弘法筆を選ばず、になりたい①

先日弊バンドのオオシマくんがギターを買いたいと言っていたので、一緒に楽器屋を回っておりました。その時の顛末がこちら、マジで一瞬で試奏終わるから爆笑してた。

この記事を見てたら、前から思っていた「機材レポ書きたいなぁ〜〜〜〜〜」という気持ちが再燃したので気合いで書くよ!!!たくさん機材あるし!!!!!

今回のギター

さて、今回取り上げるギターはこちら、Fender Japanのテレキャスター。

よく見ると表面はテカテカ、結構塗装は厚い

仕様について

ぱっと見は至ってオーソドックスな52年モデルっぽいけど、実はいわゆるキース・リチャーズのモデルだったものを改造しまくった結果がこれ。多分ボディとネック以外の元のパーツはコントロールプレートとネックプレートとかそういうレベルでしか残ってない。

キース・リチャーズモデルって実は結構モダンなハードウェアで、ピックアップはフロントハムでペグはロトマチック、ブリッジもダイキャスト6wayって感じの仕様だったもの。そしてそれをほぼ全とっかえして52年仕様に戻すという暴挙…。逆にテレキャスター警察に就職できますか?

キースの通称「マルコム」はナチュラルフィニッシュ。有名な「ミカウバー」はブロンドですね。

ちなみにピックアップは前後共に'51 Nocaster、ブリッジとペグはゴトーだったかな。ポットはCTSでジャックもスイッチクラフト、みたいなベタベタな交換もしてるけどこれは若気の至り。

書きながら思い出したんだけど、ザ・バンドにどハマりしていた時期にはロビー・ロバートソンに憧れてピックガードを白に交換していた時期もあったなあ。でもそれを見た先輩に「アルバート・コリンズみたいでええやん」と言われた記憶。

ロビーのテレキャス。後年ビグスビーを後付けされ、2018年にオークションで$490000で落札されたらしい。
アルバート・コリンズはテレキャスターの達人でもあるが顔芸の達人でもある。

思い出について

このギター、実は「生まれて初めて自分で買ったギター」なんですよね。高校入学を目前にした春に、もう今は跡形も無くなってしまった某CD&楽器店で買ったのを未だに覚えている。

当時は親からもらったアコギしか手元になく、エレキギター熱の高まりが半端なかったために受験勉強はテキストとギターのカタログを交互に見るような状態で、いろんなメーカーのカタログをボロボロになるまで読み耽ってた。今考えると英単語とかよりギターのスペックの方がよほど記憶していたんじゃないか…?

その時に一番欲しかったのはテレキャスター。というのも当時夢中になっていたミスチルの田原さんが弾いていた(今も弾いている)青いテレキャスターや、桜井さんが弾いていたブルーフラワーのテレキャスが印象的で、あれがいい!と心に決めていたのであった。

そしてついに受験勉強も終わり、貯めてきたお年玉を握りしめて楽器屋に行き、その店にあるテレキャスターを…!!!

あれ、ミスチルみたいなテレキャスないじゃん。

やたら木っぽいのしかないぞ。

とは思いつつもテレキャスターで頭がいっぱいだったさとう少年(15)は他のギターを見るもイマイチ乗り切れず、結局その「木っぽい」無骨なテレキャスターを誰モデルとか知らずにmy new gearしたのであった。めでたしめでたし。

その後はそのギターを高校3年間弾き倒し(ミスチルのコピーをよくやった)、大学に入って他のギターを手に入れてからもなんやかんやこっちに戻ってくるような、ある意味ホーム的な立ち位置となって今に至っている。リフレットを一度した以外は特に故障もなく、一番信頼のおけるギターである。

音について

いわゆる「テレキャスター!」って感じの音がする(当たり前)。ただリアは適度に太く、フロントは適度に軽い音がするのでとても使い勝手が良い。でも最近はフロント単体かミックスかをよく使う気がするなあ。

今考えるとピックアップを交換する前はキンキン鳴るリアピックアップに、フロントハムは抜けなくて使い所が難しかったなと思う。当時はそれが普通だと思って頑張ってたけど…。

まあ使い勝手が良いとは言っても、結局このギターをめっちゃ歪ませるとかはそんなに意味がないというか、生かしきれないんだろうなと思う(ファズはアリ)。ノイズはそこそこ出るし。クリーン〜クランチくらいでキレ良く弾くのが一番カッコいい音になる、気がする。まあテレキャスターってそんなもんか。

気がついたらだいぶ文字数書いていたので今日のところはこんなところでおわり!タイトルにも①って付けちゃったんで、今後も書いていくつもりです。お楽しみに!

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