見出し画像

今は地方移住の扉が開いた特異な時代 「ローカリズム宣言(著:内田樹)」

地方移住を希望する若者が増えているというニュースが少し前にありました。
https://r.nikkei.com/article/DGXMZO32258740W8A620C1000000
私も前々から地方移住を希望していますが、実は今の時代とは移住の扉が開かれた特異な時代なのです。だから、今がチャンスです。移住しましょう。

内田樹先生の「ローカリズム宣言」には以下のような一節があります。
いまから20年前だったら、村落共同体は簡単には都市の青年を受け入れなかったでしょうし、いまから20年後だったら、もう受け入れる村落共同体そのものが消滅している可能性がある。そのすれすれのじかんたいと3.11以降の「Iターン、Uターン」の流れがたまたま遭遇した。

天変地異があると人は都市の脆弱さに気付きます。今回のコロナ禍では経済が止まり、倒産や解雇が相次ぎました。都市はお金が無ければ生きていけないなです。食べ物を作る畑も貧しい時に支え合う人間関係もない。天災が起こるとその事実をまざまざと見せつけられます。そして、食べ物と人との繋がりを求めて地方への関心を示す。そういう流れができています。

そして、大切なのは移住したい人がいてもそれを受け入れる場所がないといけないですよね。そして、今の時代というのはたまたまその門戸が開いている特別な時なんだ、ということを内田先生は言っているのです。

老後になったら移住しようなんて悠長な事を言っていたら、移住先がなくなっている可能性が大いにあります。今がチャンスです。東京はもうおしまい。地方に行きましょう。


この記事が参加している募集

#読書感想文

191,569件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?