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おしゃれエヴァンゲリオン

ツイッター、インスタを見ていると、最近はエヴァンゲリオンの話題が多い気がします。

今年やっと新劇場版のラストが公開されるということでまた日の目を浴びています。YouTubeで今までの新劇場版を一通り見ることが出来るので、是非この機会にどうぞ。

本題ですが、私は「エヴァがファッション的要素として軽々しく利用されていること」に対して気に食わないと感じる人がいるのではないかと考えることあります。

具体的に言うと、アニメをそれ程見ないような人達が綾波をアイコンにするなどの行為が「エヴァを知ってる私おしゃれでしょ?」みたいに見えてしまうということです。エヴァをどう扱おうと、彼らの勝手なのですが、そんな彼らに共通することがいくつかある気がします。そして気に食わないと思う部分はそこにあります。

それは、エヴァに関して詳しい会話が出来ないということと、エヴァが好きなのではなく、エヴァが好きな自分が好きということです。

これはエヴァに限らず多くのアニメや漫画がオシャレアイテムとして利用されてきた経緯があり、それに腹を立ててきた人達がいると思います。(セーラームーン、AKIRA、攻殻機動隊などなど)

それらのアニメ、漫画を見ていると表現する際にどこまでがおしゃれで、どこからが本当に好きなのかという線引きは難しいところですが、皆さんの感覚で何となくわかる気がします。

これらのアニメに共通する特徴はビジュアルがいいということです。エヴァのビジュアルの良さは特徴的で、初号機などの機体、プラグスーツは、ロボットアニメの中でも頭一つぬけたカッコよさがある気がしています。使徒やネルフ本部も男心をくすぐるデザインをしています。セーラームーンはそのファッション性から現在再評価が進んでいます。

攻殻機動隊は90年代を代表する日本で有名なアニメで、未来を表現した映像美がウケているのではないかと思います。Future Punkっぽい感じ。AKIRAもFuture Punkっぽい感じがあって。そう考えるとセーラームーンもそうですがどこかノスタルジックを感じられて、かっこいいアニメがおしゃれアイテムと化しているところがあると思います。近年の90年代リバイバルなどとも関係してそうです。まわりまわって過去のものが評価されるのであれば、いつかなろう系アニメや日常ほのぼの系アニメがファッションアイテムとして扱われるときがくるのでしょうか。

90年代リバイバル自体は昔かっこいいとされていたものが再評価されるというものですが、今回の議題には、オタクがだんだんとかっこいいと思われ始めてきたことも関係していると思います。オタクというかアニメがかっこいいとされ始めてきたのは、世界的にそれが認められる風潮が出来上がったからだと思っていて、それが始まったのは、私が知る限り海外のラッパーたちがアニメの画像をサムネイルにして曲をサウンドクラウドなどにアップされ始めてきたころだと考えています。今ではもうそれが普通のこととなっていますし、何なら東方の同人CDを原曲とした、海外トラックメーカーの曲が、Tiktokで流行ったりしています。

こうして過去作品などがもう一度表に出てきて(一部評価され続けている物もあるが)再評価されることはとてもいいことなのですが、当時から本当に心からその作品を愛していたファンの気持ちを考えると、あまりいい思い出はないような気がします。誰がどの作品のどんなところを好きになろうが、その人の勝手なので、この問題は解決のしようがありません。

この文章は、目的もなく書き始めたのですが、ただ単にある一人の大学生が、ファッションアイテムと化しているアニメたちをこよなく愛するファンへの気持ちをつづり、ファッションアイテムと化すまでの過程を少し考えてみる文章となりました。