- 運営しているクリエイター
2020年8月の記事一覧
神影鎧装レツオウガ 第百話
戻る 総合目次 | マガジン | 進む
Chapter11 決断 04
「……」
ハワード・ブラウンは考えていた。
「ああ、クソ」
頭をかきむしる。だが纏まる筈も無い。むしろ余計な事を思い出す。
「ッつーかよォ。良く考えたらよォ。『感情論を煽って他人を動かすヤツはロクデナシだ』とかナントカをアイツの弟子が、ファントム4が言ッてたじゃねェか」
いきなり鼻をかまれたあの日の苛立ちが、今更なが
神影鎧装レツオウガ 第九十九話
戻る 総合目次 | マガジン | 進む
ChapterXX 虚空 03
「二年前。アタシ達はこのスティレットの秘密施設へ、強襲をかけた」
立体映像モニタ内に映る、鉄筋コンクリートの施設群。その日に焼けた壁面を、ヘルガは睨んだ。
今までとは打って変わった、鋭い目つきで。
「ま、その前からこのスティレット共とは、ちょいちょいやり合ったりしてたんだけど……ここまで大規模なのは、流石に初めてだった
神影鎧装レツオウガ 第九十八話
Chapter11 決断 03戻る 総合目次 | マガジン | 進む
「あのさァ。マジで言ってンの?」
「もちろん。マジで言ってるとも」
ハワードの渋面を受け流しながら、冥はタブレットを取り出す。
「異論を差し挟む前に、まずこちらの推論を聞いてくれ」
アレジメントを一旦脇によけ、代わりにタブレットを置いた後、冥は指を組む。
「最初に核心を述べよう。キミは最初からグロリアス・グローリィ……ザ
神影鎧装レツオウガ 第九十七話
ChapterXX 虚空 02戻る 総合目次 | マガジン | 続く
「さぁーて。順を追って話しましょう……と、言いたいトコだけど。如何せんドコから手をつけたモンかなぁ」
ふむぅ、とヘルガは頬をかく。
「あぁーそうそう。言い忘れてたけど、この部屋はアタシが霊力で編み上げたモノでさ。何て言うか、そう、安全地帯? まぁ防御手段とかゼンゼン無いただのハリボテだけどさ。もしファントム5が予備知識ナシ