弥生の暮らしと現代美術

画像1 こんにちは!陽子絵画制作室です。今日は吉野ヶ里歴史公園を見学しました。弥生時代の集落跡が公園になっています。南集落の中の家の復元竪穴式住居を水彩でスケッチしました。
画像2 南集落跡の復元住居風景です。外から見ると地面に茅葺き屋根だけがあるように見えますが、入口から入ると家の中は一段深くなっていて空間が確保されています。
画像3 復元住居内の様子です。養蚕から絹を作っていた家の跡だそうで、作業スペースがあり広々していました。約2000年前の弥生時代にはすでに身分や貧富の差があったそうです。もしその時代に生まれていたら、作ることに喜びを感じるので、このような物作りに勤しんでいたのではと思います。
画像4 最近発見、発掘調査中の石棺です。人骨や副葬品は見つかっていませんが、棺内側が防腐効果のある朱で塗られていて、高い身分の人物の棺ではないかと期待されています。
画像5 発見された石棺のすぐ横のエリアで甕棺墓も発見され発掘調査中です。庶民の墓だったようです。
画像6 首長等の権力者が埋葬されていた北墳丘墓内部の様子です。庶民の甕棺墓に比べて、とても広い面積に埋葬されていて、銅剣やガラス製管玉等の副葬品が見つかったそうです。発掘された本物の甕棺墓を展示しています。
画像7 黒く塗られた甕棺墓に埋葬された権力者の復元像です。甕を二つ合わせて使用していた様子が分かります。
画像8 福岡アジア美術館を訪ねました。ベストコレクション展を鑑賞しました。中国の作家「ファン・リジュン」の「シリーズ2 No.3」です。作者の同じ顔、同じ服装の人物を複数描くことで、画一的で個性のない人間を作る社会の恐ろしさを表現しています。
画像9 中国の女性作家「リン・ティエンミャオ」の作品「卵#3」で、女性であることで出産やその他の役割で制限されることを自身の写真が糸玉から伸びる糸に繋がれていることで表現しています。
画像10 インドの作家「N.N.リムゾン」の作品「内なる声」で、現代社会の様々な脅威に脅かされていても静かに瞑想して内部に安らぎを見出す人間を表しています。南インドのジャイナ教の遺跡ゴーマテーシュワラ像からヒントを得ています。
画像11 2014年、バングラデシュの作家が福岡の小学生とコラボ制作でアニメーション作品を作ったそうです。小学生に昨日見た夢を絵に描いてもらい、その画像を取り込んで編集してアニメーションを作り、更に小学生達が家庭科室の台所用品を使って即興演奏した音声を編集してアニメーション音楽にしていました。とても魅力を感じました。近代の欧米中心の文化とは違うアジアの視点の美術に、新たな世界へ向かうヒントをもらえました。読んでいただきありがとうございました。

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