独学1000時間で行政書士試験を受けてみた
昨日、令和6年度行政書士試験を受けてきました。
全国の受験生のみなさま、お疲れ様でした!
完全独学で、法律の知識ゼロからのスタート。果たして45歳主婦は、合格できるのでしょうか!?
これから挑戦する方のお役に少しでも立てるかもしれないので、初受験の記録を残します。
行政書士をめざした理由
20代の頃から【行政書士】という職業に興味がありました。おそらく、カバチタレの影響が大きかったと思います。
まったく法律と関係のない仕事をしつつ、書店に足を運んでは行政書士試験のテキストをパラパラとめくる生活が数年続きました。
しかし、そのたびに「うわっ、難しすぎて全然わからん!」と、逃げ出す若かりし頃の私。
時は流れ、結婚・出産を経て、いつの間にか45歳。これからの人生について改めて考えてみることにしました。
「真剣に打ち込める何かがやりたいなぁ。お金もしっかり稼いでみたい。」
そう考えた私の脳裏に浮かんだのは【行政書士】という仕事でした。
そして、約20年ぶりに書店でテキストをめくってみると、なぜかスラスラ読める!!今ならいけるんじゃない??
そんなわけで、受験を決めました。
年を重ね、いろいろな経験を積んだことで少しは賢くなったということでしょうか(笑)。
独学の勉強法・勉強時間
私は法学部卒ではなく、むしろ理系出身の人間です。さて、どうやって合格を勝ち取るか、まずは作戦を立てました。
必要なのは、勉強道具と勉強時間と気合ダァ!
できるだけお金をかけずに合格したいと考え、市販のテキストのみで勉強することにしました。
合格革命のシリーズをすべて購入し、肢別過去問集は8周しました。繰り返し解いて、最終的には全問正解できるように。
初学者が合格に必要な標準学習時間は1,000時間ということを知り、1年前の11月から毎日3時間の勉強を計画。
計画通りにいかない日もたくさんありましたが、約1,000時間の目標は達成できたと思います。
夫や子供たちの理解・応援のおかげで、気合は十分、モチベーション高く1年間を乗り切ることができました。感謝です!
試験1週間前・当日のストレス具合
「合格できるんじゃないかなぁ」というナゾに楽観的な気分で試験1週間前を迎えました。
特に大きなストレスを感じることもなく、逆に緊張感がなさすぎて心配になるほどの心理状態。
しかし、試験3日前から変な夢を見始め、夜中に目が覚める回数が増えてきました。
やはり緊張しないのは無理ですね。
絶対に合格したいのですから。
そして、朝から胃をキリキリさせながら、試験当日を迎えました。
緊張すると、お腹が痛くなるタチです。
「試験中に、どうかお腹が下りませんように。」
祈りながら、よく噛んで朝ごはんを食べました。
お昼ご飯とトイレ問題
行政書士試験は午後1時から4時まで、3時間という長丁場です。
お昼ご飯をしっかり食べると眠くなるかもしれないし、トイレにも行きたくなるかもしれない。
さて、いつ何を食べようか??
考えた結果、試験会場に向かう途中にある「松屋」で、ランチセット(牛丼・サラダ・みそ汁)を11時30分に食べ終わるように計画しました。
この松屋のランチセットは、私が保護猫ボランティアの日によく食べるもので、小盛りで500円とリーズナブル。
約半年間、週1で食べているメニューなので、腹八分目なのもわかっていたし、入店から食べ終わりまでの時間も把握済みです。
試験会場のトイレが混みすぎていたら困るので、駅のトイレに立ち寄り、いざ会場へ。
受験生の約9割は男性で、50代以上の方が多く見られました。
よくあるイベント会場とは逆に、女性用トイレはスカスカで、男性用トイレには長蛇の列ができていました。この状況に慣れていない男性は、きっと焦ったのではないでしょうか。
試験開始前には30分間の説明があり、説明中は自己責任でトイレに行ってくださいという話でした。
同じ説明が繰り返されていたので、私は12時50分に急いでトイレに行き、試験中に行きたくなることはありませんでした。
試験中にトイレに行っている方も結構いらっしゃいましたので、日頃トイレが近い方もあまり不安にならなくて大丈夫です♪
途中で行きたくなったら、我慢せずに行った方がいいと思います。
試験終了・自己採点の結果
試験終了ギリギリまで見直しをして、けっこう良い手ごたえでした。
「もう今日から試験勉強をしなくていいんだ ♪」
足取り軽く帰宅すると、夫が手作りのピザを作ってくれていました。
「前祝いだよ~」という夫の言葉に喜びつつも、なぜか胸がざわつき始め、不安が押し寄せてきました。
「できた気がしているのは勘違いで、本当は全然できてないかも・・・。」
ネットでは、試験終了直後から速報や解説が出始めていました。しかし、今日はゆっくりしようと思い、自己採点をせずにベッドに入りました。
そして、試験翌日に恐る恐る自己採点を。
試験本番よりも心臓をバクバクさせながら、赤ペンでチェックを入れていきます。
「思っていたよりバツが多い・・・」
記述なんてボロボロです(涙)。
取消訴訟の被告を国と書けなかったのは痛恨のミス!間違っちゃいけない問題です。
先取特権も物上代位と書いちゃって、ため息が止まりません。
いつもは間違えない問題もミスしちゃうのが、試験の怖いところですね。
ヘロヘロになりながら、なんとか合計点数を計算してみました。記述抜きで172点。
合格は180点以上なので、記述次第です。
どうか10点はもらえていますように!!!
合格通知が届くのは1月末以降とのことなので、しばらくドキドキが続きます。
合格したら何をする?
もし合格できたら、即独立開業をしたいと思っています。
いろいろできる器用なタイプではないので、メイン業務をいくつかにしぼりたいです。
いま最も興味があるのは、相続分野の家族信託と遺贈寄附。少子高齢化社会において、お金を上手に回していくためのサポートが必要です。
さまざまな立場の方々が安心して相談できる専門家になりたいです。どうか「合格」できていますように・・・。