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2021年10月の記事一覧
神影鎧装レツオウガ 第百六十一話
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Chapter17 再起 04
ヘルガ達がUSCに借りている区画は四つある。
先程オーウェンと合流した指令室。各種資料の精査や状況の確認を行う作戦室。術式や大鎧装の研究開発を行う開発室。
そして、彼女がこんこんと眠り続けている保管室。この四つだ。
その、保管室に。
「ううーん。実際ヒサシブリになっちゃうんだナー会うの」
ヘルガと、オーウェンは訪
神影鎧装レツオウガ 第百六十話
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Chapter17 再起 03
ダストワールド。
アメリカはサンフランシスコに本拠を構えるベンチャーゲーム会社、コンダクターが一年ほど前にリリースしたスマートフォン向けゲームアプリの名前である。
テンポよいキャラクター同士のかけあい、シンプルながら奥深い戦闘システム、そこかしこに散りばめられたストーリー上の謎などが評判を呼び、中々の売り上げを記録し
神影鎧装レツオウガ 第百五十九話
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Chapter17 再起 02
「一体、どういう事なんでしょうか」
不安げに、|風葉は入口を見上げる。
ファントム・ユニット秘密拠点、となる以前。まだグロリアス・グローリィ所有の施設である建物の地階へ、風葉達はやって来ていた。なお、レックウ・レプリカには乗車したままである。狭い通路や階段も確かにあったが、風葉の操車術は特に問題なくそれらを走破した。
神影鎧装レツオウガ 第百五十八話
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Chapter17 再起 01
そうして、|風葉は思い出した。
「あっ」
「ん? どったの風葉」
隣から声。顔を向ける。酷く、懐かしい気がする友人が、そこにいた。
「いず、み」
鹿島田泉。かつてギノア・フリードマンに操られた同級生。服装は作業服。胸元のボタンは開いている。サイズが合わないのではない。開けているだけだ。涼むために。
「ああ、そっか」