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男の化粧に賛成だ。そんなことは男の本質と関係ない

60-70年代のグラムロックなアーティストが好きだ。

特に、この時代のミック・ジャガーが好みだったりする。メイクする男性に対して、「キレイだなぁ」とウットリする素養は幼き頃から私には確かにあった。

男性芸人の女装

VOGUE最新号に、きつねが登場。

そこで、

「女性になりきる時は、ガールズユニットのJYP関係の映像をかなり見て、かわいい要素を取り入れてる」(大津さん)。「僕が女性になるときは自分が付き合える女性かどうかを意識しています」(淡路さん)。

との言葉が印象的だった。これまで男性芸人がコントなどで女装する場合は、それだけで笑いを誘うような、どこかいびつで誇張がすぎる、言葉を選ばず言えば醜悪と言ってもいいような女装が主流だった。けれど、このところの若い世代の男性芸人の女装やメイクは、女性からも「かわいい」「キレイ」と称賛されるものになっているのは事実だ。

おじさんだってキレイになりたい

メンズメイク について執筆いただいている、会社員・鎌塚さんの最新エッセイ。

「単純にバレたくないというより、何もしていない風に見せたい。もとの素肌をきれいに見せたいと考える人がほとんどです」

この取材に立ち会っていたのだが、「そうだよね、単純に素肌をキレイに見せたいと考えることに、性差なんてないんだよなぁ」とガツン。“男らしさの呪縛からの解放”のようなものに、自分が一番縛られていたのかもしれない、と猛省したのだった。

メンズメイクのバックラッシュ

EXITのりんたろー。さんが連載開始当初から「挑戦したい!」と言われていたメイク記事を先頃配信した。

女性がメイクを楽しむように、男性も当たり前に楽しめるようになればいいな、って。世間の反応を気にして手を出せていない方も多いと思うから、僕がメイクすることで、そういう空気感をぶっこわせるんじゃないのかな、って
George「メイクって、見た目だけではなく、気持ちを変えてくれるって、私も思います!」
りんたろー。「間違いない! アイシャドウをラフに塗るだけでも自分の中でスイッチが入る感覚があるって、やっぱり楽しいよね。メイク、スゲーッみたいな!」

記事は同時にyahooニュースにも配信しているので、担当者としてヤフコメをチェックするのだが(ネットニュースのヤフー転載記事のコメントも込みで)、本当にわかりやすいくらいに、バックラッシュ(揺れ戻し)のコメントに溢れていた。

そのような反応は絶対にあるはずと考えていたので、逆によりいっそうの気合いが入る。

自分のこれまでの常識が覆されることを人は好まない。恐怖を覚えたり、動揺したり、困惑したり、不安を感じたり。バックラッシュ的コメントのほとんどは、強い防衛本能の表れとも言われている。というわけで、この揺れ幅を美容担当編集者としてはどんどん小さくしていきたいな、と考えている。

時代の変遷とメンズメイク 

弥生時代くらいから人は顔料を顔に魔除のために塗っていたことが分かっているし、戦国時代には武将が自分の品位や風格を保つために化粧はマストだった。江戸時代にも武士は化粧を施していたと言われている。特定の層のものだったのかもしれないが、メンズメイクが当たり前とされていた時代は確かにあったし、思うよりその歴史は長く続いていたのだ。それが明治維新のタイミングで、近代化を押し進めるために「男子たるもの化粧するべからず」とのお達しが出て、男性から化粧が取り上げられたと言われている。そして、現在にいたる。

田辺聖子のメンズメイク 名言

『男の化粧に賛成だ。そんなことは男の本質と関係ない』(『男の化粧』/作品社『日本の名随筆 化粧』 より)

これは敬愛する田辺聖子先生のメンズメイクに対する名言。

そう、本質とは何も関係ない。やってもやらなくても、本人の自由。性別問わず、その自由を手にできる社会になればいいな、と考えている。




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