新曲「同じ空の下」

昨夜、歌詞だけツイートした曲「同じ空の下」を急遽、録音しました。

ロシアとウクライナの緊迫した状況を受けて3月1日に作曲したものです。
(連日のアルバムRECで喉を痛めて声が掠れていますが急いで録りました、お聞き苦しかったらすみません。)

歌詞に「若い兵士が 誰かによく似た顔して ふいに泣いた」とありますが、昨日、本当に泣いている兵士を見ました。降伏した若いロシア兵が、侵攻を受けたウクライナの人々に暖かく迎えられ、泣いていました。
この二国は同じ東スラブの同胞であり、もともと厭戦感情は強いはず。互いに武器を向けたくはないはずです。
わずかに希望を持ちましたが、今日3月4日、ロシアがウクライナのザポロジエ原子力発電所を攻撃しました。
プーチンは正気を失っているのでしょうか。この地域における政治的なプレゼンスを維持するための示威行為の範疇を大きく逸脱し、新たな世界大戦を呼び込もうとしているかのようです。
このまま事態が悪化の一途を辿れば、日本も無関係ではいられないでしょう。
この国の政治、経済、軍事などの状況が大きく変わります。もちろん悪い方に。
そして核の応酬となれば、すべて終わりです。

この戦争をなんとか止めましょう。

「殺すなよ もう誰も」

「同じ空の下」七尾旅人

月が綺麗 同じ空の下
ちがう運命を穿たれて 生きてゆく
爆弾がふりそそぐ日 こっちでは雨が降る
いつ果てるともしれずに 春を告げる雨が

殺すなよ もう誰も

月が綺麗 だけど 君から見えない
ちがう運命を穿たれて 生きてゆく
人間が描いた 地図の上に
悲しみが横たわり 海にかわる

殺すなよ もう誰も

同じ 同じ空の下 違う運命に抱かれて
生きる生きる 空の下 違う運命に抱かれた君と

月が綺麗 同じ空の下
ちがう運命を穿たれて 生きてゆく
テレビの中の 若い兵士が
誰かによく似た顔して ふいに泣いた

noteでの記事は、単なる仕事の範疇を超えた出来事について、非力なりに精一杯書いています。サポートは、問題を深め、新たな創作につなげるため使用させて頂きます。深謝。