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#2 オープン初日

2020年4月21日火曜日、カリースパイス山路はオープン初日を迎えました。

こんなコロナのご時世、長野県の北の果てとはいえ警戒は高まっておりテイクアウトを始めるお店が増えていました。

「お客さんに店内で食べてもらうのはやめて、テイクアウトだけで始めよう。」と決めたのはオープンの10日前。

急いでパッケージ屋さんへ行きテイクアウト容器を揃えたり、盛り付けを考えたり。"考えて決めること"に時間がかかる僕たちに10日間という時間は短すぎます。

カレーだから紙容器は染みてくるかもしれない。でもプラスチック容器だとレンジで温めなられないし、、、容器はひとつにするのか、ご飯とカレーは別容器にするのか。

悩みに悩んだ末、なんとかオープンに間に合わせ容器を用意することができました。

さて、ここからオープン当日の話。

前日のうちに入った予約はなんと50オーバー!本当に人に恵まれて幸せ者です。感謝感謝。

なんて思うのも束の間、さてどうやってこのカレー作りをこなそうか。とりあえず今までのレシピ通りで人数分+αの材料は調達済み。

お昼11:30オープンだけれど念には念を入れて朝6時から準備開始!完璧!

が、さっそく問題が発生。
玉ねぎが全然炒まらない。
玉ねぎから出た大量の水分がメイラード反応を阻止してくる!なんてこった!玉ねぎはずっと煮玉ねぎ状態。あー。鍋いっぱいのみじん切り玉ねぎが煮えてるのをただ待つだけで時間が過ぎていく。鍋が小さかったのか、火力が足りないのか。

そこで作戦変更。
大鍋に入れた玉ねぎを小分けでフライパンに取って、同時進行で炒めることにしました。

オープンまであと2時間半。焦る。

なんとか色付いて、トマトやスパイス、お肉を加えていく。

、、、はずだったのに。

ここで第二の問題が発生!
鍋が小さくて入りきらない!
9Lほどの半寸胴鍋は玉ねぎとトマトと"加えた水"でたぷたぷに。何も考えずにレシピ通りの水を一気に入れちゃった。

たぶん玉ねぎの水分がいつもより多く残っていたせいだ。いや、そもそもこの鍋じゃ入りきらない量だったのか?ふたたび焦る。オープンまであと1時間半。

6時からカレーと格闘している僕。その間にお店の飾りや掃除、付け合わせの準備などなど全部妻がやってくれました。本当にありがとう。

なんとしても時間までにカレーを仕上げなければ。

ちなみにカリースパイス山路では、看板メニューの山路カリー(オリジナルのチキンビンダルー)と山路キーマ(コーンの甘みと鋭い辛さのキーマ)の2種類を提供します。

2種類のカレー作りが同時進行で余計に頭を混乱させます。

時間に追われてとにかく焦る。鍋ギリギリでグツグツ煮込まれるカレーのかさがちょっとだけ減ったところにお肉を投入すると、なんとか溢れず鍋におさまりました。

そんなこんなで盛り付けもバタバタしながら、お客さんにたくさん待ってもらいながら(本当にお待たせしすぎてすみませんでした。。。)、なんとかオープン初日を終えたのでした。

そのまま明日に向けての買い出しへ行き、よなよな仕込み。

カレー屋さんってこんな激務をこなしてたのか。人気のカレー店なんかはもっともっとすごい量を仕込んで提供しているんだろうし、ほんっとに尊敬します。
いや、ただ僕の手際が悪すぎるだけかも。

ということで、寝る間を惜しんで頑張る気がなければカレー屋さんを始めるのはやめたほうがいいです笑

ここからどうやれば手際良くできるのか、効率よくできるのか、さらに美味しくするためにどうしようか、新しいメニューも考えたい!
大変だけど、これからもたくさんの苦悩が待ち受けているだろうけど、カレー好きにはたまらない楽しみがたくさん!
これからの生活が楽しみです!

今回はここまで。
長文お読みいただきありがとうございました!

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