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京都展覧会巡り

こんにちは! 陽子絵画制作室です。

雨がちの1日皆様いかがお過ごしですか?

今日は以前勤めていた学校で交流のあった理科のI先生からのお誘いで、京都の美術展巡りをしました。

京都文化博物館で開催中の「小早川秋聲展」と、京都京セラ美術館で開催中の「上村松園展」、「フランソワ・ポンポン展」を見学しました。

小早川秋聲展について、詳しくは下記のサイトをご覧ください。

今日見に行くまでは、小早川秋聲のことをよく知らなかったのですが、一番有名な作品は、「國之楯」という、亡くなって横たわる兵士の顔に、寄せ書きした国旗が被せてある絵です。

その絵は戦争の悲惨な感じが伝わってくるのですが、秋聲さんは、実は大変幅広い活動的な方で、中国、インド、アメリカ、ヨーロッパ、エジプト、そして日本全国あちこち旅行してたくさんスケッチや、それらに取材した日本画作品を描かれました!

実はお坊さんでもあったので、従軍して絵を描くだけでなく、慰問のお経を唱えたりもしていたそうです。

「戦争は悲惨だ」「色で例えるとカーキ色と暗灰色」と言っていたそうです。

ご自身の生まれたばかりの娘さんを描いた愛らしい絵もあり、日の照りつける砂漠のラクダの一行を墨絵で表現した屏風作品もありました。

会場の終わりに近いところに休憩室があり、窓の外に織田信長の埋め立てた堀から見つかったいくつもの石仏が設置してありました。

当時、築城の際、石材不足を補うために、寺社から石仏を徴用して石垣等に転用していたそうです。そのため、壊されているものもあります。

説明看板です。

小早川秋聲作品と石仏をじっくり鑑賞してから、鴨川の近くにある、「キエフ」というロシア料理店に向かいました。

鴨川です。雨が降って増水しています。右手にアオサギさんがいます。

「キエフ」は、加藤登紀子さんのお兄さんが経営されているお店で、加藤登紀子さんのディナーショーが行われることもあるそうです。

お店の概要です。

お店にはマトリョーシカがたくさん飾ってありました。

ランチをいただきました。

ロシアンティーで美味しくしめくくりました。

お店からの眺めも素晴らしかったです。

その後歩いて京都市京セラ美術館に行きました。

「上村松園展」については以下のサイトをご覧ください。

上村松園先生は、若いときから一部のスキもなく素晴らしい美人画を描いておられてただただ尊敬します。

浮世絵や古画の模写、実際のスケッチもされており、その研究熱心さが全て作品に生かされています。

その後、同じ美術館で「フランソワ・ポンポン展」を鑑賞しました。

展覧会については以下のサイトをご覧ください。

この方は、白熊の作品が有名です。今回の展覧会では小型の白熊さんが来ていて、写真撮影ができました。

大人気です。

小さな黒い熊さんも撮影出来ました。

ポンポンさんは、はじめ人物像を制作されていましたが、後に動物彫刻を中心に作るようになり、形をシンプルに、毛並みなどの細部を省略した大きな白熊を作った作品が認められて有名になったそうです。

一見とてもシンプルな動物彫刻ですが、飼っている鳩や、動物園の動物達を毎日のように観察、スケッチして、その動きをつかみ、スッキリとした形の作品に結晶化していった努力の人です。

会場の出口には、写真撮影ができる大きい白熊さんの複製がありました。

同美術館の別のコーナーでは、「ドラえもん展」も、開催されていて、館の所々にドラえもんがいました。(こちらは見に行きませんでした。)

いろいろな道具を持つドラえもん達です。

今回リニューアルオープンした同美術館に初めて行ってみて、建物のレトロな感じを生かして、表から見える曲面ガラス窓のカフェ、大きな中央の吹き抜け、入場券のバーコードで開く改札みたいな自動扉など、近代感を出しているなあ、と思いました。

企画展を2つ見たのですが、常設展(今回時間がなくて見ませんでした)は別料金で、企画展の券で100円引きになるとのことでした。

料金は少しお高め(企画展 各1800円)でしたが、とても見ごたえがあり、会場もすっきりしてよい気分で鑑賞出来ました。

皆様も、もしご興味のある美術展があれば、ぜひ一度足を運んでみられてはいかがでしょうか。

帰宅後に日々のスケッチ練習として「ピースの手」をクロッキーしました。

今日鑑賞した日本画の巨匠のお二人と彫刻家の努力を毎日少しでも見習いたいと思いました。

読んでいただきありがとうございました。

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