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また遅延?いやいや早着!ICEで行くフランクフルト→ミュンヘン

フランクフルトから中欧を目指すのに、まずはドイツの高速列車、ICEでミュンヘンを目指す。

出発地フランクフルト

金融街のフランクフルト
日本からルフトハンザやANA,JALの直行便が飛んでいるので、名前は有名だが基本は乗り継ぎ地として日本の旅行客は使っている。フランクフルトはヨーロッパの中心部にあり、西欧、東欧ともに飛行機ですぐに行くことができる。

フランクフルト中央駅

ドイツ語でFrankfurt Hbf
中央駅には多くの列車が発着しており、ベルギーやオランダ、オーストリア、フランスに直通する国際列車がある。

出発日前日の夜、駅に偵察にきたが、サマータイムのヨーロッパのため、夜遅くてもまだまだ外は明るい。

ホームの端まで歩いてくとBR318の重連が
ICを重連で牽引しているのは写真で見たことがあるが、まさかFrankfurtで見ることができるとは思わなかった。

そしてホームの先端で列車を眺めていたところ、ICE1が入線してくるのが見えた。
ICE4の登場で引退がささやかれているので、入線しているホームに移動して、写真を撮った。なんと2編成並んだ状態で停車していた。
ドイツ人の鉄道マニアも写真を撮るほどの並びだったらしい。
ドイツの鉄道マニアが保存運転やさよなら運転では目撃するが、こういう日常の列車で中央駅に現れるのは珍しいと思う。

出発日

今日はFrankfurtからBudapestに向かうが、とりあえずMunichに用があるので一旦Munich行きのICEに乗車する。
発車案内を見ると、なにやら一番上のBrussels行きのICEが始発駅からトラブルのようだが今回は幸いにも関係ない。
とはいえ、ドイツは列車の遅れがここ最近状態化しているので、注意が必要だ。私はまだそこまで酷いのには合ってないが…

発車まで時間があるので、駅を探索。ホームには出発を待つドイツのICが停車していた。これも引退が近いとの噂がある。
個人的にはあと10年ぐらいは走るんじゃないかなと思うが、どうだろう。

隣のホームには近郊列車REが入線してきた。この列車を見ると牽引がVectronだった。200km/hでも走れるVectronが近郊区間の快速を牽引しているのは性能の無駄遣いだとも思うが、客車も160km/hで走れるのでこれが標準なのだろう。
またこのVectronは近郊区間専用なのか、前面に行き先表示器を装備した機関車だった。

ICEに乗車

乗車予定のMunich行きのICEが入線。これでMunichまで目指す。DBはここ最近Lufthansaとコードシェアを開始すると発表した。この発表以前からLufthansa airport expressの名残で一部のICEにLHの便名を付与していたが、それをさらに拡大するらしい。
さらにDBがStar Allianceに加盟するとの報道も行われた。
とはいえ、この発表以来とくに新しいニュースもないが

遅延の始まり

列車は6分遅れで出発!…始発から遅れは気になるが、まあ6分なら誤差範囲だろう。Munichへ向かうぞ!…と思ったら、次のFrankfurt Sud駅で停車。この駅は通過のはずだが?と思いつつ、列車は急停車した。おそらく前の列車が詰まったのだろう。DBらしいなと呑気に思っていたが、なにやら車掌数名が慌てて乗務員室に向かっていった。
これは長くなるのかなと思いつつ、窓の外に目をやるとZurich行きのNightjetが入線。
おーお、早速ヨーロッパの寝台列車を見れるとは..と思ったが、時刻は既に7時過ぎ、チューリッヒ着は定刻では10時ぐらいだったと思うが、今から3時間ぐらいでチューリッヒまで行けるわけもないので、この列車は遅れているのだろう。
とはいえ、NJはさっさとフランクフルト南駅を出発して行った。

で、私の乗車電はと言うと、なかなか動かない。
おかしいなあと思いつつ、DBアプリで自分の乗車電を検索するとそこに表示された文字はTrain Repairs
ようは次の停車駅で列車を修理するらしいが、そもそもこの列車が次の駅まで走れるのか、走れたとして次の駅で運休になったらどうするのか。まだ朝7時過ぎなのでどうとでもなるが、まだヨーロッパの列車に乗って10分程度でこれかおと思いながら、どうしようもないので車内で待つ。

なんとか動き出し、ドイツ語のみでの案内だったためこの先どうなるのかも分からず。まあ次の駅でみんな降りるそぶりを見せれば運休か次の列車に抜かれるということだろう。
しかし、列車は特に運休になることもなく、修理も次の停車駅でしたそぶりもなく普通に発車していく。車両の不具合は直ったのだろう。問題は何分遅れかということだ。始発駅で6分遅れ、車両故障で15分程度止まっていたので単純計算で20分遅れということになる。まあこの程度で済んだのならしょうがないと思うべきだろう。

遅延の巻き返し

車内を見渡すとマスクを着けた人しかいない。ドイツでは2022年夏現在でも列車内でのマスク着用が義務化されている。また、マスクの種類も指定されていてffp2というウイルスを通さない高度なマスクが必要だった。
ただ、渡航制限はやっていないので締めるところでは締めて、緩めるところは緩めるのがドイツ風のやり方なのだろう。

列車はその後は順調に走っていく。在来線区間のためそこまでスピードは出てないが、停車する駅でも他のICEを待たせて乗車している列車が優先して出発する。この列車は遅れているので、その待たせているICEも遅れるわけだが、そんなにこの列車は重要度が高いのだろうか。

ちなみに、ドイツはコロナウイルスをまだまだ警戒しているようで、なんと2等車の客でもアルコールシートが配られた。日本では新幹線の普通車に乗っても「マスクしろ。座席を向かい合わせにするな。」という放送だけだが、ここまでDBが気にしていると思うと、こっちもちゃんと対策しないといけない気持ちになる。もちろん最初から私もffp2マスクを着けていたし、一人なので誰かと話すこともなかったが

車内で車窓を眺めながらミュンヘンに向かう。途中で霧が出てきてミュンヘンの天気はどうだろうと思いながらも、列車は最後の停車駅Nurnbergを発車。この時には列車は既に3分遅れまで回復していた。あのDBが20分程度の遅れを17分短縮するのも驚きだ。

Nurnbergからは高速新線に入り、列車は自慢の高速性能を活かして300km/h近いスピードを出してMunichへ向かう。
この区間は200km/hで走る快速列車もあることで有名だ。

そして、列車は無事Munich Hbfへ到着。終着駅にはなんと2分早着で到着した。さすがBr403系と思いながら、空港に撮影しにSバーンのホームへ急ぐ。

あとで聞いた話だが、FrankfurtとMunichの間の路線は余裕時間が設けられているらしく、この列車もその時間を使って定時よりも若干早くMunichに着くことができたのだろう。ともあれ、無事にMunichに着くことができた。ありがとうDB。

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