ルイス・バラガンの代表作3選!死ぬまでに訪れたいメキシコの名建築
Hola! メキシコ大好きヨコヤムヤムです。
ルイス・バラガンはメキシコを代表する建築家!それゆえに「名作を見てみたい」と思う方は少なくないと思います。
そこでこの記事では、わたしが実際に現地で見てきた3つの名建築をご紹介します。ルイス・バラガンに興味がある方は、ぜひ最後までお読みください。
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メキシコで見られるルイス・バラガンの代表作
メキシコで見られるルイス・バラガンの代表作は、主に5つあります。「ルイス・バラガン邸と仕事場」が最も有名かつ、アクセスしやすいです。
ルイス・バラガン邸と仕事場(★)
サテライトタワー(★)
サンクリストバルの厩舎(★)
ヒラルディ邸
トラルパンの修道院礼拝堂
★この記事でご紹介する作品です
ルイス・バラガンのプロフィール
ルイス・バラガン(Luis Ramiro Barragan Morfin) 1902 – 1988
ルイス・バラガンは、メキシコ出身の建築家です。 グアダラハラの工科大学で水力工学を学んだ後、建築家・都市計画家として活躍しました。「光の魔術師」として知られるルイス・バラガンは、建物にメキシコらしいピンクや黄色などのビビッドカラーを取り入れたモダニズムと土着のスタイルが特徴的です。
わたしは、ルイス・バラガンの色使いが大好きです。 日本にはない鮮やかな配色は、何度見ても飽きません!
ルイス・バラガンに影響を受けたとされるリカルド・レゴレッタも同様で、パキッとした色彩豊かな建築がとても美しいです。
【代表作】ルイス・バラガン邸と仕事場
まずは「ルイス・バラガン邸と仕事場」です。実はこの建物、外観がとっても質素で「本当にルイス・バラガン邸?」と疑いたくなるほど控えめな見た目をしています。
見どころ満載の内部空間と庭園
しかし! 中に入ると思わず声が出てしまうほど、素敵な空間が広がります。モダンなインテリアとバラガンらしいカラーリングのコントラストが、実に鮮やかな空間です。
庭には、バラガン建築の特徴ともいえる「水」があります。庭を眺めるだけでなく、音でも楽しめるよう、写真のような仕掛けをつくったのだと思います。
十字のサッシと大開口のリビング
リビングの見せ場は、十字を描いたサッシでしょうか!印象的かつ美しい大開口で、外部と一体化したような開放的な空間となっています。
ここを見ると、バラガンが残した言葉「全体を見渡すパノラマよりも正しく枠取られた風景のほうが美しいものです」の意味がわかるような気がします。
グラフィカルなシルエットが目を引く屋上スペース
無彩のコンクリート壁を境に、オレンジとピンクの壁が見えます。計算された光と影は、メキシコの太陽があってこそなのだと実感できる空間です。
手すりのない階段
ルイスバラガン邸は、階段も特徴的です。カクカクとした段差が目立つように配置されていて、幾何学的な印象が強くなっています。
伝統とモダニズム建築を融合させた名建築をぜひ
「私の家は私の心の避難場所でした」と語るルイス・バラガン邸は、全体像を掴みにくい間取りではあるものの、そこにまた彼の計算とセンスが散りばめられているのだと思います。
建物はもちろん、家具やインテリアにもうっとりする空間で、見る価値の高い世界遺産です。
予約するのが少々手間ではありますが(チケットがすぐに売り切れる&販売開始のタイミングがわかりにくい)、死ぬまでに訪れたいメキシコの名建築といっても過言ではないと思います。
【代表作】サテライトタワー
赤・青・白・黄色で彩られた5つのサテライトタワーは、都市開発とともに街のランドマークとして造られ、高速道路の中央分離帯に建っています。以前までは建物の前まで行けたそうですが、ここ数年は遠くから見る以外に方法がないのが残念です。
サテライトタワーは場所や角度によって実は見え方が異なる
こちらの画像は、道路上に架かる歩道橋の上から撮影したものです。 その後、サテライトタワーに向かって歩きましたが、近づいていくうちに見え方が違っていきます。タワー同士の距離感や大きさが、遠目に見たときとは異なり面白いです。
ちなみに、歩道橋の高さが日本とは全く違い、非常に高いので高所恐怖症のわたしは足がすくんでしまいました(笑)
独特なリズム感と光の変化が面白い5つの塔
サテライトタワーに実用性はありません。 しかしながら、独特なリズム感が見ていて実に楽しいです!また、光のおりなす空間と色彩デザインの美しさにも魅了されます。
【代表作】サンクリストバルの厩舎
「サンクリストバルの厩舎」は、メキシコシティの郊外に位置しています。 キューピーマヨネーズやハイブランドのCMにも使われたとして有名です。敷地内には住宅と厩舎があり、サラブレッドの繁殖と競走馬の訓練を行う家族が現在も住んでいます。
敷地の前にある恋人の噴水
ここは、厩舎の敷地前にある「恋人の噴水」です。この日は残念ながら水が張られていませんが、馬の休憩場所として噴水があります。
特別な仕掛けはありませんが、直線的かつビビッドなピンクが目を引きます。
敷地の中央にある馬の水飲み場
敷地内に入ると、中央にプールがあります。 深さが浅いのは馬のため!水面が馬のお腹に達するように計算されています。
敷地中央にある噴水の奥に厩舎があります。 どこを切り取っても直線が続き、それぞれで異なる高さがまた美しさを演出しているように感じます。
サンクリストバルの厩舎は馬と人間のオアシス
ルイス・バラガン自身も馬が好きだったそうで、サンクリストバルの厩舎は馬にあわせた不思議なデザインが特徴的です。
住居スペースにあるプールとテラス
噴水や厩舎に比べると住宅は小ぶりですが、白い壁に覆われたテラスの屋根とプールには、光や水を好むバラガンらしさが表れています。
効率良く見学したいときはツアーがおすすめ
わたしは今回、VELTRA(ベルトラ)のツアーに参加し、サテライトタワーとルイスバラガンの厩舎を見学しました。
一人あたり210ドル(2024年1月)となりますが、個人で予約する手間や移動を考えるとツアーのほうが何倍も楽です。 日本語で説明いただけますし、往復送迎のおかげで治安面でも安心できました。
宿泊しながら名建築を楽しめる「カミノレアルポランコメキシコ」も見どころ満載
カミノレアルポランコメキシコは、メキシコの建築家リカルド・レゴレッタが手掛けたホテルです。 ピンクの格子とイエローの壁が印象的で、1968年に建てられたものとは思えないほどモダンな雰囲気が漂います。
以下の記事に、実際に宿泊したスイートルームの様子もまとめていますので、こちらもぜひあわせてご覧ください。
メキシコの建築家ルイス・バラガンの代表作まとめ
ルイス・バラガンによる類い稀な構造感覚やメキシコならではの建築は、実際に訪れてみる価値ありありです! わたしもまだまだバラガン建築を見たいので、今後もメキシコへ行こうと思っています。
Hasta luego!