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つみたてNISAを売却することにした話

2022年10月から始めていたつみたてNISA。
約1年半、毎月3.3万円ずつ。


一時的にみると好調のようで、
元金の合計60万円ほどから、70万円ほどになっていた。(+20%前後)


そんな中、以下の記事で書いたように、やりたいことをやるための時間が手に入った。


ただ、お金が足りない!


でもNISAのお金に手を出せば、やりたいことができる。


つみたてNISAを始めた当初は、20年はガチホするつもりで、途中で売却することはあまり考えていなかった。


複利による長期的な利益を最大化したかったから。

ガマンするか、今やるか、悩んだ。



ということで、メリットデメリットを一つずつ整理することにした。

いま僕がNISAを売却するメリットとデメリット

〇メリット

かけがえのない経験、一生分の思い出を得られる

〇デメリット

将来的に、得られたはずの利益を失う
(今売却するよりも大きな金額)

なるほど。


いまの経験をとるか、将来の利益をとるか。


ただ、将来の利益に関しては具体的な失う利益を考えた方が整理しやすいなと思った。


そのためシミュレーションで試算することにした。

つみたてNISAをいま売却した時のシミュレーション


SBI新生銀行の積立シミュレーションを使って、試算してみた。

①通常見込みの場合(利回り4%)
②上手くいった場合(利回り8%)

の2通り。
※売却タイミングは一旦20年後で試算


試算方法は、

A:いまから始めた20年後の利益 から
B:いまから始めた19年後の利益

を引く。


すると、AーBが

いま40万円(1年分)を売却することで将来失う利益の額になる。



つまり、今1年分を売却するということは
『つみたてNISAを始めた時期が1年遅くなったと思い込む』
ということである。


※売却額は40万円分(1年分)と仮定。
※いま出ている利益等の誤差はあり。

①20年後の利回りが4%だった場合

A:20年間で利益は413万円

SBI新生銀行 積立シミュレーション


B:19年間で利益は367万円

SBI新生銀行 積立シミュレーション


A-B=46万円。


よって、利回り4%の場合、
今売却すると20年後に得られる46万円分の利益を失う。


②20年後の利回りが8%だった場合


A:20年間で利益は1,098万円

SBI新生銀行 積立シミュレーション


B:19年間で利益は959万円

SBI新生銀行 積立シミュレーション


A-B=139万円。

よって、利回り8%の場合、
今売却すると20年後に得られる139万円分の利益を失う。


シミュレーション結果まとめ

この2つの結果から再度整理すると、


今つみたてNISAを売却するか否かの判断は、

いまの経験をとるか、20年後の140万円をとるか。


を比較検討するということだ。
(最大のデメリットを検討するため、額の大きな利回り8%の場合を採用)

いまの経験か、20年後の140万円か


どっちが良いのだろうか。


「つみたてNISAの途中売却はもったいない」と一般的には言われているし、
金額的にも140万円は大きな金額。


でも、やりたいことも今しかできないかもしれない。




自分が選びたい方はなんとなくわかっていたが、それでも悩んだ。


そんな時に、『DIE WITH ZERO』という本を読んだ。

『DIE WITH ZERO』から出した結論


強烈なタイトルだが、何でもかんでもお金を使えと言っているわけではなかった。

必要以上にお金を貯めるなら、
経験や思い出作りにお金を使うべきだと教えてくれる本。


アリとキリギリスの世界での、中間的な生き方を支援している本だと感じた。


そんな中で、印象的なのが『経験の配当』という考え方。


”老後に何より価値が高まるのは思い出”であり、良い経験や思い出を若いうちにすると、年を重ねる際に配当のように記憶に残り続け、何度も思い起こせる大切なものになる

というものだ。


たしかに、学生の頃に行ったヨーロッパ一人旅やタイ旅行の思い出は、
いくらお金を積まれても奪われたくない大切なものだと感じた。

そしてぶっ刺さった一文がこれ。

”豊かになっているはずの将来の自分のために、若く貧乏な今の自分から金をむしり取っているということが果たして正しいことか?”

ビル・パーキンス著「DIE WITH ZERO」より引用


たしかに、今より20年後の方が仮にサラリーマンをやっていたら、きっと
今よりお金を稼げているだろう。



せっかく今なら有給消化で使える時間と健康な体があって、
幸いなことに引き出せば使えるお金もある。


やりたいことをガマンしてまで、そのお金を貯めておくべきなのか。


若くて貧乏な今の自分から、今よりは豊かになっているはずの20年後の自分へ140万円を渡すべきなのか。


答えは、否!!

いまの経験や思い出こそ、宝!!!


結論が出ました。

まとめ


ということで、この1か月間の有給消化期間での経験を最大化するために、

つみたてNISAを売却することにしました。



ただ全部売却したら、ガチのゼロになってDIEするので(笑)、、
ちょい残しはします。


やりたいことをやるための足りない金額を試算して売却します。
たぶんNISA残70万円のうち、30~40万円分くらい?を売却予定です。
(貯金、全然なくて草)



(新旧NISAの内訳としては、
旧NISAの投資枠は残しておきたいので、たぶん、新NISA全額+旧NISAの一部売却といった感じにすると思います)



途中での売却は、多くの人がもったいないと言うかもしれないけど、
間違っていても自分なりにしっかり考えた上で、自分自身が選びたい方を選ぶべきで、その方が絶対に後悔はないはず。



そう思います。


僕と同じように悩んでいる方の参考になれば嬉しいです。


ではまた!

※この記事は、自身の考えと行動を記したものであり、
売却を推奨しているわけではありません。
投資判断は自己責任でお願いいたします。

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