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さとゆみゼミ #5|女性誌の企画を立てる


さとゆみゼミでの学びは、いつも次のようなサイクルで行われる。

  1. やってみる(課題)

  2. どこが難しかったか考える(グループワーク)

  3. さとゆみさんの解説

提出していた「女性誌への企画」の講評が戻ってきた。

課題「女性誌への企画」講評 1/2
課題「女性誌への企画」講評 2/2

企画のゴールとは「採用されること」

どんな企画なら採用されるのか。「読者目線」と「編集者目線」の2軸で教わった。

読者目線

無料で得られる情報が溢れている時代、お金を払ってまで読む価値がある?では、お金を払う価値のある、4ページとは?

「一次情報しか書かない」

この言葉には、ガツーンと頭を殴られたような感じがした。WEBライターとして、いつもネット情報を引っ張って、記事を書いている。得意分野であれば「多少、一次情報が盛り込めるな。いえーい🎵」くらいの感覚だ。

ところが、媒体は一次情報100%とのこと。例えば「シャンプーをするときは指の腹で洗う」と書くにしても、専門家からエビデンスを取るとか。

そのため、企画書には「どこから一次情報を持ってくるか」が記されていなければならない。

編集者目線

編集者は、どんなページになるか想像できないと、採用できない。
→「解像度の高い企画書」が必要

「ヒト・モノ・カネ」の観点で、どんなページになるのか、イメージしてもらうこと。たとえば、雑誌の4ページ特集なら、80万円ほどが予算らしい。それだけの投資をしても良いのか、判断してもらう必要がある。

そのためにも、企画書には以下の点が盛り込まれているべき。

  • 見開き2ページがどうレイアウトされるか(奇数ページから始まらない)

  • イラストか写真か

  • おすすめアイテムがあれば、数個提案する

  • 専門家の名前を入れる

企画を作る流れ

新しい媒体から仕事をもらったら、次の流れで企画する。

  1. 媒体研究
    ┗核になっている企画、連載、読者層は?媒体資料を見る

  2. 読者を探す
    ┗質問を重ねられる相手がよい(ネット情報は編集者も見られる)

  3. ライバル媒体を研究する
    ┗媒体の特徴が見える

  4. 「得意分野」と重なる部分を企画にする
    ┗メディアはすべてやり尽くしている。ライターからの新しい視点があるから、企画が通る

企画するには、媒体の研究がめちゃくちゃ大事。ありとあらゆる手段を使って、相場感を掴む、一次情報を探す

企画の「新しさ」はどう生み出すか

ゼロから新しい企画は不可能に等しい。では、雑誌の編集部は、どのように企画を立てているのか。

  1. 6月号の企画なら、去年の6月号をチェック

  2. 鉄板の企画がある

  3. 今年は何をやるか?を考える(2024年の読者に何が刺さるか)

たとえば、2月に「ヘア特集」という鉄板企画があるなら、美容師さん100人にアンケートをとり「今年どんなスタイルが来てるか」調査する。

得意分野でなくても、世間の動きにアンテナを貼っておくことが大切。「なぜ今、この媒体で?」と掘り下げると、新しい切り口が見つかる。

企画は甘くないが誰でもできる

さとゆみさんの話を聞きながら、頭の中をぐるぐる掻き回されているようだった。「ムズイ、ムズイぞ!」の自らの声が鳴り響く。

ふと、さとゆみさんが言ってくれた一言。

企画は甘くない。でも誰にでもできるんですよ。なぜなら、周りに起きていることを掘り下げる行為だから。

確かに!!私はいつも、何かといろいろ思いつく癖があるじゃないか。アイデア(思いつき)を企画(実行可能)にしていけば良い。

採用される企画にするために、解像度を上げる。ヒト・モノ・カネをどれほど必要として、読者がお金を出すほどのメリットは何か。コスト感覚を身につける。

企画を考えるのも、コラムも一緒だなぁ。大事なのは解像度。相手に難なくイメージさせる。

講評を受けてリテイク

【修正した点】
・なぜ今なのかを盛り込んだ
・専門家の名前を入れた
・選び方の観点を加えた
・似合わせについて例示した



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