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ドローンにスマホを搭載したら振動出まくり問題を考察せよ/おすすめカーシェア/ギネス3051台のドローンライトショー/FPVエアートリックPowerloop/祝!FPV初お仕事/Futabaプロポの選び方/横田 淳『週刊ドローンリアルビュー』 Vol.25

久しぶりの金沢へ向かってます。GoToキャンペーンはかなり使い倒しているほうですが、新幹線+ホテルでも使えるんですね。(今回はJTBサイトより)今回は金沢駅に2泊しますが、往復通常3万円以上かかる新幹線のお値段よりも安い価格で移動&宿泊まですることができ、地域共通クーポンの発行もあるのでさらにお得になりますね。

相模湖で最近流行りの「スマホ搭載ドローン」試してみました。

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まぁ結果は想像どおりです笑
画質・振動補正の点においてiPhone 12 Pro MAXと拮抗するレベルであるHUAWEI P40 Proですが確かにきれいな映像です。しかしブレとフォーカスの調整が課題です。大目に見たら別にいいのですが、遊びの範囲内になるかなという感想です。これを極めるよりも素直にGoProつけたほうがサクッと(ココがとても重要)良いものが撮れるし、何よりこういった代替カメラを無理くり応用(剥きプロ同様)するのでなく、FPV専用の振動対策済のカメラセンサーの開発のほうが僕にとっては魅力的です。(現在鋭意検討中)
ここらへんの話しは今回のメイントピックで掘り下げているのでぜひ見てみてください。

○今週のとんかつ〜とん田(高田馬場)〜
https://tabelog.com/tokyo/A1305/A130503/13003984/

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とんかつ激戦区で激ウマ店が集まるのが高田馬場です。とん田はいつも並んでおり、この日は18時で5人くらいしかいなかったので比較的早く入れました。コロナ禍でもいつもパンパンです。高田馬場では一番好きとんかつ屋はまた他にあるのですがそれはまた今度。しかし、ここも鉄板のおいしさです。特ヒレがおすすめです。お肉がピンク色でとろっととろけるような柔らかさと衣が軽い油っこさがなくサクサク食べれます。ちなみに最初「ミックス」がヒレとロースの組み合わせと思いましたがフィッシュ系とのミックスだったので直前で変更。どちらも食べたい場合は複数人でいきましょう。人気店でかつ予約不可ですが、「ここのとんかつはベスト1」という方も多いお店なのでぜひ一度ご賞味あれ。

それでは今週のメルマガです。


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                         2020/10/28
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横田 淳『週刊ドローンリアルビュー』 Vol.25


毎週水曜日発行
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今週の目次─────────────────────────────

1.今週のトピック
2.横田のドローンガジェットレビュー
3.世界のおすすめ動画解説
4.連載:FPVドローン入門〜エアートリック〜
5.Q&A(何でも質問回答)

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1.今週のトピック

日本中・世界中でドローンを持ってコンテンツ企画、イベント運営、撮影している著者が毎週違ったトピックで旬な話題を提供します。

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『ドローンに搭載したカメラ映像の振動について考える』

iPhone12の発表で自作ドローンに搭載して撮影している(かのような)映像が流れたことが一部話題になりました。

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自作ドローン界隈ではネタのように話していますが、実際にこうしたスマフォや一眼レフなど、当初からドローンに搭載する想定ではないカメラを搭載する流れが最近多くなっています。そもそもスマフォ自体がドローンみたいなものなのにそれを搭載するのは順番が逆のような気がしますが(モーターとプロペラつければスマホは飛べるくらい使っているセンサーやバッテリーはドローンと同じ)

冒頭に話したようにHUAWEI P40 Proを5インチ自作ドローンに搭載して飛行してみました。空気抵抗が大きすぎるので搭載するカメラとしては不適格すぎるのですがそこは一旦置いておきます。画質はとても良いものの映像に振動が目立ちます。P40 Proはかなり手ブレ補正が優れているのですが(実際に歩き撮影で使うとiPhone Xよりはるかに良いです)、あくまで手ブレ補正の話しでありドローン特有の振動とは異なるというのが一つのキーポイントだと考えています。

