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地球の向こう側の誰かと共に生き、今日から《リモートでも》一緒に暮らすこと。 vol.4

Our final session and the project presentation by the creators have finished!  It was a great 4 month residency together with creators across the globe delving into "HOME" and "Creativity from HOME"🌎!!

4カ月間実施されたco・iki(co-iki.org) の実験リモートレジデンシー"Creativity from HOME"が無事終了しました。サポート、参加いただいたみなさん、本当にありがとうございました!

▼co・ikiの実験リモートレジデンシー"Creativity from HOME"

2020年の4月早々にオープンコールを出し、各国のクリエイターからの応募をもって、日本を含めた6か国のクリエイターたちとともに歩んだ4カ月(7月~10月)。

▼Open Call : クリエイター公募

先日11月26日にファイナルのプロジェクトプレゼンを終え、準備から入れると8カ月に渡るパンデミック下の実験的なレジデンシー企画となりました。(ファイナルは日本・各国のAIR[アーティスト・イン・レジデンス]運営者やアーティストが集まりパンデミック下での状況を共有しながら今後のレジデンスのかたちを再考する機会にもなりました。)

The final project presentation was followed by a discussion with AIR Network Japan ,AIR organizers and artists both within and outside of Japan to reimagine/remodel the AIR in and after the pandemic. 

▼AIR Network Japanとのセッション

「Artist-in-Residence under the Pandemic– Remodeling Residencies –パンデミック下のA I Rと創作活動~アーティスト・イン・レジデンシスの現状と再構築~」

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2020年の8カ月間。

つまり、ほぼこの1年はこの企画をやっていたことになります。

決して短くはなかったです。

「実験」というだけに、参加クリエイターとともに様々な取り組みもしました。

また、リモート下で出会った者同士なので、とにかくお互いの信頼関係づくり、コミュニケーションやインタラクションの場をつくることに運営としては努めました。

そして、"Creativity from HOME" のなかで、HOMEというコンセプトにアプローチしているクリエイターたち自身が何某かのインスピレーションを得、また、概念的にも創作過程としても実験する手助けとなるようなトピックやコンテンツを用意したつもりです。

加えて、レジデンシーという本来であれば実際に滞在しながら「日本の生活体験」ができるものを補完できないかとおもい、日本的な体験、日本食をともに作って食べたり、日本の民俗写真から伝統的な生活様式を知ってもらうなど、また様々な日本人のアーティストたちと出会い対話する場も用意しました。

We had lots of meetups and sessions under "Creativity from HOME"  and the concept of HOME, interacting and exchanging ideas with each other. Co-iki tried to nurture a good relationship toward co-living and co-creating even under this remote condition. And actually, the participating creators helped a lot with building this residency together as well as running their project. There was an interplay between their involvement and the project development.

Co-iki ,as a residency located in Tokyo,Japan, has also tried to make some opportunities for creators to know more about Japanese culture, folklore and traditional cooking as well as holding meetups with active Japanese artists. 

ミートアップやトークセッション、レギュラーの集まり、1on1を含めると4カ月間で30以上はやっていたかとおもいます。(参加クリエイターのプロジェクトである「バーチャルシェアハウス」での集まりを入れるとそれどころではなないかなと。。😲)

参加クリエイター以外、誰でも参加しやすい場として「オンラインbar」などもOPENしてみたりました。

また、そこでのカジュアルな出会いから他国のクリエイターたちと派生した企画などもありました。例えば、インドの映像監督と彼の手掛けた映画をみんなで観るシネマナイトなども実施しました。

アーティストやアート関係者のみならず、このパンデミック下での創造的活動やアイデアに興味のあるアートセクター以外の参加者もいらっしゃいました。そんなカジュアルな参加が生まれたのは本当によかったとおもいます。

おおよそ20か国くらいの方が参加してくれたのではないかとおもいます。

リモート下だからこそではありますが、クリエイターの企画自体も参加型が多くありました。日本に限らず、世界中からのプロジェクト参加を受け入れるような企画です。

また、特徴的だったのは、このリモートかつパンデミック下だからこその作品形態・創作プロセスとなったことです。本来各自が扱っているメディアや方法論とはまったく異なるアプローチでチャレンジしたクリエイターも多々見受けられました。

以下は、香港・ウクライナ・シンガポール・ナイジェリアのクリエイターによるプロジェクトですので是非ご参考ください。

The participating creators have run their own projects under "Creativity from HOME" and people have challenged new ways of creating and actually took different approaches from what they usually take in terms of creation output and its creative process, which was very unique to this time of Pandemic under the remote condition.

