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働かなくてもよい未来

年末年始でたっぷり休めたので、仕事初めはなかなかにハードに感じる。

「100年後には1日に3時間くらい働けば生活に必要なものは得られるようになる」と経済学者ケインズが言ったのは確か1930年。2030年に、3時間働けば良い未来が実現することはないだろう。

専門家によれば、

ケインズだけでなくマルクスやシュンペーターらも、経済成長の終わりという問題を論じているが、働く必要がなくなり日々やることがなくて困ってしまうということは当分なさそうだ。需要が飽和してしまうという心配をする必要もないが、一方、生活の不安がなくなるという日も、まだ遠い先のことだろう。

ということになるらしい。

人間が予想通りの行動をする動物であれば、きっとケインズが考えた未来がきていたのかもしれない。しかしながら、その後、「人間は不合理である」という行動経済学という考え方が主流に。このズレ、今後は予想に組み込まれていくのか、やはりその予想を超えた不合理な行動を人間はとり続けるものなのか。

最近ではAIにより、世界の労働者の3割から仕事が奪われるというデータが出てもいる。

「働かなくてよくなる未来」と「働きたくても働けなくなる未来」。どちらの未来も私たちの前にはぶら下がっている。「あれ、どちらにせよ働かなくなるじゃないか!」と年始早々、世紀の大発見したような気持ちにもなるが、それは「働く」という意味が大きく変わるだけのことなのだろうと冷静にもなる。

「働く」を考える2020年代の仕事初めであった。

今日の一冊


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