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西荻窪のすてきなカレー屋紹介

西荻窪駅から歩いていける素敵でおいしいカレー屋たちを紹介したい。今回はおもにお米でいただくユニークなカレー屋を独断に基づき11店ピックアップした。以下のリストの☆つきは飲むのにもおすすめなお店です。


☆CURRY BAR シューベル

X: https://x.com/currybarshubell
筆者が一番通っているカリーバー。店舗は駅南側を斜めに走る神明通りから延びる路地に埋まっている。基本木金ディナー(18:00-23:00ラストオーダー)、土日ランチ(11:30-14:30LO)&ディナー(日曜は22時LO)でゆっくり飲めるお店(早じまいすることもあるのでSNSチェック/電話がおすすめ)。梅キーマ、大山鶏のチキンカレーなどのレギュラーメニューに加え、毎週のごとく生み出される旬の食材を使った「限定カレー」がとても楽しいお店。たとえば鰹のたたキーマ、マグロのとろキーマ、春の大人のバターチキン、赤エイのイエローカリー、サグオイスターなどなど。先日10周年を迎えたお店で、これまでに限定カレーを250種類以上も作ってきたらしい。クリエイティビティに脱帽です。限定カレーは数量限定のため確実に食べたい場合は電話予約/取り置きしてもらうと吉。
カリーバーを名乗るシューベルに来たらぜひとも「レアなアテ」とともに日本酒をトライしていただきたい。こちらも毎週さまざまな旬のものが登場する。鶏レバスパイスがお気に入り。ドリンク、アルコールメニューも充実。最近筆者はさわやかなスパイスビールにハマっている。
バンドをやっていた店主に引き寄せられてか音楽好きや多種多様な表現を生業とする人が集まっているイメージがある。音楽に限らない各自のおすすめなどを書きつけることができる「オススメノート」が客席に備えられている。いつもセンスのよい音楽がかかっていて、オススメノートに集められたCD情報をまとめたZINEなんかも置いてあって楽しい。

二種盛り。右側がかつおのたたキーマ。途中レモンとだし汁をかけていただく
まぐろのとろキーマ。こちらもレモン、ココナッツスープで味変を楽しめる。
夏野菜キーマ
春の大人のバターチキン。苦味と酸味の山菜ソースがとてもおいしい
レアなアテ6種盛り。アテはたくさん頼めば頼むほどお得!
赤エイのイエローカリー
きのこと南瓜のチキンキーマ


ろんぐとーん

X: https://x.com/longtonecurry
木〜日のランチ(11:00-14:30LO)のみ営業。店舗は駅南口を出て右手の飲み屋街を抜けた先の地下にあり、夜はARTRIONというバーになる。こちらも月替りの独創的な「今月のカレー」があり、レギュラーのチキンカレーとの二種盛りがおすすめ。薔薇のように盛り付けられたローストポークもおすすめ。アルコールとおつまみ3種/5種盛りもあり、昼飲みが楽しめる。

炙りチーズの豚きのこカレーとレギュラーのチキンカレーの二種盛り
オリーブトマトのキーマカレー
カカオとポークのブラックカレー

他にも豆乳坦々カレーやベーコンと新玉ねぎの味噌クリームカレーなど、おもしろくて調和の取れたメニューに毎度感心する。

店主は音楽をやっている沢田ナオヤさん。たまにARTRIONでカレーが食えるライブをやっている。ちなみに近所にある姉妹店?のしんこぺという居酒屋さんでもうまいカレーが食べられる。

☆フレンチカレー SPOON

X: https://x.com/french_curry
火曜日以外ランチ(11:30-14:30、土日は15:40まで)&ディナー(17:30-22:00)営業。駅南口から南へ下った先の西荻窪南通りの入り口にある。ルーを使ったとろみのある欧風カレーではなく、フレンチ出身のシェフがその技法を活かして作るフレンチなカレーとのこと。食感からもスパイスの存在が感じられる味わい深いカレーで、彩りのよい野菜トッピングが特におすすめ。飲むのにも向いているお店で、そうとうおトクなアテのセットとともにワインとのペアリングを提案してくれる。
こちらも季節ごとの限定メニューがあり、春の新玉ねぎのポタージュとトリキーマカレーがめちゃくちゃうまい。非常にやさしい甘みのポタージュを単体で楽しむもよし、カレーにかけて食べるもよし。以下の季節メニューは毎年固定なわけではないので注意。

