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FPVドローン初心者にありがちなミス(発火・ノーコン・フラフラ)/バッテリー充電方法/クライアントワークFPV撮影現場解説/ドローンレース特待生プログラム/マイクロドローン撮影の相場

さてメルマガ第10号となりました!今回はFPVドローンやりはじめた人にはかなり濃い内容で、1.1万字。

撮影の現場のオペレーションや費用についてなども触れました。今回の動画は私がクライアントワークで行った撮影などの裏側にも触れています。YoutubeやVimeoなどに公開していないものばかりなのでちょこちょこ出していきますね。

それでは今週のメルマガです。

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                         2020/7/15
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横田 淳『週刊ドローンリアルビュー』 Vol.10


毎週水曜日発行
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今週の目次─────────────────────────────

1.今週のトピック
2.横田のドローンガジェットレビュー
3.世界のおすすめ動画解説
4.連載:ドローンのつくり方講座
5.Q&A(何でも質問回答)

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1.今週のトピック

日本中・世界中でドローンを持ってコンテンツ企画、イベント運営、撮影している著者が毎週違ったトピックで旬な話題を提供します。

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『FPVドローン初心者にありがちなミス』

FPVドローンを飛ばしているとクラッシュしたり墜落したりするのは日常茶飯事ですが、重要なのはいかに「飛行回数」を増やすかです。

「飛行技術」=「飛行回数」×「飛行の質」

初心者の場合は、飛行の質が低いことに加え、圧倒的に飛行回数が少なくなる傾向がありますが、そのほとんどがクラッシュや墜落により「飛行不可能な状態になってしまう」ことが原因です。そのために、クラッシュしても壊れにくい機体やアンテナの向き、FC/ESCの防水対策、ケーブル切断防御が必要になってきます。

FPVドローンは独学でももちろんできますが、設定や組み立てのコツや経験則からわかってくる部分が最初に理解できていると、上達がぐっと早くなります。今回は、FPVドローンを始めた人に起こるトラブルやミスで多い3つのことを解説します。

1.バッテリーコネクタの巻き込みで火花が散る

よくFPVドローンが飛んでいるときに、「カラカラカラ」と音をたてるときがありますが、こういうときはすぐにドローンを帰還させチェックしたほうがいいでしょう。ほとんどがバッテリーのバランスコネクタを巻き込んでしまっていることが大半です。

そしてこのバランスコネクタがプロペラと接触すると大抵コネクタが割れてしまいます。そして割れることでバランスコネクタのケーブルが宙ぶらりんになり、それらが触れ合うことで簡単にショートします。なんかバチバチ言いながら飛んでいるドローンを何度も見ています。これは中級以上の人にも意外と考慮されていないことが多く、マイクロドローンでも同じような問題が起きているひとが多いです。

私がよくやる対策は、赤と黒のXT60のケーブルの間にバランスコネクタを絡ませて巻きつける方法です。これをすることで仮にクラッシュしてもバランスコネクタが遊んでプロペラと接触することは少ないです。またドローンの電源を入れるときに、XT60のケーブルを捻って遊びを少なくすることも重要です。

これの副次的な良いところは、バッテリーの利用管理もできるところです。

・バランスコネクタ巻き付き済:使用済
・バランスコネクタ巻き付き未:満充電

ちょっとしたルーチンでトラブルを減らし効率的に利用するのは飛行会数を増やす上でとても重要です。

2.アンテナが切れてノーコン

最初のうちは問題ないですが、数週間に渡って使っているとコントロール側のアンテナが切れることで電波の送受信が悪くなりノーコンになることがあります。Futabaなどの多くのコントロール系の受信機は2本のアンテナで構成されていて、たまに1本切れてても大丈夫だと思っている人もいるみたいですが、1本でも切れてたらアウトです。

アンテナは黒い被膜(1)、銀色の網状のグラウンド(2)、白い透明な線(3)で構成されていて最初は1の線が長くて3の線が3cm前後で手元に届くと思います。

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