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「山奥ニートやっています 著:石井あらた」から、令和の理想の生き方を学ぶ

もしかしたら、「山奥ニート」(街ではなく山奥でニート生活を送る)は現代の理想の生き方の一つかもしれないです。「山奥ニート」の生活・考え方を学んで、それを自分たちの理想の生き方を思考する手助けとなればと思います。

「山奥ニート」の驚くべき支出

彼らは月々18,000円で生活をしています。内訳は以下の通りです。
食費: 9,000円
住居費: 0円
電気代: 4,147円
ガス代: 1,229円
上下水道料: 254円
交通費: 1,500円
通信費: 263円
交際費: 0円

これに加えて、年金や健康保険がありますが、それでも月3万円であれば余裕で生きていけるそうです。
単身世帯の平均支出が月16万円であることと比較しますといかに驚異的な数字かがわかります。「山奥ニート」の住まいは廃校になった小学校なので家賃はゼロ。食べ物は近くの農家の方から貰ったり、山菜を取ったりで、こちらもほとんどかからない。水道も沢から引っ張ってきているときます。
一方で、都会暮らしをすると家賃もかかりますし、食事にも当然お金がかかりますので、ここでたっぷりお金が持って行かれてしまいますよね。

優雅な山奥ニート

そして、「山奥ニート」の時間の使い方は極めて優雅で、夏の晴れた日は近くの川で遊び、雨が降った日は家でネットフリックスを視聴したり、ゲームをしたり。
これってすごい幸せな生き方だと思うのは私だけでしょうか。もちろん農作業の手伝いなどで日銭を稼がなければいけない時もあるそうですが、かなりの部分で自由が実現できていると思います。
私自身も資産を形成して、早期セミリタイアを達成して、美しい自然に囲まれて暮らしたいと考えていますが、「山奥ニート」の生き方を見ていると、その気さえあればいつでも実現できるんだと、とても励みになりました(しかし、私はまだリタイアをしようと考えていないので、「山奥ニート」とはちょっと違った形でのリタイア像を、持っているのだと思います)。

馬鹿馬鹿しい家賃

いしいあらたさんとは家賃に対する考え方はとても刺激的です。

家賃というのは一体なんなんだ。眠るためだけなのにお金がかかる。これが人権侵害でなく、なんだと言うんだ。
家賃は収入の3分の1が妥当、なんて言葉を聞いた事がある。なんだそりゃ。つまり、労働時間の3分の1は、家賃を払うためにある。週5勤務なら、月曜と火曜は寝所の確保のためだけに働かなきゃいけない。
でも山奥ならタダ。考えによっちゃ、月に100万円の儲けがあるのと同じだ。

私も収入の3分の1近くを家賃に費やしている。平日は寝るためだけの場所で、休日も出掛けているので、ほとんど家にいない。
例えばタワマン最上階に住んで、ステータスを日々感じていたい、などの物件に対する強い思いがあれば、そこにお金を費やすのはいいが、私みたいに大してこだわりも無いのに、家賃が大幅な出費になってしまっているのは、非常に馬鹿らしい事だなと思いました。私にとっての家は、ぐっすり眠れればそれでいいはずです。

極端な生き方を知る効用

山奥ニート」は極端な生き方かもしれません。しかし、極地を知るというのは己の理想を形成していく上で、非常に参考になります。非常に良い本です。今の生き方に行き詰まっている方、セミリタイアを考えている方、ぜひ読んでみてください。


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