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【美容メディアのメンズ美容】クズ芸人が肌だけ更生する話

昨年から、いろいろなメンズ美容の企画を立ち上げている。

多くの男性が求めている情報は?

noteに何回か書いていると思うのだが、『VOCE』は美容誌であって、女性誌ではない(料理雑誌が女性のためのものではないように。ゴルフ雑誌が男性のためのものではないように。釣り専門誌が男性誌ではないように)いわゆる専門誌だと、個人的には考えている。とはいえ、ファッション同様、見た目にコンテンツが依存しやすいため、便宜上、年齢や性別で区切っている、といったところであろうか。

「マーケットを拡大したいんでしょ(消費社会の促進)」とか、「結局、男性もルッキズムの世界に引きずり込みたいんでしょ」とか。美容メディアがメンズ美容をとりあげると、いろいろな声が聞こえてきてしまうのだが、個人的には、「毎日、髭を剃ってるなら、保湿はセットで考えた方がいいですよ。だって、肌、ヒリヒリしません?」というようなことを、さしあたって私はお届けしたい。

美容は持ち家のメンテナンス

ジェーン・スーさんと神崎恵さんの対談に立ち合い、スーさんから、「美容は持ち家のメンテナンス」という名言が飛び出し、膝を打つ思いだった。

 家が古くなって経年変化すれば、修理もたくさん必要になる。それに対して、全身整形みたくフルリノベーションする人もいれば、自分でDIYして最小限の修繕に留める人もいる。
 ただ家が古いことには違いないから当然、新築物件よりは丁寧に掃除しないとね、目地にもホコリが詰まってますわーってことで。

(VOCEウェブサイトより)

美容を、おいそれと住み替えることができない持ち家のメンテナンスと考える。どれくらい飾ろうが、少々散らかっていようが…そこが「自分が気持ちいい」と感じる空間であるならば、他人からとやかく言われようが、その状態でいればいい。だって、自分の持ち家なのだから。

しかしながら、何もしないとその状態が維持できなくなる経年変化が、持ち家同様、私たちの身体には起こってしまう。悲しいことに。

メンテナンスの差は、加齢と共に歴然と差が開く。悲しいことに。

そして、私は、考える。

毎日の些細なメンテナンス方法を知らない男性が多すぎるのはなぜ(靴は磨けるのに! ゴルフクラブは磨けるのに!)?

それは、自分を見る解像度が低く、自分の身体というツールのコンディションをきちんと把握できていないから(車のエンジンの調子は聞き分けられるのに!)、メンテナンスの必要性に気がつけない?

美容は一生自分には関係ないという方へ

何から始めたらいいか分からない。いや、もっと言うなら、永遠に始める必要なんてない。そう、考えているくらいの方を探していた。

そして、見つけた。

クズ芸人としてブレイク中の、相席スタートの山添さんだ。

山添さんは美容に対して終始照れている。取材班には気さくだが、美容とは距離をつめようとしない。

そんな美容に対して頑なな山添さんが腹落ちしてくれたら、メンズ美容の世界の道が十戒のようにパカーッとひらくのではないか。そんな気が勝手にしている。

そして、初回の記事が本日公開された。

連載タイトルは、『クズ芸人が肌だけ更生する話』

この連載で対峙せねばならない壁は、山添さんの中にたたずむ「男心」だ。

この壁を瓦解すべく、少しずつ、少しずつ。

山添さんが、誰かに、美容の話を気軽に話せるようになるようになる、その日まで。男性が、サウナ以外のご自愛カルチャーの良さにも気がつけるようになる、その日まで。

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