世界は、もっと『AKIRA』になっていくのか
以前、予測不能な2020年代が始まった、というコラムを書いた。今回も備忘録として。
バッタ大量発生
数日前にアフリカ東部で大量のバッタが発生したというニュースを読んだ。農作物や牧草を食べ尽くしてしまい、深刻な食料危機が予測されている。原因は高温と大雨。
体重およそ2グラムのサバクトビバッタは自重と同量の食料を毎日摂取し、1日あたり150キロメートルを移動する能力を持つ。1平方キロメートルあたり1億5000万匹のサバクトビバッタが3万5000人の一日分の食料に相当する農作物を毎日消費し、短期間で繁殖しながら長距離を移動するため、広範囲にわたって脅威となる。
現在は、バッタの群れはパキスタンとインドに迫りくる状態とのこと。このままいくと中国への到達も時間も問題との説もあり、武漢周辺への襲来を危惧する声も。
蝗害(こうがい)は横山『三国志』でも描かれていた。もっと古くは『ヨハネの黙示録』にも。
紀元1世紀頃の作とされる『ヨハネの黙示録』に登場する奈落の王アバドンは天使としてバッタの群れを率いながら現れ、人々に死さえ許されない5ヶ月間の苦しみを与えるとされた。これは蝗害が神格化されたものだと考えられている。(wikipediaより)
南半球の異常気象
数日前、南極は観測史上初めて20度越え。
オーストラリアの山火事は、大雨により鎮火。もちろん、鎮火はたいへん喜ばしいが、シドニーは過去30年間において最大の豪雨だったとのこと。数千人が避難を余儀なくされた。
東京マラソン
3月1日に開催予定の東京マラソンの理事会で、希望者へのマスクの配布や、消毒液の設置、また、給食も個別包装のものに切り替え、バナナも例年は切ってあるものを1本まるごとの配布とするなど、対策を検討。
という記事を読む。
その後、一般参加縮小、全面取りやめも視野、との記事も。日本陸上連盟としては参加費が入ってこない、スポンサーとの調整など、オリンピック最終選考を兼ねている……判断はとてもハードだということは察しがつく。けれど、たしか前日に屋内でゼッケン配布があったのではなかったか。
ファクトフルネスとAKIRA
私がザワザワしてしまうのは、ベストセラー『ファクトフルネス』で指摘されている、世界はどんどん悪くなっているという「ネガティブ本能」、いますぐ手を打たないと大変なことになるという思い込み「焦り本能」によるものなのだろうか。
ネットでは、2020年の東京オリンピック開催を予言していた漫画『AKIRA』の中の香港のデモを感じさせる描写の中に、コロナウィルスを連想させる表現があると話題になっている。
『AKIRA』で描かれたオリンピック開催まで147日という看板。開幕式から逆算すると、今月末にあたる。
〈追記〉
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