レコメンドは好きを拡張するけど、私の世界を育てない
Youtubeを開いても、インスタを開いても、ここnoteを開いても。自分が欲しかった情報を得たあとに、「これもきっと好きなはず」と推薦をもらう。
これらプラットフォームを作っている人たちは、とても頭がいい。世界の中でも、キレ者たちが必死に私達をつなぎとめようと、好きそうなものを紹介してくる。
うむ。どれどれ?
ほぼほぼ勧めてもらう音楽や動画や文章は、私の好みにあっていて。そのまま見続けてしまうものばかりだ。私がこれまでの人生で作り上げた「好き」が少しずつ拡張されているような気がする。私の好きに似ていて、しかも私が知らなかったものたちに出会える。
好きが拡張されていって、楽しくはあるんだけど。なんだか最近はつまんないな〜と思うようになった。確かにオススメされたものは好きなんだけど、
これを待っていたんだよーーーーーーぉぉぉう!
みたいな腰を抜かす感動がなくなってしまった。
反対もですよ
うっわーーーーー。完璧ありえへーーーーん!
みたいに腰を抜かすほどの嫌悪感を感じることもなくなって。
好きが拡張された私の興味関心は、ぬるま湯に浸かったような、心地よい退屈なものになっていると思う。
そこで私は今自分がほしいものをざっくりと提示して、あえてジャンルや細かい好みを伝えずに「あなたのおすすめ音楽は?」とTwitterで聞いてみた。
だって自分ではどうやって、見知らぬものに出会うのか分からないから。多様性があるように見えて、インターネットは私のコンフォートゾーンをきちきちにつくりあげてしまっているから。
いや〜もう最高でした。作業中に聞くって言う縛りがあったものの、いろんなジャンルのアーティストや曲に出会えた。ほとんど知らなかった。最高。
ネットのおかげで、出会い頭の事故に遭いにくくなったから。これからはますます誰かに聞くってことが(特に知らない人ならなおさらいい)大事だし、これが自分の世界を広げうるネットの使い方では? とか感じたのです。
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