ある日、管理職になりました。

管理職になる数か月前、営業部から企画部みたいなとこへの異動を言われ、

いやいや異動した私。

そこまで天職じゃないけど、それなりに意義も感じて、大切なお客様もいる営業の仕事が好きだったので、企画職なんて(うちの会社では、ですよ)営業の墓場みたいなもので、そこに行ったら選手生命終わりだな、と思っていたところでした。

なぜそこに異動なのか、これは懲罰なのか、悩みましたが、そこはサラリーマン。ぐっとこらえて異動しました。

異動先では想像以上にひどい有様でした。

不気味な上司、こんなとこでは自分の能力が発揮されずもったいないと愚痴だらけの庶務、私と同時に異動してきたものの、何していいかわからないので習い事に時間費やしている人たち、新人みたいな扱いされている30代担当の女性、たちが繰り広げるお遊び部署でした。

ただ、一筋の光が見えたのは、そこの部署が持つミッションでした。

「お客様の課題が複雑化する中、経営観点からお客様の課題を一緒に明らかにし、それを解決するソリューションを提供する」

これが何で企画なんだ、という話はさておいて、

最近の営業活動の中で、ここに課題を感じていた私は、このミッションをほんとにやり遂げることで、営業全体へ大きな影響を与えられることを確信し、これから3年かけてこのミッションに取り組んでいくことを自分に誓いました。

しかし、このミッションをやるには、ほかにもたくさんの人の協力が必要でした。

一見しょーもなさそうな人でも、私には彼らしかいません。

彼らを味方につけるには、を日々考え行動しました。

そして、2か月後

部長へ、我々が向かう方向性についての提言を行ったんですが

何を話しても渋い顔。無反応

やっぱ、こんな話大変になるだけでやりたくないんかな、と思ったら

「お前、来月異動だよ。だからこの話、、お前しかできないし、これ以上聞いても、ね」と

そーなのー!?

しかも、もとの営業部で管理職への昇格でした

管理職になることは、存在意義を認めてもらえたような気がして、それはそれでうれしいものの、このミッション達成欲求との間で、アンバランスになった私の心は、迷走街道まっしぐら、となるのでした。


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