歩として、挑戦の地に選んだのはメルボルン。
メルボルンはオーストラリアでは第二の都市とよばれていて、カフェ文化の盛んさではメルボルンが有名どころ。都市のカフェが多いならば、数撃ちゃ当たる戦法にて挑戦の地を選んだ。

2年目のVISAを獲得してからメルボルンに渡る予定でいたのだけれど、メルボルンに到着したのが偶然2年目の第1日目だった。
オーストラリアに来てから1度帰国したけれど、それでもこの生活が365日経過したのかと思うとすごいことだなと自分のことながらにも感心した。


1年目とは違い、留学エージェントのサポートはなし。
メルボルンには語学学校で知り合った人がいたけれど、仕事が忙しいとのことで会えるかもわからない。家探しも仕事探しも、全部自力でしないといけない環境はオーストラリアに来てから初めてだった。

渡航したての頃とは違い、銀行口座と携帯電話はあるので、履歴書作りと家探しを兼ねて図書館へ。
図書館にてコピー機カードを作ったりと多少の手続きをした。
余談だけど、留学中は図書館には本当にお世話になったしもっと行けばよかったなぁと思った。洋書をあんなに読み漁れることもなければ、自分の興味ある分野に関しても英語で学べる。そして貸し出し無料。漫画や日本の小説英語版、絵本も豊富なので自分の興味やレベルに合わせて勉強ができる。すごい。


家は4人部屋のシェアハウスを$120/週で借りた。
その時はまだルームメイトもいなくて、家自体も工事の真っ最中だったので安い上にオウンルーム(1人部屋)のような感覚だった。

のちのちルームメイトが入ってきて思ったのは、掛け持ちでアルバイトしていた時期だったこともあり朝早起きすぎたので目覚ましが申し訳なく…生活リズムが合わないとルームシェアは難しいなぁと、引っ越し。
次はオウンルームにて$230/週くらいの少し高めのシェアハウス。
同じ家に3人しかいなくて、全体的に居心地もよくて、オウンルームだからと気持ち的に割り切れた。そして何より、仕事が無事見つかった後だったので問題なかった。


この仕事を見つけるまで、実は1ヶ月以上もかかった。
300枚印刷した履歴書はほとんど手元に残っていなかったので、たぶん250枚くらいは配り歩いたんだと思う。同じお店にも配ったり、少し遠くのお店や有名なお店など「とにかくしたいことをするため」という気持ちで行動するしかなかった。

英語が流暢なわけではなく、オーストラリアでのバリスタ経験がなく、腕前も全然だめな状態での仕事探しは正直いま思ったら無謀だった気がする。
よく見つかったなぁ、というくらい。でも見つかるまで探す気持ちでいたから見つけられたんだと思う。
経験値がないことは今更どうしようもないし、誰にだって最初はあるでしょ!仕事という名の経験値ください…という気持ちで職探しをした。


ローカルのカフェを目標にしていたけれど、経験値がほしいのでエスプレッソマシンがあるお店全部にアプローチする方向に変更したら、イタリアンレストランにて仕事をもらえた。

したい仕事ができている中、その喜びを分かち合えない寂しさが常に自分の中にあった。
電話をすればつながるし、話せる。時差だって少ないから日本とも電話がしやすかった。
それでも、顔を合わせて話せる人がいないことの寂しさが、日常が充実するほどに湧き上がってきた。

ないものねだりというか、欲張りなのかもしれない。
嬉しいことが寂しいなんて感覚、あの時初めて味わった気がする。
それでもしたいことができているから幸せでしょう?と羨まれることもあってやりきれない気持ちにもなった。


そんなひとりぼっちのメルボルンがあったからこそ、2年目のオーストラリア生活が充実したんだけどね。
寂しさを知ったこともまた、今思えばいい思い出。



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