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同じ空の下。達成感ではなく、モヤモヤを持ち帰る

ここ1週間、ずっとニュースを追ってしまう。こんなことが実際に起こるのか、と茫然としつつ、何もできない自分にもどかしさも感じつつ。

NO WAR 0305@新宿南口

昨日、GEZANのマヒトゥ・ザ・ピーポーの呼びかけによる反戦集会「NO WAR 0305」に足を運んだ。GEZANは、昨年のフジロック配信を観てから、「とんでもないバンドが出てきたなぁ」と大好きになったバンドだ。

集会のステートメントが素晴らしく、何回も読んでは反芻している。

場所は、新宿駅南口。幾度となく通った甲州街道沿い。

自分なりの花を

ニュースを見ながら、「何もできないなぁ」という虚しさを少しは払拭できた気がした。

が、マヒトゥは「人を集めて熱狂させたいわけではない。達成感を味わって欲しいわけでもない。今あるモヤモヤを持ち帰って、自分なりに育てて花を咲かせてほしい」というようなことを言った。

これがスタート。


「個」と「個」

誰にも忖度しない、だからこそのスピード感で集会を実現させたGEZAN。自分で自分をコントロールしきれなくなる組織に属さないゆえのしなやかさ。これからの時代を体現するバンドだなぁ、と心強く思う。

エアビーの予約システムを使うことで、ウクライナの個人に対し、直接、送金ができるということをSNSで知った。

インターネットはあらゆる壁を飛び越えて、個と個をつなげることができる。やはり、可能性があるな、と。GEZANのSNSでの呼びかけに新宿南口に集まった人たちに埋もれながら、そんなことも思った。


他者を冷笑せず、揶揄せず

GEZANのパフォーマンスも、旅人の集会のために書き下ろした新曲も、大友さんがギターをかき鳴らした怒りと悲しみに満ちたノイズも…南口を通る度に幾度となく思い出すことになるだろう。

コロナで予定していたライブがいくつもとんで、久しぶりに観たライブがまさかこのライブになるなんて、本当に予想だにできなかった2022年の春。


自分の中の差別意識

集会の翌日となった今朝、テレビをつける。評論家の方が「ロシアはこれまでもシリアやチェチェンに侵攻してきた。その時、自分は、そして、世界はこんなに胸を痛めたか」と自戒をこめて、自身の中にある差別意識を語られていた。自分の中にも確かにあった感覚を指摘され、苦しくなる。

自分の中のモヤモヤから逃げずに。

できることをコツコツと。



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