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日本の田舎を舞台にしたアニメで気づいた、英語、タイ語を話すのに必要なこと

横浜の英語・タイ語講師 佐野なおこです。

神奈川県横浜市海沿いの教室で、大人初心者の方に人対人の英会話、タイ語会話を教えています。

私は、とある日本の田舎を舞台にしたアニメの英語版とタイ語版を持っておりまして、時折3言語のセリフを見比べてはほっこりと楽しむといったことをしております。

そんな中、「改めて日本語という言語は、少ない単語でも多くのことを表現できてしまう言語だな」ということを発見しました。衝撃だったシーンのセリフを2つご紹介していきます。

田園風景が広がる美しい田舎に引っ越しして来た女の子一家。一家の新居に、近所のおばあさんが手伝いに来ていました。このおばあさんの孫息子が、お母さんから差し入れをおばあさんに渡すよう言付かり、この家をたずねてきました。

セリフ① 孫息子が女の子に差し入れをぶっきらぼうに渡すシーン

英語: My mom said to give this to Granny.

タイ語: แม่ฉันให้เอาไอ้นี่มาให้

いずれも「お母さんが『これをおばあさんに持って行って』と言っていた」という内容ですが、日本語ではなんとたったこれだけです。

(差し入れを女の子に向かって突き出しながら)
「母ちゃんが、ばあちゃんに!」


セリフ② 差し入れを渡し終えた孫息子が帰り際に女の子をからかうシーン

英語: Your house is haunted!

タイ語: บ้านเธอเป็นบ้านผีสิงรู้มั้ย

いずれも「おまえの家はお化け屋敷だ!」という内容ですが、日本語ではなんとたったこれだけです。

(歌いおどりながら)
「おまえんち、お化け屋敷!」


日本語は単語だけでも意思疎通ができてしまう

セリフ①も②も、英語とタイ語ではそれぞれ文になっていますが、日本語では文の体をなしていません。それでも、「察しがつく」という国民性なのかセリフ以外の単語をわざわざ補わなくても意思疎通ができてしまうのです。

以前、昭和の夫婦は夫が妻に「飯、風呂、寝る」というだけというのをテレビで見たことがありましたが、極端な話、日本語では文にしなくても会話が成立してしまうということです。


英語、タイ語を話すときに必要なこととは?

日本人である私達が英語、タイ語で同じことを表現する場合、文にする必要があるということです。

普段単語だけでも意思疎通ができる私達にとって、これはとても面倒臭い作業だと思います。

カタコトだけで済む場合もありますが、それはお互いの共通言語がない場合です。多少話せると思われた場合、やはり説明を求められることが多いです。

「英語、タイ語を話せるようになったら楽しい」だけでなく、ツッコミに対しちゃんと答える覚悟をするようにしましょう。


加えて主語のことも

文にする上で忘れてはならないのが、主語のことです。

特に英語の場合はどんな文でも必ず主語を立てる必要があります。自分のことを話すときにも、必ず「私」を表す"I"をいつも出します。

以前、複数の英語の生徒様から「日本語ではいつも『私が』、『私は』と言っていると煙たがられますが、英語では毎回"I"と言うのが違和感です」と言われたことがあります。

タイ語は日本語のように主語を省略しても成立する言語なので、この点においては英語より多少楽かもしれません。

外国語を話すということは、つくづくハードな作業ですね。日本語のときと考えを変えていくことも必要なのかもしれません。
良かったら以下の記事もご参考ください。

それでは、今回はこの辺で失礼します。

最後までお読みいただきありがとうございました。

接客・やさしい英語・タイ語教室 横浜サワディーブリッジ

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