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テイラー・スウィフト、男になる!?

「正しくありたい」と幼き頃から世間の求める女性アーティスト像を模索。そうすればするほどバッシングにあってきたテイラー・スウィフトが、セクハラ裁判などを経て、自分の信条を貫く「個」に覚醒するまでのドキュメンタリー、Netflix『ミス・アメリカーナ』。

テイラーの新作MV『The Man』

「ナイスガール(いい子ちゃん)」ムードのテイラーに、これまでほぼ興味がなかった私。このドキュメンタリーを観て、俄然、興味が湧いた。

で、先頃、テイラーが発表した『The Man』のミュージック・ビデオ(MV)である。※ヘッダーは、その一場面。

もし私が男だったら、もっと早く成功できたかな? もし男だったら、もっと上手くいったはず……

そう歌う『The Man』の歌詞をなぞるように、MVで、テイラーは驚きの特殊メイクで男性に変身する。

男性は子供と遊ぶだけでイクメンと褒められ、スポーツ選手も男性なら暴れてもスルー、部下に横柄な態度をとり、立ちションをする……最後は、テイラーが(自分が扮する)男性にダメだしをするところでストーリー終わる。※特殊メイクのネタばらしも。

いずれも女性が行った場合には全く別の受け取られ方をする行為を演じ、社会の理不尽さ、男性優位社会への問題提起をしている。

約1.2億人(instgram)のフォロワーをもつ彼女のこのアクションの意義は、はかりしれないほど大きい。

映画『軽い男じゃないのよ』

このMVのノリで、私がオススメしたい映画は『軽い男じゃないのよ』。

「女性を見下した行動ばかりとる尻軽エリート男が頭を打って目を覚ますと、そこは女性上位社会で横行するのは男性に対する性差別が広がる別世界だった!」というファンタジー。男性が女性にやたらと性的な目で見られたり、仕事は女性の補佐的なものばかり……となかなかの風刺ぶり。男女の立場を逆転するだけで、社会に横たわる理不尽は際立ってくる。※堅苦しくはなく、ラブコメとして軽やかに楽しる一本。

「相手の立場でモノを考える」。

まずは、ここに立ち返ることではないだろうか。

3月8日は国際女性デー

テイラーのこのタイミングのMV公開は、間違いなく国際女性デーを意識したものではないかと推測する。

今年のテーマは「平等のための1人」。

「個人として、私たちはみんな自分の考えや行動に責任があります。1日中、毎日。私たちは積極的に、ステレオタイプに異議を唱え、偏見と闘い、視野を広げ、状況を改善し、女性の功績を称えることができます。私たち一人ひとりが集まれば、男女平等の世界を作り出すことができるのです。みんなで# EachforEqual(平等のための1人)になりましょう」

世界中でたくさんのメッセージが発信されるはずだ。日本では、フラワーデモに注目が集まっている。

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