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私と書道のはなし 11

❋ばらかもんを見ながら習字や書道の話しをつらつらと書いていこうというnote

11話目にして最終回。
前回の最後のフェリーの場面は清舟クンではなくて料理人を目指しているひろしくんの旅立ちだった。一週間引っ張ってからのこの展開はドラマあるあるなのか。

そして、書道教室の方は島の子どもたちが7人ほど入会していた。
「この教室から書道家が出るかも知れない」「お前らが成長することがおれのやりたかったこと」
と話す清舟クンに中学生の子が、「ホントに?」と尋ねる。
それに合わせて私も思わず「えっそうなの?」と思ってしまった。習字を教えているだけでは書道家は出ないと思うよ。字が綺麗な大人にはなれるだろうけど。書道は
生き様そのものを表現するものだと思うから。心から突き動かされて表現したものが清舟クンの場合は書であり、島の子どもたちにとっては料理であったり、マンガを描くことであったり、店を継ぐ決意であったりとそれぞれだが、本気の表現に触れた時に人は感動を覚えるのだと思う。

そういえば、前回見れなかった清明さんの書『夢』が登場した。やはり想像どおり、墨の滲みを生かした作品に仕上がっていた。確かホテルの部屋に飾る作品のはずだが、濃い墨で書いたものよりとずっと馴染みそうな気がする。かなり大きな書で、線質も強いけれど、薄めの墨色と滲みによって儚さも感じられる。存在を主張することはないけれど、ずっと見ていたくなるような『夢』
こんな書を見たら自分も何か書いてみたくなる気持ちがよくわかる。やっぱり清舟クンは書道家なのだから。

ラストは子どもたちが用意した大きな紙に、箒のように大きな筆で思いきり自分の字を書いて終わる。書いている時の清舟クンの目の輝きが本当によかった!(これは実際役者さんが書いているのだろうか?そうであってほしい)
そして、書き上げたのは『楽』
1話目で書いた『楽』とはまた雰囲気が違う。
あの時は部屋の襖に向かい一人で書いていた。今回は子どもたちや島の人たちに囲まれて。固唾をのむ顔、ひろがる笑顔、感動のため息……このライブ感が素晴らしい!私は体験したことがないが、ライブ書道体験者は「これってクセになるよ〜」と言っていたっけ。

ばらかもん最終回で清舟クンが選んだのは、書道家or書道の先生、ではなくて書道家&書道の先生だったようである。
ラストの美しい海と夕陽、録画をとめて清舟クンとなると一緒にしばらく見入ってしまったよ。


ありがとう

ばらかもん





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