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【ぼちぼち往復書簡】おばあちゃんとお別れしてきたよ From ようこ

すみちゃん、お元気?

ブエノスアイレスはフルーツも豊富でお手頃なのね!いいなぁ。私ももしどこでもドアがあったら、「ちょっとバターを買いにフランスへ。」、「ベーニューヨークにベーグル買いに行ってくる~。」ってやってみたい。笑 チーズやバターがフランスの味と価格で買えていたら、ある意味キケン。美味しくてたくさん食べてしまう自分が目に見える。

さて、先週末、ずっと調子の悪かったおばあちゃんが天国へと旅立ってしまいました。入院中はコロナのせいでお見舞いに行くこともかなわず、最後に会えなかったのが本当に悲しい。

亡くなったおばあちゃんは93歳!私の実のおばあちゃんではなくて、うちのニューママのほうのおばあちゃん。※うちの母は私が中学生の頃に亡くなっていて、大学生の頃に父と再婚してくれた母を親しみを込めてニューママと呼んでいます。本人には照れくさくて言わないけれど。

おばあちゃんに初めて会った頃は私もハタチそこそこだったと思うのだけれど、突然できた大きな孫の私といつもニコニコおしゃべりしてくれて、本当に優しかった。

おばあちゃんは本当にかわいくて、愛らしい人だった。チャーミングでおちゃめで、いつも私はこんなおばあちゃんになりたいなと思っていたの。

お嬢様育ちだったおばあちゃんは、お嫁に来たときは慣れない家の仕事で大変だったみたいだけれど、そんなことは微塵も感じさせないところがあった人。

剣道をやっていたまじめなおじいちゃんとの会話は漫才みたいに面白かったな。火葬場でおばあちゃんが煙とともに空へ旅立つのを待つ間、おじいちゃんと話していたのだけれど、「まさか、この歳で一人暮らしをすることになるとは思わなかったなぁ」ってしみじみ話してくれた。70年以上も家でも仕事でも一緒だった二人。すごいよね。

おじいちゃんも94歳と高齢だけど、今でも毎日トレーニングをかかさない、スーパーおじいちゃんなんだよ。

棺の中でたくさんのお花に囲まれているおばあちゃんに会ったら、93年間おつかれさまという気持ちがこみあげてきて。もっといろいろなことを話してみたかったな。おばあちゃんの一人の女性としての93年間、どんな人生だったのだろう。

いつか天国で他の二人のおばあちゃんとも再会できることがあったら、いろいろ聞いてみたい。

それではまたね!今週はしんみりした内容でごめんね~。

ようこ

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