見出し画像

NY シャットダウン

NY shutdown


アメリカではコロナヴァイラスが大流行している。3/4にNYで10人ぐらいが感染していると発表があった後、瞬く間に1000人を超える大流行となった(3/19現在)。イタリアで大流行しているのを受け、これではいかん、と3/11の水曜日、トランプ大統領が、13日の金曜日から、ヨーロッパからの飛行機を制限すると、発表した。3月末にポルトガル行きを予定していた私は、ヨーロッパ行けなくなるかも、と、能天気に考えていたが、そこから事態は急展開した。

3/13金曜日、まず沢山の観光客で賑わうチェルシーマーケットが閉まった。500人以上のショーが中止になったと思ったら、10人以上の集まりも禁止され、15日日曜日までにNYのレストラン、バーがシャットダウン警告を出され、17日火曜日までにテイクアウトとデリバリーのみになった。コスメティックブランドのセフォラは全店閉鎖、リテイルストアも閉鎖、空いているのはスーパーマーケット、銀行辺りで、NY

は完全に真っ暗である。
オフィスも1/4の人数に減らし、自宅勤務にシフト(既に必要以外の仕事は禁止)。ホスピタル業、サービス業、人と人が会う仕事は全てアウト。メトロポリタンオペラは全員クビ、SXSWは返金もなく、スタッフも半分クビ、フェスティバルやショーは全てが延期かキャンセル、地下鉄も殆ど人がいなく、マスク、手袋をして、お互い6フィート以上離れるソーシャル・ディスタンスをとる事を推奨している。「家で待機」が合言葉になって、必要な外出以外はダメ、と言う過酷な状況である。

私は、突然降ってきたバケーションと取り、友達の家に行ったり、ビーチに行ったり、滝を見に行ったり、毎日気を紛らわそうと必死だが、仕事がない事や、家に篭りっきりは本当に辛い。スーパーに行くと、トイレットペーパーが売り切れていたり、冷凍食品、缶詰、パスタ辺りが全くなかったり、みんなの不安も感じる。13日の金曜日に、日本から来たミュージシャンと一緒に共演する予定だったのだが、そのショーもキャンセル、そし彼らは今、何もないオースティンにいる。本体なら、一番人が多い時期のオースティン。SXSWが中止になった今、NYと同じようにゴーストダウンだ。

私は、今月の頭にオースティンに行って、ピーランダーZと、たこ焼きパーティをしてきたばかりだったが、NYのあまりの窮屈さと、アメリカで一番感染者の多さもあり、少しNYを離れ、自分もオースティンに行く事にした。ポルトガルも無くなった事だし。空港が今までにないほどガラガラで、飛行機も5人ぐらいしか乗ってなかった。こんなに早くセキュリティを通れたのは初めて。

オースティンに着いた翌日、NYが22日日曜日からロックダウンされると聞いた。NYに帰れないかもしれない。家に居るしかない生活が平常だが、オースティンのカラッとした天候に、少し元気付けられた。帰りの飛行機が、一度キャンセルされただけで、NYに無事に帰れた。地下鉄は殆ど誰も乗ってないし、犯罪が起こりそうな嫌な雰囲気である。なので、3/26またNYを脱出してロードアイランド州のプロビデンスに来た。バスは3人しか乗っていなく、着いた日に、NYから来た人は2週間ホテルに隔離される、と聞いた(私はされなかったが)。プロビデンスでは、カヤックに乗って池で遊んだり、自転車に乗ってバイクパスを彷徨ったり、現実を忘れ、楽しい日を過ごしたが、帰りのバスは、勝手にキャンセルされた(運行されなくなった)。2社が運行しなくなり、運行していた最後の1社でなんとか帰れたが、プロビデンスも当分来れない。NYでは50000人が感染していて、ニューヨーカーの40ー80%が感染するらしい。NYに戻ってきたが、仕事もない、先の見えない生活は何処まで続くのか。

Yoko Sawai
3/29/2020

ブログアーカイブは、http://www.4533nyc.com/

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?