レギュラーメニューのフレンチカレー。デフォルトでもついてくるとろ肉がたまらない
新玉ねぎのポタージュとトリキーマカレー
キンキンに冷えたコンソメスープ(左)をかけて食べる冷やしカレー茶漬け(夏)
豚肉と3種のキノコのクリーミーカレー(秋)。炙ったチーズときのこの香りがすばらしい


typica

X: https://x.com/typica_nishiogi
水曜以外のお昼以降(平日13:00-20:00、休日12:00-19:00)営業、駅南口を出て左手の平和通り沿いにある。西荻には素敵なパフェ屋もひしめいており、個人的ナンバーワンがこちらのtypicaさん。パフェと聞いて到底思い浮かばないような食材を使いこなしながら、一点もののアートワークのごとく織り上げられた一杯をいただける。たまに居合わせるパフェのツワモノたちの会話も興味深い。いずれ西荻のパフェ屋紹介記事も書きたい。
typicaでは月くらいごとに更新される甘味メインのパフェの他、酢豚や茄子と蕎麦がセンターを務めるような「前菜のパフェ」やスパイスカレーも提供している。カレーのレベルも非常に高いのでぜひともご賞味いただきたい。ハーフカレーと各種パフェとドリンクのセットなども選べる。
コーヒーやお茶、ナチュラルワインについてもメニューと自分の好みに合うペアリングを提案してくれる。スタッフさんたち自身のプロダクトへの並々ならぬ愛と情熱を感じられるので、忙しくなさそうならおすすめの組み合わせを尋ねてみるのが◎。
休日は高確率で並ぶので注意。特に夏の桃パフェをやっている期間は水分と日傘の準備を強く推奨する。混雑次第で整理券制になったりパフェのみの提供になったりすることもあるので事前にSNSをチェックされたい。

サグカレー ピクルス等のつけあわせをいくつか選べてうれしい
花びらのお皿がかわいい


raccoon

X: https://x.com/r_a_c_c_o_o_n
金土日月の11:30〜20:00(月曜は15:00まで)営業。場所はシューベルと近い、駅南側の神明通り沿い。ソファ席でゆったりできる店内で、ドリンク&ロースイーツ含むカフェメニューあり。
ポークカレー、野菜カレーに加え「今週のカレー」があり、二種、三種盛りも選べる。やわらかく甘いポークカレーがとてもおいしい。写真1枚め右側がざくざくのお野菜の野菜カレー。

ポーク+野菜の二種盛り
ポークとなんだったかな


☆イマサラガラムマサラ

instagram: https://www.instagram.com/igm_curry/
木曜以外ランチ(11:30-14:30LO、休日11:00-15:00LO)&ディナー(18:00-21:00LO)営業。北口出て眼の前のカラオケ館の左の通りをちょっと進んだ先のアパートみたいなとこの一階の奥まった部屋でやっている。カレーは週ごとにアイデア豊かな三種類を提供しており、三種盛りまで選べる。夜には日ごとに多様なおつまみメニューが出現し、アルコールもサワーやハイボールに加えてクラフトビールや日本酒もいくつか取り揃えており、飲みにも非常におすすめ。見ただけで元気がでるようなにぎやかさが良い。これからもっと通います。
そのまま北にちょっと行けば村田商會、どんぐり舎という名喫茶店がある。

クローブチキン(左)、味噌バターポーク(右)、スパイスそぼろ薬味とナッツ(奥)


トネノカレー

店主X: https://x.com/tone_somali
水木以外の12:00-15:30営業。CURIOUSER and curiouser!というバーの間借りで昼間に営業しているカレー屋さんで、火曜だけ夜もカレーが食べられる。北口を出た眼の前の伏見通りを左に折れて進んだ右側、狭い階段を上った2階にある。あご出汁チキンカレー、黒酢のポークビンダルーに加えて期間限定カレーというラインナップで、期間限定は出汁とスパイス使いに長けたさまざまなカレーが登場する。こちらの店主もバンドをやっているらしい。
カレーの後にはお近くの西荻3時(和パフェや緑茶のお店)やモンドジェラート(ジェラート屋)でデザートはいかがでしょうか。夜のバータイムのキュリキュリもとても雰囲気の良いバーので西荻飲みの二軒目とかにおすすめ。

