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FPVドローンで夜間撮影をキメる/寒い冬のドローンのお供「プロポ防寒カバー」/1 Hour of Cinematic FPV / FPV Trick : Corkscrew / FPVドローン許可の難易度/横田 淳『週刊ドローンリアルビュー』 Vol. 37

今週はずっと渋谷におりました!この1年で東京都を出ない週はめずらしいです。体の休息期間としてストレッチしたり、しっかり睡眠したり、寒い冬用の脂肪もついてきたので筋トレも復活(と言ってもスクワットのみ)。寒い地域でのランはどうしてもネガティブになってしまうのですが、あくまで”続ける”ことを目的に超短時間の朝ランも再開しました。

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さて、沖縄では早くも桜が開花しました。
寒緋桜といって日本でもっとも早く咲く桜でハイビスカスを思わせる淡いピンクが特徴的な桜です。今年は十分な冷え込みもあり、早ければ今月末には満開を迎え、2月上旬まで楽しむことができるでしょう。沖縄でも緊急事態宣言が出たこともあり、次に僕が沖縄に行けるのは2月中旬以降であるためギリギリ間に合わない可能性が高い…。残念ですが、その代わり北の大地で普段見れない氷の世界を撮ってきたいなと思っています。


○今週のとんかつ〜井泉(湯島)〜
https://www.isen-honten.jp/

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”しつこくない”とんかつが食べたいなぁという時、湯島駅から歩いて5分ほどの「井泉」がおすすめ。上野広小路駅や末広町駅からも歩いていくことができます。店構えも料亭然としていて落ち着きがあります。

写真はヒレかつ定食で「お箸で切れるほどやわらかい」というのが売りのコピーですが、たしかに柔らかさがあります。ジューシーな味わい!というよりもさっぱりと上品で後味の良いとんかつだと思います。

それでは今週のメルマガです。

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                         2021/01/20
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横田 淳『週刊ドローンリアルビュー』 Vol.37


毎週水曜日発行
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今週の目次─────────────────────────────

1.今週のトピック
2.横田のドローンガジェットレビュー
3.世界のおすすめ動画解説
4.連載:FPVドローン入門〜エアートリック〜
5.Q&A(何でも質問回答)

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1.今週のトピック

ドローンをもってコンテンツ企画、イベント運営、撮影、映像編集している著者が毎週違ったトピックで旬な話題をはなします。

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『FPVドローンで夜間撮影をキメる』

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FPVドローンの撮影シーンは日々進化しており、有志による改善改良が日々起きています。Facebookの”FPV Stabilization Tools”グループではこのような投稿がなされていて、おぉぉ、そんなアプローチがあったか!という感じです。

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ReelSteadyGoというアプリはGoProのスタビライザーソフトとして認知が広まりましたが、裏の仕組みとしてはジャイロデータをもとにしたスタビライズのソフトウェアが走っていて補正をかけるのですが、さらにGoProのレンズ補正をするためにReelSteadyGoがその役割を担っています。

ドローンのフライトコントローラーはジャイロセンサー・加速度センサーが搭載されており、BlackBoxというログツールを使うことで飛行時のジャイロ情報などを抜き出すことができます。このフライトコントローラーのジャイロデータとカメラの映像を組み合わせればどんなカメラもきれいにスタビライズできるのではないか、という背景のもと議論されているのが本グループです。

最近は、一眼レフやREDのKomodoなどをFPVドローンに搭載する流れが増えてきており、その際のブレ補正としても使えます。ジャイロデータを変換してカメラ映像データと組み合わせですスタビライズ処理をします。

これまでドローン側のFCのジャイロデータを活用することが多かったのですが、写真のようにFCを別に用意してポン付けすることで、より正確に、よりフレキシブルにジャイロデータを収集することが可能です。GoProではないカメラでもなめらかな映像に仕上げることができ、FPVドローンの表現の幅がますます広まっているのが現在です。

今回のメイントピックである「夜間撮影」における注意点やポイントはいくつかあり後述するのですが、大きな課題が「暗所における解像感の弱さ」が上げれます。GoProなどのアクションカムはダイナミックレンジが狭くシャドウ(暗い部分)が特に弱いので、夜や暗がりでの解像感が出ず使いづらいです。しかし、センサーサイズが大きくダイナミックレンジの広いカメラを搭載できるようになることで夜間撮影もよりリッチな映像として撮影することができるようになります。

搭載できるカメラが高価で大型なので、直近では操作するパイロットも少ないですが、1,2年の単位でみたらFPVerの中では一般的になってくるでしょう。今回のメイントピックでは、カメラはGoProやOsmo Acitonなどのアクションカムを想定したうえで、夜間飛行する上での大事なポイントなどを解説していきたいと思います。

まずは今週いただいた夜間飛行に関する質問です。

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いつも楽しく拝見しています。
質問ですが、横田さんは花火大会でのFPVドローン撮影を行ったことはありますか?
撮影の機会をいただけることになりそうなのですが、夜間のFPV飛行や花火の動きを予測した飛行など、とても不安な部分が多く困っています…
もしよければFPVでの夜間飛行(良ければ花火大会での撮影についても…)について、なにかアドバイスを頂ければ嬉しいです。
よろしくお願いします。
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以前、大曲の花火をFPVでライブ撮影する話が流れてしまい、くやしい思いをしました。現在いくつかの自治体の協力のもと、今年1,2個撮影できるかもという状況です。コロナ渦でオフライン集客を前提にしたイベントをやりずらい今、オンラインでドローンを用いた花火の映像体験は重要な位置を占めていきそうですね。ぜひ撮影したらシェアしてくれたら嬉しいです。

以下では、夜間FPV飛行のフェーズごとに必要な対策やポイントなど解説していきます。

■フェーズ1(飛行準備):夜間飛行する上での規制や対策など

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まず、ドローンの夜間飛行は国交省が管轄となる航空法における規制対象であるため、前提となる許可申請が必要となります。夜間飛行だけであれば夜間の飛行申請を区域を決めて申請すれば1ヶ月あれば十分に許可はおりますが、FPV=目視外飛行を組み合わせるとかなりハードルが上がります。

ちなみに、日本で「FPV+夜間飛行」で初めて飛行承認されたのは僕が2017年に企画運営したハウステンボスでの夜間ドローンレース+空撮コンテストです。監視役やパイロットスキルのレギュレーションなど当時はとても厳しく運用が大変だった記憶があります。それ以降許可が出ているケースはかなり少ないとのこと。しかし、がんばればできるので安心してください。許可対応については豊富な経験のある行政書士さんにお願いするのがベストなので、紹介が必要だったら質問メッセージで連絡ください。

以下は僕の顧問行政書士さんの夜間撮影における回答です。

「花火撮影(夜間撮影)の航空法申請の許可周りについて」

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