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ベットの上で革命を起こす。Oasis-Don’t look back in anger

高校時代からずっと好きな曲。
oasisのdon't look back in anger

ずっと気になっていた歌詞の一説があった。

“So I start a revolution from my bed”

「だから俺はベットの上で革命を起こすんだ。」

ジョンレノンとオノヨーコのベッドインの引用なのは、何かで知っていた。

若い頃から、私はこの言葉にずっと何かを感じていた。

しかしこの曲の歌詞は英検2級くらいで訳せるレベルの代物ではなく。

私にとってはとてつもなく難解で。

何故こんなにもこの曲に惹かれるのか。ずっと不思議だった。

なんて言うんだろう、このメロディから感じる無敵感。

絶対にぶれない何かを持っている。

それでいて、悪ガキって言いたくなるような生意気なおじさん。

飾らないスタイル。完璧なキャラデザイン。好きヽ(。・ω・。)ノ笑

今ならなんとなく解る、ような気がしている。

「だったら俺はベットの上で革命を起こしてやる!」

この言葉だけで十分なんだって。

ベッドは眠る場所であり、身体を癒す場所であり、愛し合う場所であり、新しい生命が誕生する場であり、最期を迎える場所でもある。

1人1人の心に平穏がもたらされること。

これ以上の平和運動はないんだと。そしてこれは革命なんだと。

平和とは、争いの先に得られるものではない。

革命とは、誰かを変えることではない。

はじめから、個人の中にあるものなのだ。

ただ、思い出すだけでいいのだ。

いま、この瞬間に、誰にでも作り上げることができるもの。

自分を救うことは、世界を救うのだと。

奇しくもこの一件が、私のぼんやりとした気持ちを確信に変えた。

2017年5月22日、イギリス・マンチェスターのコンサート会場で自爆テロ事件が発生した。米歌手アリア・ナグランデの公演の最中だった。マンチェスター市内の広場セントアンズ・スクエアでは事件の犠牲者を悼み、現地時間5月23日に追悼集会が開かれていたが、同集会の最中に集まった人々の間から自然にオアシスの“Don’t Look Back In Anger”の合唱が起こったという。

この映像に私は心を打たれた。

テロという脅威に屈しない、という意志を感じた。

1人の女性の意志が、歌声が、この曲に乗って、全体に拡がっていく。

それが私の心にも届く。国境も、言葉も、すべてを超えて。

この曲の本当の意味と、私がずっと惹かれていた「何か」を教えてもらった気がした。

目に見えない脅威、もたらされる不安と恐れ。

それに身を委ねず、拒むという意識でもなく、

ただ、心の中に平和を築き上げること。

それが一番のプロテクトになる。

自分自身にある心。

これだけは絶対に、誰からも奪われる事はないのだ。

何を考え、行動し、生きるかは自由だけど、

そこはしっかり押さえて生きていかないとなって思う。

まだまだ現実の世界は揺れ動いているけれど、

きっと大丈夫だって思っている私がいる。

そんな私を、私は信じる。

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