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自分らしくいられる場所

監督・脚本は、アーロン・ソーキン(『ソーシャル・ネットワーク』(2010)『マネーボール』(2011)の脚本を手掛け、『モリーズ・ゲーム』(2017)で監督デビュー)。キャストもなんとも豪華! 『シカゴ7裁判』を観た。

大学院に通っていた時、自らの学部の講義に飽きて(!)、他学部の講義によくもぐりこんでいた。その時、最も興味深いと考えていたのが「サードプレイス」についての講義だった。

サードプレイスとは、自宅とも職場とも隔離されたコミュニティであり、自分らしい時間を過ごすことができる第三の居場所のことを指します。(BIZHINTより)

その講義の中で教授は、それは場所とは限らない。「信念でつながることができる拠り所でもいいのかもしれない」と、よくヒッピーやカウンターカルチャーについての話してくれた。

その中で話してくれたのが、シカゴ8(黒人の人権擁護組織ブラック・パンサー 党議長だったボビー・シールを除いたのが、シカゴ7)だった。

映画は、若者たちとそれを取り締まろうとする警官が流血の大乱闘。デモの首謀者とみなされた8人が陰謀罪で告発された実話に基づく。

カウンターカルチャーを産み出し、戦後ベビーブーム世代の象徴的存在である彼らの行動とライフスタイルは、当時の日本の団塊の世代にも大いなる影響を及ぼしたそうである。

いつの時代も、”理想”は若い世代の誰かが抱いた信念から。それが連帯することで始まるのだよなぁ、と思う。

以前、noteに書いた映画『白い暴動』のを思い出す。

数人の若者が呼びかけた運動が最終的には10万人の行進、フェス、NFの選挙大敗までを導いたイギリスを描く。

信念と信念の連帯もサードプレイスになりうる。そう、教授は言った。そして、「なんだかんだ言っても、ヒッピーカルチャーは豊かな社会の産物である」との教授の言葉もいつも私の頭のどこかにある。

話が大きくそれてしまった。

サードプレイスは、実際の場所やオンライン上による実際のつながりだけではなく、志向や信念の連帯により、思考上に生み出すこともできうる。

映画については、以下の解説に詳しいです。

追伸*
私はNETFLIXでテレビ観賞してしまいましたが、集中して観られる劇場で観ればよかったな、と悔やんでおります。

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『シカゴ7』の一人、トム・ヘイデンについての以前のnote。


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