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眩しかったと告白しよう

2024年3月23日に、佐藤友美さん主催「さとゆみゼミ」を卒業。卒業後も、文章力・表現力をメキメキと上げ続けるため、仲間と共に、note投稿1,000日チャレンジをスタート。

#Challenge 28

Xのタイムラインに流れてくる投稿。前向きであたたかくて、みんなに愛されている人だなぁ、と分かる。そんな発信が眩しくて胸がキュっとなる時期があった。感情を揺らしたくない私は、素早く画面をスクロールする。

羨ましかったんだ、きっと。私ができないことを(やらずに逃げていることを)している人の発信だから。そのときの私は、ToDoリストにチェックを入れるだけ、案件をこなして収益を足し算するだけの毎日だった。

恥ずかしながら、3か月ほど前の私にとって、おーつーさん(@ootsuu8376)がそんな存在だった。WEBライターラボ内で、交流会などの企画を立てたり毎日noteで発信したりと、いつもキラキラと光ってみえた。

あるときXで、おーつーさんの「本の交換」を募集する投稿を見かけた。

その瞬間、おーつーさんに送りたい本が頭に浮かんだ。読んだばかりの、『タカラモノ』(和田裕美著/ 双葉文庫)という文庫本だった。

そんなに絡んだこともない関係。「え、あなたが?」って思われないかしら……。少し躊躇したけれど、思い切ってコメントした。

わたしも、家族を大切にされてる、おーつーさんに送りたい本あります!参加して良いですか??

すぐに、コメントへのリプが来た。

マジですかーー!!! めちゃくちゃ嬉しいです
やったー
投稿してみるもんですね
私の押し本は「発信する勇気」ですので、こちらを送りたいです! 連絡先など、DMします

そう、おーつーさんは寛容で優しい方なのだ。眩しくて直視できないとか思ってるくせに、彼女が毎日投稿しているnoteはいつも読んでいた。家族や周りの人のことを、たくさん観察したり考えたりして綴っているnote。勇気を出して手を挙げた私に、「え、あなたが?」なんて、思う人ではない。


推し本の交換をして数日後、おーつーさんからDMが来た。「ラボトークでお話をしませんか」というお誘い。推し本の企画に申し込んだ動機や、その本を選んだ理由などを聞かせて欲しいということだった。

土曜の朝10時に、おーつーさんとオンラインで話をすることができた。

子育ての話から、さとゆみゼミの話、学生時代の話、これからやりたいこと…。推し本はどこへ?というほど、話はつきなかった。私が学校の先生を辞めるきっかけについて話したときは、おーつーさんも一緒に泣いてくれた。

気がついたらもう12時55分。3時間近くも話していた。

「あれ!さとゆみさんの講義、何時からだっけ?」という私に、おーつーさんが「13時から!やばーい!」と答える。私たち、さとゆみさんの『本を出したい』刊行記念オンラインイベントに申し込んでいたのだった。

13時ギリギリまで話して分かったのは、おーつーさんは、眩しいだけの人ではないということ。私と同じように、下を向いたり考えすぎたりすることもある。でも、エイッと勇気を出して今があるのだ。そんな人だから、たくさんの人に応援されてキラキラと輝く。

おーつーさんに、『タカラモノ』を送りたかったのは、子どもが小さかったときの私と重ねたから。20代のころ、思い描いた「良いママ」でいられなくて、周りのお母さんたちが眩しかった。この本を読めば、子どものプラスのカケラを見つけられる親であればいい、と思う。「完璧じゃなくていいから」と、背中をさすられているような気持ちになる。

おーつーさんのnoteでは、子どもたちの様子が生き生きと描かれている。それは彼女が、子どもたちのプラスのカケラをちゃんと拾えているから、だと思う。「それって、すごくステキなことです」と、伝えたかった。

周りのママたちが眩しかった私。おーつーさんが眩しかった私。あのときはタカラモノを探しきれない自分から、目を逸らしたかったのかもしれない。勇気を出してスタート地点に立った今、やっとステキな人たちに笑顔をまっすぐ向けられる。

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