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スクラップ&ビルドの国

葛西臨海水族園の建て替えがされるというニュース。昨年、既に発表されていたらしい。知らなかった。

施設・設備の老朽化が理由で、東京都が建て替えを計画。既存施設についての議論がないまま、新棟ありき、つまり、既存建物の取り壊しの方向で話が進められているらしい。

設計は谷口吉生。ランドスケープに威圧感なく溶け込んでいる。海と水族館の距離感が独特で、ボーッとしに足しげく通っていたこともある。甘酸っぱい思い出もある。

老朽化、集客力、いろいろな問題があるのだと思うけれど、うーむ。

宮下公園が今年6月に「ミヤシタパーク」が開園する。建設はほぼ終わっているので、その風貌を明治通から見上げては不思議な気持ちになっている。うーむ。

東京都が都内にラグビー場を3カ所建設するニュース。ワールドカップでラグビーの魅力をたくさんの人が知って、よりラグビー発展のためというのは理解できる。利用できるのは2022年〜23年。タイミングはここなのか?うーむ。

街のスクラップ&ビルドは、次世代、その先の次々世代のため……とにかく長期的な視点でデザインしてほしい。東京はめくるめく変貌する。その無節操さが魅力なのかもしれない。しかしながら、サステナブルであるべきは素材選びや投機的に回転するという経済的視点だけではなく、未来の東京人たちと共有したいと願う美意識の結実で表現されて欲しい。


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