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『ふわっとグサっと赤字』はわたしのタカラ

2024年3月23日に、佐藤友美さん主催「さとゆみゼミ」を卒業。卒業後も、文章力・表現力をメキメキと上げ続けるため、仲間と共に、note投稿1,000日チャレンジをスタート。

Challenge #60

ライターを始めて2年にもなると、頂いたフィードバック(赤字)は数え切れない。

最近気づいたのだが、もフィードバックには「らくらく赤字」と「ふわっとグサっと赤字」の2種類がある。

らくらく赤字:具体的な赤字。修正しやすく、対策も可能。
ふわっとグサっと赤字:抽象的な赤字。対策しにくいが本質を突いている。

らくらく赤字の例をあげると、「語尾の『でしょう』は『です』と同じ扱いです。これらの3連続は避けてください」や「ひとつの見出に1メッセージにしてください」みたいなもの。すぐに修正できるし、2度と同じ指摘を受けないように対策が取れる。

ライター初期に、クライアントからもらった「ふわっとグサっと赤字」は次の2つ。

・全体的に冗長表現が多い
・『てにをは』に違和感がある

当時は、原稿のどの部分が悪いのか、どう修正すれば良いのかわからなかった。自己肯定感はダダ下がり、すごく悩まされた赤字である。

しかし、だ。

今となっては、この「ふわっとグサっと赤字」こそ、原稿のレベルアップに貢献してくれていると思う。より目の細かい編集者フィルターを手に入れられたからだ。わたしの原稿の第1編集者は、わたしである。「じぶん編集者」としての力量が上がれば、完成した原稿の質も上がる(はず)。

ライターの私がダダダっと書いた原稿を、翌日、じぶん編集者が意地悪な目で読み込む。彼女は、原稿に冗長な表現はないか、『てにをは』は変じゃないかという点に、とくに厳しい。彼女を納得させるまで、何度も書き直さなければならない。

最近で言えば、「読者の頭に『?』を残さない」(BYさとゆみさん)が、ふわっとグサッと赤字だった。これによって、我が「じぶん編集者」は、さらにフィルターを細かくし、レベルアップできた(テッテレー)。

良い記事を書くには、批判的な読者であり、超微細フィルターを持つ「じぶん編集者」であることもマストだよなあ、とつくづく思う。あとから効いてくる、ありがたい赤字。良薬、口に苦し。ふわっとグサっと赤字は、我がタカラである。

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