マガジンのカバー画像

読書日記

113
読んだ本のこと
運営しているクリエイター

#オリンピック

岡崎京子とオザケン。そして、あの頃と今と

岡崎京子さんの漫画『ジオラマボーイ・パノラマガール』が映画化され、2020年秋に公開されることが決定。その特報映像を観ると、小沢健二さんの『ラブリー』を歌う声が聞こえてくる。 日々目まぐるしく変化する東京の街を駆け巡りながら、ドキドキ、ジタバタする、ジオラマボーイとパノラマガールの2人の平行線の恋の行く先が描かれる。 岡崎作品の前期と後期私は岡崎作品を前期と後期に分けているところがある。それはバブル崩壊の前後と言えるかもしれないし、80年代的/90年代的と分けられるかもし

オリンピックの閉会式だったはずの日に

本当なら、今日は東京オリンピック閉会式だった。 私はスポーツをするのも、観るのも好きだし、アスリートを応援したい気持ちもある。 けれど、東京オリンピック開催には疑問しかなかった。約2週間のスポーツイベント開催に、これほどまでの莫大な資金を浪費することはもちろん、その中・長期的リターン回収にこれまでの開催国がほぼ失敗しているのに!? 戦後、平和的なメッセージを国際社会に発信し、技術力や経済的な潜在能力をアピールする絶好の機会だと捉えた1964年大会と同じような気持ちで

俺とお前と、完璧なわがまま。

箱根駅伝を横目に、この記事を書いている。完全なる寝正月モード。 昨日、実家へ運転する車中、懐メロをかけまくった(睡気がとぶから笑)。たまたまたその中でかけたチェッカーズ(前期)の「俺・お前」ソングに聞き入る。いつの頃からか、J-POPと呼ばれるジャンルの歌は「僕・君」ソングになったよな、なんていうことを考えながら。 紅白で聴いたNHKの2020年東京オリンピックのテーマソングになる嵐の『カイト』を思い出す。そこには父と母が登場し、その中で、「父は言った『逃げていい』と」と