インターネットが全てを生かす
「テレビがラジオスターを殺した」
そう連呼する曲のミュージックビデオは、皮肉にも四六時中ミュージックビデオを流し続けるMTVという放送局で一番最初に放送された曲になった。
それから40年経った今、インターネットがテレビを殺そうとしている。音楽なんか好きな曲を好きなだけ聴ける。好きな曲が流れてくるのを待たなくていい。
わけあってテレビに出られなくなった芸人は、インターネットで自分の放送局を持ち、番組を配信するようになった。テレビを殺しかけてはいるが、死にかけの芸人が活かしていると思うと、少し複雑だ。
インターネット上でタレントとして活動する場合顔や容姿を晒さなくていい。絵が身代わりになる。絵が動いて喋ったり、ゲームをしたり歌を歌ったりする。やっていることは皆同じだが、かわいいは正義なので誰でも褒めてくれる。赤いお金を投げてくれる。
そのタレントが不祥事を起こしても、絵を捨てて別の絵なり人間なりに生まれ変わればいい。そこでまたゲームや歌や雑談をして、お金をもらえばいい。インターネット上で死んでも、インターネット上でまた生まれ変われる。インターネットは全てを生かす。パートタイムで働く必要はない。就職する必要もない。家から出る必要もない。全てネット上で解決する。
えっと、私の職業ですか?
私の職業は清掃員です。そうですね。パン工場の清掃員です。20時から12時間の労働です。家に帰ってきてVtuberのイラストで自慰をして寝るのが唯一の楽しみです。ちなみに前橋市民ではありません。
私みたいなのは、なんでも生かしてくれるインターネット上でも死にかけています。それを逆手にとってやりたい放題できるのですが。
Vtuber批判みたいになりましたが、Vtuberは好きです。でも最近はあまり見てません。さすがに飽きたんですね。
「活動をやめるのであれば、すっかりやめろ」と前に好きだったVtuberさんが言っていたし、これに関しては囲い以外同じ意見だろう。結婚おめでとう。
ていうかMTVは夜に駆ける流しすぎですよね。
良い曲だけどさすがに聴き飽きたわ。
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