結論から言えば、ドローンに搭載するカメラで最も軽量で高画質、そして振動対策が優れているのは2020年時点では間違いなくGoProシリーズだと思います。では、なぜGoProの振動対策が優れているのか。

最近ではAppleだけではなくGoogle, Huawei, Samsungなどのスマフォが多くリリースされ各社カメラ性能も大きく向上し、手ブレ補正もどんどん良くなっています。当然のようにスマホは人が手で持ち撮影することをメインにカメラ機能を想定していますので手ブレ補正という言い方が目立ちします。

対してGoProはスノーボードやサーフィン、MTBやFMXなどのエクストリームスポーツでも使えるような振動対策が施されていてただのベクトルの異なる「ブレ補正」が実現されています。GoProはHyper Smoothというように「手ブレ」のような現象ではなく「状態」を名前付けしていることからも目的が違うように考えます。結果的にはGoProのようなブレ補正のほうがドローンに搭載するには相性がよいです。

■カメラごとに異なる様々なブレ補正技術
レンズやイメージセンサを移動させることで手ぶれを打ち消す光学式のブレ補正や、レンズユニット全体を手ぶれに応じて微小回転させて撮影光軸を一定に保つ方式など様々あります。

ことドローンに搭載する際に重要になってくるのは重さでありカメラ自体が小さく軽量であることが望ましいですが、そのためレンズやセンサーを物理的に動かすような方式は取りづらく、電子式ブレ補正で対応されることが多いです。

電子式の制御についてはWikiから抜粋すると、

撮影可能領域を一定のサイズに狭め、撮影の際にバッファメモリに画像を読み込み、最初に撮影した画像とそれ以降に撮影した画像とを比較、その移動量を演算し、撮影可能領域を自動的にずらして撮影し記録する。

広い意味では編集ソフトで行うスタビライザー処理も電子式と考えられます。GoProが最近買収したReelSteadyGOは後編集でスタビライズするためのソフトウェアですが、どんな映像でも安定化させられるわけではなく、ジャイロや加速度情報などを含むメタ情報が含まれた正規のGoProファイルのみ(かつ撮影時にハイパースムースなどの機能をOFFにする)使うことができます。

ちなみに、GoProはオープンソースでMETAデータを解析するためのツールを公開しています。仕様を見ると加速度やジャイロ、距離、コンパスなども取得できるのがわかります。ReelSteadyGOが開発された経緯もこういったオープンな思想があったからこそなのかなと。
https://github.com/gopro/gpmf-parser

■ドローン特有の振動
小型ドローンでも大型ドローンでも同じなのですが、ドローンには必ず振動が伝わっています。主にモーターから生まれるものが大きくカーボンフレームなどを通じてドローン全体に振動を伝えています。これは動力がある以上仕方がないことであり、その動力が大きくなればなるほど振動幅は大きくなる傾向にあります。そのためハードウェアの仕組みとしてジンバルやゴムダンパーなどの振動吸収剤のようにカメラとそれ以外ハードとの間に伝わる振動や動きを分離させることでブレを最小限にできます。

自作ドローンにアクションカムなどの小型カメラを乗せたところをカメラマン達に見せると「ジンバル使わないの?」と言われることが結構あります。手持ちカメラでもジンバルを使うと「自然さ」が損なわれますがドローンも同様です。大型ドローンなどに一眼レフやREDなどのシネマカメラを乗せる際はジンバルが必須ですが、小型ドローンにはそもそも搭載できる重さやサイズが限定的なのでジンバルのような重い機構はそもそも載せづらいというのもあります。

これらを前提にするとジンバルを使わずに振動の少ない映像を撮るアプローチとしては大きく3つあげられます。

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