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2024年2月15日 気候変動イノベーション研究会を開催しました。

一橋の横尾です。
2月15日は東京大学にて招待制のイベント「気候変動イノベーション研究会 第1回」を開催しました。

近年、気候変動問題の緩和に対して、ビジネス、ファイナンス、そして、イノベーションで取り組む動きが国内外で活発化しています。
例えば、2021年上半期の半年だけで、ClimateTech分野のベンチャーに600億米ドル超の資金が投じられました。【参考:PwC報告書2021年版

しかし、気候変動対策のイノベーションがどう生まれどう広がるのか?
どうすればそれを意図的に生み出して、マネジメントできるのか?
これらの問いへの学術的研究は決して多くはありませんでした。
特に、日本ではこのような研究課題に取り組む研究者や関心を寄せる実務家が多くなく、そういった方々が集まる場も無かったと考えています。

そこで、東大・杉山昌広先生、東大院生・岩田紘宜さん、私の3人でこの日の研究会を企画・主催することになりました。
3人でとは言ったものの、実際のところはこの企画を発案してくれたのは岩田さんで企画・準備・集客の大半を岩田さんが担ってくれました。
私は当日の進行役を担当させてもらいました。

当日の様子

当日のプログラムは下記です。
まず最初に、3件の話題提供をしていただき、オーディエンスと共通の認識を形成しました。

参加者は招待制で現地におよそ30名。
大学・研究所関係者をはじめとして、経済産業省、文部科学省、環境省の方、ベンチャーキャピタルやスタートアップ支援者の方が来てくれました。
また、東大と一橋の学生も参加しました。(横尾ゼミからは向井さんが参加)

休憩を挟んでの後半には、話題提供者と主催者がパネラーとなりつつも、フロアのオーディエンスも交えての議論をしました。

「日本の気候変動緩和に向けたイノベーションを起こすために何をすべきか?」
「政府が何をすべきか?」「イノベーション研究者、社会科学研究者は何をすべきか?」
といった論点で議論が白熱しました。

この議論の中では「社会科学コミュニケーション」の必要性も話題となり、印象に残りました。

ディスカッションの様子

研究会終了後は赤門前のカフェラウンジ BON ARTさんで立食の懇親会も行いました。
研究会の振り返りから始まって盛り上がり、初めての方々とのネットワーク構築ができました。

懇親会場のカフェラウンジ BON ARTさん

参加してくださったみなさん、ありがとうございました!
今後も不定期でこの研究会を開催できると幸いです。

2024年2月 横尾

アジェンダ(敬称略)

気候変動イノベーション研究会(第1回)

  1. 開会の挨拶:東京大学未来ビジョン研究センター 教授 杉山 昌広

  2. 参加者皆様の自己紹介

  3. 話題提供(ショートプレゼンテーション)15分
    1) エネルギー総合工学研究所 研究理事 黒沢 厚志
    「カーボンニュートラルとトランジションファイナンス」
    2) 電力中央研究所 社会経済研究所 上席研究員 木村 宰
    「カーボンニュートラルに向けた公的研究開発投資の課題」
    3) 東京大学 未来ビジョン研究センターRA/技術経営戦略学専攻博士課程(元VC等) 岩田 紘宜
    「気候変動とスタートアップイノベーション:気候イノベーション分野の学術成果から」
    (休憩)

  4. ディスカッション
    ・黒沢、木村、杉山、横尾、岩田(モデレータ)
    ・会場参加者の皆様

  5. 閉会の挨拶:一橋大学大学院 経済学研究科 准教授 横尾 英史


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