☟まだ実施中、参加者募集中のものもありますので是非お気軽にご参加を!

Below are the participatory projects by the creators and some are still ongoing. So please join! 


Teresa Leung / Hong Kong テレサ・リョオン / 香港   

“Barter: Outside our windows” 交換プロジェクト:「わたしたちの窓の外には」

Shen Jiaqi / Singapore  シェン・ジャキ / シンガポール
“Melody of the Homemaker”「“主婦/主夫” のメロディー」

Olia Fedorova / Ukraine   オリア・フェドロヴァ / ウクライナ
“Welcome (to my) home” 「(私の)家へようこそ」

Francis Annagu / Nigeria   フランシス・アンナグ / ナイジェリア
「(Un)forgotten Flora(忘れられた/ない 植物相)」


実際、これらのプロジェクト参加を促すためにオンライン上の集まりは大切な要素でもありました。もちろん、フィジカルに滞在してローカルと出会って初めて生まれる関係性やそこからプロジェクトが広がることなどは多いにあるかとおもいます。

ただ、リモートだからとあきらめてもいられません。

リモートだからこそできるかたちで、横のつながりをつくり、フィジカルであれば会えない人と出会える(出くわす)こともあるわけです。

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*Virtual Photography by Rizqi Muttaqin

こういう場をつづける上でひとつ言えるのは(気を付けたこととしては)、運営者の意図が先走ってはいけない、ということです。

あくまで、ここは「みんなの場」。クリエイターを中心としたつながり。

そこさえブレなければどんな企画を、また実験をしてみても良い気がしました。

また、運営者自身がリモートもフィジカルと同じ強度と熱量で場を運営することも重要だとおもいます(オンラインだから関係構築が難しいと少しでもおもったら良い場にはならない気がします)。

この実験リモートレジデンシーは当初9月までの3か月間の予定でしたが、10月まで1か月延長し、もう少し実験を重ねることとしました。というのもクリエイターのプロジェクトを膨らませるにももう少し時間を要するなとおもったからです。

運営的実験としては☟こんなco・ikiのリビングスペースをVR空間としてつくってクリエイターとのコミュニケーションを試みてみたりもしました。これをつくる上でコラボしてくれたMarieさんには大感謝です!!

We have experimented using different online platforms and crossing the physical and remote residencies.

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また、実際に短期のレジデントをco・ikiに受け入れながら、リモートに参加してもらうという試みもしてみました。

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これら実験はもちろんやりながらフィットすることしないことなどわかったことがあるので、今後のプログラム企画に生かしていければと考えています。

そして、このような実験レジデンシーを長期間に渡り実施できたのは、素晴らしく柔軟でパワフルなクリエイターたちの参加があったからに過ぎません!!

▼FINAL BBQ PARTY (that we usually have in the physical residency) ファイナルBBQパーティの様子。フィジカルなレジデンシーでもやるフェアウェルパーティをリモートで実施。

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彼らの熱心さやこのパンデミックの状況下でもクリエーションを続けようという勇気と柔軟性には本当に目を見張るものがありました。私自身、彼らから学び、見習うことがたくさんあり、あらためて人間的成長という意味で「学び合う」レジデンシーのかたちも確かめる機会となりました。

人と人が世界のどこからでも出会い、学び合い、共に創り、またともに生きて(暮らして)いくことは《リモートでも》できる!

と声高らかに宣言したいとおもいます😊

もちろん何年後になったとしても彼らとフィジカルに会って食事をしたり、お互いサイズ感を確かめ合える(笑)ような日も心待ちにしています。

This residency has given me a lot of inspirations and learnings thanks to those fabulous creators across the globe. I cannot appreciate more for their contribution and the great energy they have put in this project!

Many many thanks to our participating creators!! You are SUPER!!

☟本企画や詳細など是非こちらもご覧ください。

Please check more details about this experimental remote residency from below!Thanks😊


~ ご興味をもってくださった方へ ~

本実験リモートレジデンシーの企画翻訳・アーカイブ制作ため以下ドネーションを募集しております。一言添えていただけると嬉しいです(アーカイブ共有させていただきます)。みなさまのサポートに感謝します✨
Your kind donation is really appreciated to create the project archive.Thanks!
▶ Support via Ko‑fi : https://ko-fi.com/coiki
▶ Support via Paypal : https://www.paypal.me/coikitokyo/1000jpy


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