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「定義する組織学」新・ホラクラシー組織解説講座

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現在10名ほどの会社を経営してます。ここ数年よく聞く「ホラクラシー」。全部が同じじゃないけど、うちはもうちょっと変形的なホラクラシーなのかな?と思ってます。「考える組織」のつくり… もっと読む
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2019年4月の記事一覧

「定義する」組織学

結局のところ、良い組織をつくるには「働き方」を定義することが重要だということが、自分たちの実践やソニー研究などで明らかになってきました。でも、これはルールじゃないんです。 就業規則では、働き方は定義できない働き方の定義と似て非なるものがありまして、それが「ルール」です。例えばそれは労基法だったり、就業規則だったりするわけですが、これは定義とはちょっと違うんです。法律・ルールなので、これは規則。守るべきもの。 例えば、働く時間だったり、給料だったり、解雇のことだったり。こう

ソニー研究からわかったこと

2013年から5年間。CompanyConceptConference、通称C3というセミナー・イベントを開催していました。これは私がアメリカに行った時に「コンセプト」に傾倒した結果、勝手に始めた「コンセプト経営」を啓蒙するイベントで、第5回まで開催し、現在はお休み中です。 毎年テーマがあったのですが、2015年のテーマは「ソニーコンセプト」。あの「SONY」のコンセプトを学ぼうということで、SONYのOBを取材しまくり、SONYの働き方やデザインコンセプトをOBの講師陣に

コンセプト経営について

"コンセプト経営"という言葉が確立されているわけではありません。これはアメリカのビジネスに傾倒した私が勝手に創った言葉です。"経営コンセプト"ではなく、"コンセプト経営"。ホラクラシーとは関係なさそうで、実はとても関係ある考え方です。 アメリカ視察で感じた"コンセプト"遡ること5年か6年。2013年にロサンゼルスとラスベガスに行く機会がありました。機会がありましたというか、私が友人のコンサルタントと企画した海外企業視察。アジアはともかくアメリカは行ったこともなく、友人のコン

会社は何のためにあるの?

会社の存在意義については、また別のnoteで書こうと思ってます。これは私が会社の存在意義について考え出すきっかけになった経緯です。 理念経営大学という企画2012年。理念経営大学という講座の企画がありました。これは当時「理念」がある会社がうまくいくというか、理念が流行っていた頃です。そのちょっと前には「クレド」なんてものが流行っていましたし、まあこうしたブームは数年おきに起こるものです。 ちなみに、パワーコンテンツジャパン株式会社にも「クレド」とか「理念」とかありましたけ