鈴鹿の開催契約延長
鈴鹿の開催契約延長!
先週の大阪F-1構想のとき、鈴鹿サーキットやF-1公式が沈黙していた理由がよくわかりました。すでに2025年から5年間の開催契約の締結に向け詰めの協議に入っていたか、交渉がまとまっていつ発表するのかで話し合いを持っていた時期だったので、大阪F-1構想なんて目にも入っていなかった、ということですね。大阪観光局が変なアドバルーンを打ち上げたので、不安を消すという意味で鈴鹿側が情報公開を早めた可能性はありますが。
この文章、特にFOMのドメリカリ会長が「鈴鹿は、F1というスポーツの一部かつ特別なサーキットである」と明言していただけたことは純粋にいちF-1ファンとして嬉しくなりますね。
じゃあ大阪F-1構想はどうなのさ
大阪府は本当にやる気あるのか?
一方で、この時期にこのような結論が出てしまう、ということは、大阪観光局はF-1を誘致する、と宣いながら、実はFOMと接触すら持っていないのではないか、という疑いを持ってしまう。正直、アドバルーンだけを打ち上げて何も考えていないのではないか、とすら思ってしまう。
2026年に本当に開催したいのであれば、すでにアクションを打っておかないと手遅れになる可能性が高いからだ。開催権を持つFOMとの交渉、サーキットor市街地コースの構想と建設、病院等緊急事態に対する応対、オフィシャル等競技役員の確保など、レース開催には手間暇が相当かかるからだ。アドバルーン打ち上げてできるものではない。
TOKYO e-Prixとの対比
それこそ、話が漏れてきたころにはかなり深いところまで契約交渉を続けてきて、無事開催契約にこぎつけた東京都のFormula E構想とは大違いですね。同じ行政なのにこれだけ差ができたのはなぜでしょうか?もちろん、FEについては小池都知事が推進するBEV構想も大きく関わっている、というより、BEV構想の中から出てきたお話だと思うのでモーターレーシングのファンからすれば瓢箪から駒なんですけど。
場所が場所、コースがコースだけに一般観客席が絞られてしまう、という問題は課題になりそうですけど。でも、開催にこぎ着けるまでいったのは純粋に素晴らしいことだと思いますよ。小池知事、それ以外の公約もそんな感じでオナシャスw(←隣接県民的希望)
アドバルーンに比べて
少なくとも2年後にレースをする!と打ち上げているのに、FOMとの交渉テーブルにすら着いた形跡、というより、FOMに接触した形跡すらないのにF-1開催という大ぶろしきを広げる意図がわからない。
もっといえばだけど、F-1を誘致する、という国際競争において、日本では鈴鹿/ホンダモビリティランド以外にFOMとのチャネルを整備できていない。確かに富士スピードウェイで合計4度、TIサーキット英田(現:岡山国際サーキット)で2度の開催実績があるが、岡山の件は正直奇跡と言っていいぐらい特殊なケース。現在のF-1では個人のマンパワーだけでF-1誘致なんて夢物語だろう。富士については、特に平成の開催は「あのトヨタが・・・」という大失敗をしている。
本当にやる気があるのなら
少なくとも大阪F-1構想は「やりたい」と(税金を突っ込むと批判を浴びるので)「民設民営」をお題目のように唱えて、IRや万博と絡めて敵を作るような発信ばかりしているのに、その割にはFOMと接触を持ったり、コースを検討したりといった具体的な作業を行っている形跡が見えないんですよね。
それこそ、今回の鈴鹿延長でトーンダウンするんだったら「二度と大阪F-1構想なんて口にするな」レベルだし、それでも「一国一開催原則を破ってでも開催する」というのであれば具体的な行動で示してほしい。
蛇足
小生の県の知事も維新系知事なんだけど、確かにアドバルーンを打ち上げるのはうまいけど、具体的な政策、特に地道な深耕が不可欠な部分や、県民の生活に直結する部分の政策に具体性が欠けている。日本維新の会のルーツは橋下元知事の大阪維新の会ですよね?維新系の知事はアドバルーンの打ち上げで人気を取っていく(ただ政策ゼロ)というスタンス、なんでしょうか?
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