見出し画像

「弁護士らしく」の鎧を脱いでみると

シリーズ #弁護士を応援したい ! 第2回目です。

こんにちは、わかうら80’sです。弁護士で、会社員で、2児の母で、妻です。

すでに充分頑張っている弁護士さん。
もちろん、弁護士に限らず、
その他のお仕事されてる方も、頑張っておられます。
ただ私は、知人のなかに法律事務所で弁護士をしている人が多い分、
弁護士さんの頑張りに注目してしまいます。

「弁護士らしくありたい」
と思ったことはありますか?

特に弁護士1年目の頃など、思っていたかもしれませんね。
依頼者に安心して頼って頂きたい。
その気持ちから、実際の経験値以上に「弁護士らしく」と、
身なりや振る舞いを気にしていたかもしれません。

3年目ころはどうでしょうか。
そろそろ「新人弁護士」は卒業かな。
バッヂにも年季が感じられるかな。
事件の処理経験は、すべての分野を網羅などと言わないまでも、
ある特定の分野なら一周した、などと感じられるかもしれません。

10年目ともなるとどうでしょうか。
もう古株の先輩弁護士からも「若手」とは思われないようです。
自分はこの仕事で10年も生活できた。
そんな実績が自信となり
「弁護士らしく」などあまり意識しないかもしれません。

裏を返せば、そんな意識などせずに
「自分の今の姿が弁護士そのものなのだ」と
受け止めているかもしれません。

依頼者のために仕事を日々頑張る一方で、
本来のあなたらしさを大事にしていますか。

「もちろん、私にだって、素の自分に戻るときがある。
仕事以外の自由な時間には、ランニング、テニス、ゲーム、観劇、街歩き、昼寝…。好きに過ごしているさ。」

それは本当に良かったです。リラックスできる自分があるから、
また集中して頑張れるというものですよね。

では、仕事をしている時間はどうでしょうか。

「え?どういうこと???仕事は弁護士だけど???」

ここまでお読みいただくと「24時間いつでも自分らしくあれ!!」と
やんわり強要しているように感じられるかもしれませんね。
そうではないのです。
お伝えしたいのは、一度「弁護士らしくあろう」という職業癖のような鎧を脱いでみると、面白い自分に出会えたりしますよ、ということなのです。

自己分析のススメ

弁護士のみなさん、「自己分析」をしたことがありますか?
よく大学3年生が、企業への新卒採用に向けておこなう、アレです。

もしかしたら、大学生のときは司法試験に気持ちが向かっていたので自己分析は自分のすることではないと思っていたかもしれません。

私のつたない経験で恐縮ですが、私は38才のとき初めて「自己分析」をしました。
多くの会社員の方からすれば、20年弱も遅れて、自分を見つめてみたのですが、それがものすごくよかったのです。
企業内弁護士として2社目に転職しようと考えているときでした。
1社目で企業内弁護士や企業法務というもの自体は経験済であるからこそ

「企業内弁護士であればどこでもいいわけではない。
自分はどんな人間で、どんな仕事が楽しいのか、
弁護士以外の仕事人としての自分を見つめていこう
という気持ちになっていました。

そこで便利なツールが、一般の就活生向けの自己分析ツールだったのです。
ネットや書籍を使って、自分へ問いかけ続けました。

どんなときに楽しいと感じるのか。
どんなことに充実感を抱くのか。
どんなことに希望を感じるのか。
そして、そこに共通する「自分の価値観の軸」は何か。

「そういえば私ってこういう人だ!こういう過ごし方をしたいんだ!」
そういった気付きから、働くにあたってのテーマのようなものが見えてきました。

弁護士だから、今さらでも、はじめてみる。

きっとこの「自己分析のススメ」なんて、会社員をしている多くの方には響かないのです。なぜなら大学3年生でやることになっているから。

でも、弁護士のみなさんは、状況が少し特殊です。
思えば、高校生だったか大学生だったか、司法試験を目指し始め、
同級生がどこかの企業から内定をもらうなか、本当に司法試験しかない状況に追い込まれ、
勉強、勉強、勉強の日々。

やっと合格して、楽しいと噂の司法修習で気持ちを解放しようにも、
気になるのは法律事務所への就職ができるかどうか。
どんな事件を扱いたいか?多少は考えました。
ただ、自分が何に喜びを感じるか働くにあたってのテーマなんて、考える機会がなかった。
それよりも、弁護士らしくあることの方が、急いで必要なことだったのだから。

弁護士のみなさんはきっと、誰かの期待に応えて頑張ることに、慣れているのです。そうやって、試験勉強も、事件処理も、やってみせてきたのです。

人生も第2コーナーをまがって直線を走る頃でしょうか。
そろそろ、自分が自分に何を期待するのかに目を向けて、
まずは「自己分析」から、始めてみませんか。
「弁護士らしく」の鎧を脱いで。

応援しています!

わかうら80’s


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?