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私と書道のはなし ⑩

❋ばらかもんを見ながら習字や書道の話しをつらつらと書いていこうというnote

10話目の舞台は東京からふたたび島へ。
書道家やめる宣言をして島に戻った清舟クンはさっそく書道教室を開くことにした。が、かなり行き当たりばったりで当然生徒も集まらず。そもそも月謝一万円とかさすがに無理でしょう。
地域にもよるが、子どもの習い事の中でも書道教室の月謝は安めのイメージがある。三千円から高くても五千円くらいだろうか。これで生計を立てるためには何人の生徒を集めなければいけないのだろうか?果たして島にはどのくらいの子どもがいるのか?
と、他人事ながら心配になってしまった。(ドラマなんだけどね)

そういえば、私が教室を始めた頃に作ったホームページに、書道教室を始めたいという方からの質問がけっこうあり、Q&A形式にまとめたことがあった。

ご興味ありましたら↓のURLからどうぞ

http://yokomoko.web.fc2.com/mezase.htm

この写真の生徒さんたちも今ではすっかり大人で、すでにお母さんになっている子もいる。
教室を始めて25年……ずいぶん長いことやってきたんだなぁ、と久しぶりにこのページを見てあらためて思った。

さてさて、話し戻ってばらかもん。子どもたちからの連日の電話に根負けして島にやってきた友達の川藤さんの采配で、なんとなく形になってきた書道教室での体験お稽古の様子が面白かった。
そうそう!子どもってこっちの思うようにはやってくれないんだよね。集中力もあまりもたないし、やる気ない時の字ときたら……と深く頷きながら見ていた。
「なに普通の先生やってんだよ」との川藤さんの言葉にハッとして庭に飛びだす清舟クン。秋の草花を摘みだしたのを見て、これを使って「あき」の形に置くのかとおもいきや、半紙に置いた草花に触らないように「あき」を書いてみよう!ときた。これは私も初見、なるほどね。子どもたちの集中力も一気にあがってとても良いお稽古になった。

ばらかもんのモデルが武田双雲さんなんじゃないかと思うのはこういうところだ。双雲先生もお稽古の途中で突然「海に行こう!」と言い出して(海に歩いて行かれるところに教室があった)、生徒さんと一緒に砂浜で字を書いたりしていた。私は夜の部のお稽古だったので、それができなかったことが本当に残念。
お手本見ながら普通にお稽古していると、突然「か」を一番カッコよく書こう!大会や、お酒のラベルを書いてみよう!大会、すごく盛り上がるリレー書道大会、他にも五感が刺激されるいろいろなことをやったものだ。書いたものを並べて、みんなで投票して、景品はその時にあるお菓子が多かったかな。本当に楽しい時間だった。

これは、私が最初に体験お稽古に行った時にいきなり書かされたお題。左が手本、双雲さんのオリジナルキャラクターの墨生(すみお)。右が私が書いたもの。果たしてこれも臨書なのだろうか?!
こんなぶっ飛んだ教室初めて!と入会を即決したのだった。(入るまで半年待ち)

さて、10話目の書は『半田書道教室』に続き『山村酒店』
店を閉めることを決めた山村さん(最初の頃に清舟クンが名前を書いた船の持ち主)であったが、閉まるまでの間に、と看板を店に取り付けた。それをみた娘の美和は「字で人の心を動かすって今サラッとわかっちゃった」と将来店を復活させることを誓うのだった。

そして最後の書は友人である川藤さんのために書いた。
指先を墨汁に浸し、「ありがとうなー!」との言葉とともにその指を紙の上から下にかけて一気に引いた。タイトルは『川』川藤さんの川でもあり、これからの自分の流れでもある川なのか?

からの、いきなりの半年後?!
清舟クンがフェリーに乗ってどこかに行く場面で終わった。
来週はいよいよ最終回。マンガもアニメも見ていないのでまったく予想がつかない。ドラマばらかもんは果たしてどこに着地するのだろうか。



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