あご出汁とビンダルーあいがけ


☆5lab

月曜定休、17:30-0:00まで(土日は17:00から)営業。外からはカウンター4席しか見えないが2階にテーブル席もある。スパイス研究室的な居酒屋だそうで、サグ、ラム、チキンなどのバスマティライスに合う非常に奥深い味わいのカレーが定期的に入れ替わりつつ3種登場する。タンドリー釜で焼き上げた鶏やスパイス系のおつまみメニューも多彩で楽しい。最近初めて行ったばかりだがマスターと常連さんのお人柄もよく居心地がよかったので今後足繁く通うことになりそう。


cafeオーケストラ

X: https://x.com/cafe_orchestra
木〜日の12:00-20:30LOまで、カフェ営業もしている素敵な店舗。駅南口から南へ下った先の西荻窪南通りにある。淡々とオープン!とカレーがなくなりましたのでクローズですの報告をしているいさぎよいXアカウントが筆者のなかで話題。チャイもおいしい。インドを感じる本格派。
ここでスイーツをいただいていくのもよいし、お近くのあんみつとかき氷(夏)/おしるこ(冬)屋さん「甘いっ子」もたいへんおすすめ。

サグチキン
ビンダルーだったかな かなり辛かった記憶


フェンネル

X: https://x.com/curryshopfennel
月火おやすみ(月曜祝日は営業)、水〜日は11:30~19:00営業の平和を愛するカレー屋さん。こちらも西荻窪南通りのオーケストラより手前側にあり、せまめの階段を上がった先の2階にある。ドライカレー、ポークビンダルー、バターチキンと限定カレーがある。辛いメニューはわりと容赦なく辛いので苦手な人はメニューの唐辛子マークの数に注意しよう。スイーツメニューあり。パレスチナ支援グッズを販売したり、募金を募ったりしているところも好き&尊敬。
すぐ近くのパティスリーロータスのケーキとパフェもとてもおすすめ。

いつかの限定、シーフード
ポークビンダルー。ひいひい言っちゃう辛さ

☆ミルチ

X: https://x.com/chairorahman
南口のディープな飲み屋街、柳小路にあるバングラデシュ料理屋。多種多様な、それでいてあまり見ないようなカレーも食べられる。つまみもアルコールも充実で、飲みに向いているお店。何よりの魅力は看板猫のちゃいろちゃんがとにかくかわいいこと。本当にかわいい。運が良ければ相席してくれたり、前世でとんでもない徳を積んでいればひざに乗ってくれたりするらしい。Xアカウントでちゃいろちゃん最新写真見られます。要チェック!
ちなみに西荻南の銭湯「天狗湯」にもかわいい白猫ちゃんがいます。

サグチキン。ライス等は別注なので注意
ちゃいろちゃんがおしりを押し付けてくる(無料)(合法ですか?)
相席してくれるちゃいろちゃん(無料)
首巻きがいつもかわいいねえ
まれにビリヤニが食べられる


いかがでしたか?

西荻には他にもタリカロ、大岩食堂、サジロクローブ、ガネーシャガル、とら屋食堂、ラヒ、OHIOなどといった(おもにインド・スリランカ系の)名店もたくさんある。記事にまとめながらこんなにあるのかと自分でもびっくりした。カレー激戦区と言われるのも納得のカレー屋密度である。
カレー屋に限らず西荻窪にはユニークな個人店が数多く存在しており、それらが吉祥寺や高円寺などとはまた違う魅力を醸し出している。とある店のマスターいわく吉祥寺に比べて家賃が安くお店を始めるハードルも低めだそうだが、実際は数年待たずに姿を消すお店も少なくない。かつてあったbowというお気に入りのカレー屋さんがいつの間にか閉業してしまって以来、自分が好きなお店は自分で支えるんだ……!という意識が芽生えてこのような記事を書いてみた次第である。西荻窪にお越しの際にはぜひ、このへんのお店をごひいきによろしくお願いします。そして呼んでください。飲みましょう。
次回はパフェか1000円以下ランチをやりたいです

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