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バリ島でアーユルヴェーダ・パンチャカルマ2日目
12日間プログラムの2日目。人生初のアーユルヴェーダ的な1日を過ごし、その後疲れて10時間以上寝て起きた朝。まだ体はふわふわとイカリを無くした船のよう。そして頭が重い。
指示通りに6時半に食堂へ向かい、ギーと呼ばれる油をもらう。ギーは栄養価がとても高い油、2日めからはドクターの指示で薬草が溶け込んだものを飲む。20代後半まだ日本にいたころ漢方にハマっていたので、薬草的な渋みや苦味にはかなり慣れているので、この薬草ギーについても問題なく飲めた。
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しかし2日目量も増え薬草パワーも加わったギーを飲んでしばらくしてから体調がズーンと落ちた。胸がムカムカして吐き気もしてきた。二日酔いのようで、それよりももっと鈍くて深い感覚を味わう。こんな状態でヨガなんてできるのかと思うけれど、すべてのプログラムには意味があるのでできる限り参加するようにと言われたことを思い出し、8時からのヨガクラスに参加した。
8時からのやさしめヨガに参加しているのは、私と同じくギー摂取期間の参加者たち。彼ら彼女たちとともに、ねじりのポーズやゆっくりストレッチをする。最初は吐き気がきつかったけれど、消化を助けるヨガポーズをとったおかげで、1時間後には少しスッキリした。2週間以上寝込んだ後あとなので、ゆるやかなヨガをするだけでも疲れやすい。そんなとき、元気なときの私はこんなんじゃないのにと少し悲しくなる。過去は変えられないから、ここからまた新しい自分だけのヘルシーを作っていかなきゃという気持ちと、この状況に陥ってしまった自分の不甲斐なさに落ち込むという2つ気持ちがいつも心の中で陣地取りをしていた。
ヨガが終わり、朝食のスープを食べ部屋に帰った後、ドクターから勧められたアーユルヴェーダの本を読んだり、自分の現状をノートに書き起こしてみたり、ごろごろベッドで過ごす。
お昼の時間にヨガスタジオで呼吸法のレクチャーがあった。暑い日でも心を静かに涼やかに落ち着かせる呼吸の仕方をドクターから教えてもらった。私は不安感、焦燥やイライラがグゥーンと急上昇することが多く、呼吸が浅くなりやすい。しっかり息をすることをこのトリートメント期間で体に覚えさせたいと思った。
お昼からはセラピストからトリートメントを受ける。昨日と同じ体質に合わせたオイルを使ったオイルマッサージとハーブのパウダーをひたすら肌にゴリゴリガリガリ練り込まれる施術を受けた。この施術の後、体が火を吹くほど熱くなり、汗が止まらなかった。黄色いきな粉みたいなハーブ粉まみれのまま、昨日と同じく額すオイルを垂らすシロダーラを受ける。頭はぬるいオイルまみれ、体はハーブ粉の作用か熱くてたまらない。この日もリラックスや瞑想効果を感じることは一瞬もなかった。
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夜はまたスープを飲んで部屋へ戻った。そわそわ心が落ち着かない気がして、無心でYou Tubeのショート動画を見て眠りについた。
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施術が子持ち良く感じる日はくるのか? しかしこれが古代インドだからと訳の分からない理論を自分の中で展開し、もう少し信じて続けてみようと思う。
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