こんばんわ。迷走管理職のよくたろうです。

マッキンゼーのレポートによると、新型コロナによって世界のDX化は加速する一方、日本はそこまでの変化は見られなかったようです。

日本を除くほぼ全ての国では、エンターテイメント・飲食・ウェルネス・テレビ会議などの各分野において半数以上、デジタルサービスないし非接触型サービスの利用が10%以上の利用割合の増加や新規ユーザーの増加が見られますが、日本だけが10%未満の増加にとどまっています。

日本でなぜDXが進まないのか

日本でなぜDXが進まないのか。マッキンゼーでは以下3点があげられています。
①「社内のデジタル人材不足」

 これまでIT部門はツールを導入するとか、単なるアナログの業務をシステム化する、役割が強く、経営側よりも事務側に近い存在でした。また、システムのアウトソーシングや、構築も外部ベンダーに任せきりになり、ITの費用は投資よりもコスト、になっています

②「社長の年齢と在任期間」

日本の社長の平均年齢は2020年段階で59.9歳、内部昇進するCEOの平均在任期間は5.1年に過ぎません。そのためデジタルのことを全力で学び、強い覚悟を持ってDXを進めようと考えるCEOが少なくなりがちです。

③「外部の人材が活躍しにくい組織文化」

未だに人材の流動性が低く、年功序列の傾向が企業に残っているため、外部からデジタル分野のエキスパートが採用されたとしても、思うようにDXを進められないということです。組織トップの強いコミットメントが無い限りは、外部のエキスパートだけでDXを進めようとしても限度があるのです。

以上がマッキンゼーの仮説ですが、よくたろうとしては、以下も理由として挙げられると思います。

④DXで成功するのは難しい

一般的な企業改革の成功確率は30%と言われていますが、DXはその半分の16%。組織改革や業務改善などはある程度のあるべきが描かれている中での推進なので成功しやすいですが、DXには正解がないので、やりながらクイックに正解を探していくアプローチになります。この考え方は日本の従来の考え方にはフィットしにくく、凝り固まった組織文化では実行が難しいと考えます。

DXが成功するとどうなる?

では、そんな難しいDXが成功したらどうなるんでしょうか。マッキンゼーによると、DXの効果を以下のように評価しています

■収益率に与えるインパクト:~数十パーセント

■R&D、生産、マーケティング、セールス、サービスなどの部門横断で取り組むことで、5~10%の売り上げ向上

■25~50%のコスト削減・生産性向上

■顧客の離反阻止率を10%改善

■創出するイノベーションの数40倍

などの劇的な効果が期待できるとまとめています。

その結果として、DXに成功した企業とそうでない企業との差は極めて大きなものとなります。マッキンゼーはDXを「Winner Takes All(勝者独り勝ち)の競争」としており、DXのリーダーとそれ以外の企業との間で会社のパフォーマンスに3~4倍の差が生じるとまで述べているのです。

難しいけど、果実の多いDXに今後どう取り組むべきなのか、これから考えていきたいと思います。

本日の20字まとめ

果実の多いDXを簡単に実現できる方法を考える!

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